映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

コズモポリス

2014-09-24 22:46:54 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督 デヴィッド・クローネンバーグ
キャスト ロバート・パティンソン、ジュリエット・ビノシュ、サラ・ガドン、マチュー・アマルリック、ジェイ・バルチェル、サマンサ・モートン、ポール・ジアマッティ
2012年 フランス、カナダ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
ある晴れた日、若くして巨万の富を築いた投資家エリック・パッカーは「髪を切りたい」とリムジンで理髪店へ向かう。だが折しもその日は、大統領の訪問で街は大渋滞。遅々として進まないリムジンの後部座席に身を沈めるエリックの目に、次第に混乱してゆく街の様子や、迫りつつある世界的な経済危機を知らせるニュースが飛び込んでくる。その一方で、愛人たちとのセックスの快楽に溺れるエリックの身にも危険が迫っていた…。

【感想】
デヴィッド・クローネンバーグは長い間、全く見かけていなかったので引退したものかと思っておりました。80、90年代には異彩を放っていた監督ですけど、この作品を観て悲しくなりました。こんな映画を撮る人では無かったと思う。昔から応援してきたミュージシャンが音楽性が変わってしまい「昔の方が良かった」と文句言ってるファンの気分に近いものがあります。

大富豪の青年投資家が思わぬ危機に直面し、全てが狂い始める。

主人公をはじめとした登場人物達の哲学的な会話が全く面白くないのが致命的。浮世離れして人間味の全くない主人公はロボットみたいで魅力ゼロ。もちろん狙ってこのような内容にしているのは十分に承知しており、文学的で高度なやりとりなのかもしれないが、そこに面白さを見出せるかと聞かれるとおそらく自分を含めた8割の人には無理だと思います。

大金持ちの主人公が転落するストーリーであるにもかかわらず、淡々としているので坂道を転がり落ちていくような描写は一切ありません。気がついたら主人公はすべてを失っていたという展開。娯楽性は皆無でとにかく面白くない。デヴィッド・クローネンバーグという人は「ザ・フライ」等で見せたようなこれでもかと人を刺激するような作品の方が向いています。それを100%封印して映画を作って何が残るのか疑問に思います。

映画監督として十分な名声を得ても、路線変更せずに初志貫徹している一部の監督は本当に立派です。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

Cosmopolis/コズモポリス
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