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ディヴァイド

2014-04-10 21:46:36 | ★★★★★★★★★☆
監督 ザヴィエ・ジャン
キャスト ローレン・ジャーマン、マイケル・ビーン、マイロ・ヴィンティミリア、コートニー・B・ヴァンス、アシュトン・ホームズ、ロザンナ・アークエット
2011年 アメリカ、ドイツ、カナダ
ジャンル:ホラー、サスペンス、SF

【あらすじ】
謎の爆撃によってニューヨークが壊滅。アパートの地下シェルターに避難したのは、婚約したカップル、娘を連れた母親、若い男性グループなど9人の男女。シェルターを所有するミッキーの指示の下、限られた食料を分け合いながらサバイバル生活を始めるが、外部の状況は一切不明。極限状態の中、彼らは次第に不安や猜疑心に苛まれてゆく。そんなある日、防護服に身を包んだ武装集団がシェルターのドアを破って突入してくるのだが…。

【感想】
「トレインスポッティング」に続き2連続でトイレの中に潜る映画に出くわすことになるとは思いもしなかった。こんなことはもう一生ないでしょうな。

アパートの地下に閉じ込められた男女が極限状態に置かれるシチュエーション・スリラー。見るのが苦痛で仕方ないのに、スリルで引き込まれてしまっているので止められない作品でした。久々に強烈なのがきたと観ながら苦笑してました。

閉鎖的な空間に閉じ込められ追いつめられた人間の極限状態を描いた作品はもう何度も観てきたようなタイプであるにも関わらず、今まで経験したことない映画だと錯覚したのはやはり過激な描写によるものが大きい。この過激な描写によって最後には本性がむき出しになるのが生きてきたのだと思います。

中でも子持ちの女と最初に集団を仕切ろうとした男が悲惨な状況に置かれることになります。まあ拷問とか女性が廃人になってしまう映像の数々には目を背けたくこと間違いなしです。それでも主人公の女だけが理性を失わないように頑張っているのでこの気持ち悪さの中にも先が気になる中毒性がありました。暴徒と化す者、弱さにつけこまれて殺されてしまう者、最後まで戦おうとする者、それぞれが丁寧に描かれていたと思います。

この閉じ込められた男女に一体何が起こっているのか謎だらけの状況で話がスタートしたにもかかわらず、その回答が準備されていたかと言えば決してそうではなかったと思います。要は伏線を回収していないので肩透かしを食らいました。ラストが微妙だという意見が多くみられるのもこの部分によると思います。個人的には極限状態を描くことに専念してSF要素はなくてよかった。

変に脚本の意外性で勝負しなくても、今まで沢山制作されてきたタイプのジャンルを深く掘り下げるだけでまだまだ面白い映画は作れるんだなと感心させられました。粗削りだがパワーがある。人に全く薦められるような作品ではないのですが、それでもあえて高得点にさせてもらいます。

お薦め度:★★★★★★★★★☆

ディヴァイド(Blu-ray Disc)
クリエーター情報なし
松竹

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