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ミッション:8ミニッツ

2013-04-27 22:57:57 | ★★★★★★★★★☆

監督 ダンカン・ジョーンズ
キャスト ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト
2011年 アメリカ、フランス
ジャンル:SF、サスペンス

【あらすじ】
シカゴ行きの通勤列車が爆破され、乗客全員が死亡。米軍のスティーヴンス大尉(ジェイク・ギレンホール)は、政府の極秘ミッションとして、特殊なプログラムを用いて乗客が死ぬ直前8分間の意識に侵入し、爆破の犯人を暴いて次なるテロを阻止する任務を課せられる。何度も犠牲者の意識に送り込まれ、死んではまた甦る、という悪夢のようなを繰り返し、少しずつ犯人に近づいていく一方で、スティーヴンスの心には次第に疑惑が膨らんでいく。爆破を防ぐことで乗客の命は救えるのか?そして、なぜ自分がこの特殊任務に選ばれたのか?事件の真相、そして秘められた謎と禁断の事実に迫っていく彼を待ち受けていたのは…。

【感想】
「月に囚われた男」も良かったですが、本作も素晴らしい出来。元々このタイプのSFは大好物なのでとても気に入りました。ダンカン・ジョーンズ監督にはこれからも注目しています。

電車内での爆弾テロで亡くなった被害者の最後の8分間の記憶にアクセスすることで、犯人を発見し次のテロを防ごうとする話。

発想も面白く、ストーリーもよく練られていると思います。その上で真相を小出しにするタイミングが非常に上手で飽きさせない仕上がりになっていました。これは間違いなく監督の力量だと思います。下手な人が撮ると嘘っぽさが目立ってしまう。そんなSF映画を何度も見てきました。主人公の苦悩に関する描写も深く、心境が強く伝わってきました。そのため迫られた決断も納得のいくものでした。

あえて難点を挙げるとするならば記憶の中には何度でも潜入できるのでやり直しがきく点でしょう。このため緊張感という面に関してはやや劣ります。しかしこれはあくまで発想の面白さを引き立てるものなので特に問題にはならないと思います。それからラストで未来まで変えてしまったというのは余計でした。個人的に主人公は肉体は滅んでも爆弾テロで亡くなった男の記憶の中で生きていけばよかった。あくまでSFであるということを考慮してあえてこのような結末にしたのかもしれません。

内容的に「インセプション」を思い出しましたが、本作の方がすっきりまとまっていて完成度は高いと思います。現段階で2000年以降に鑑賞したSF映画の中では一番面白かった。

お薦め度:★★★★★★★★★☆

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