映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

債権流動化

2016-02-17 13:57:31 | レポート イオンフィナンシャルサービス

今に始まったことではないのだが、イオンFSはクレジットカードや住宅ローンの債権を一定量流動化している。詳細は決算の補足資料を参照。

 

単位:百万 貸付金は主に住宅ローン、カードキャッシング 割賦売掛金はカードショッピング

これはイオン銀行が預金に対する営業債権(貸出金+カードショッピング債権)の比率が非常に高いため、多額の債権保有に対するリスクを低減し財務体質を向上させるために実行いるのが理由である。貸出先に苦しむ預貸率の低い他の銀行からしたら非常に羨ましく思うことだろう。なんとも贅沢な悩みである。
 




一連のマイナス金利で銀行が融資先に困った場合、イオン銀行が保有する債権を今まで以上に欲しがるだろうと予測する。つまり従来よりも高く買い取ってくれる。好きな時に益出しできるようになる。イオンFSはカード事業が中心の銀行であるため、良質かつ高利回りの債権を常時生み出すことができるのである。

 
 全国の銀行がイオン銀行に債権を売ってくれと泣きつく姿が見える。

 

本当にそうなるのか疑問を持つ人もいるかもしれないが、少なくとも銀行の預金がいきなり株やREITに向かうだろうとかいう発想よりは現実的だと考える。以下は関連記事になるが、メガバンクによる地銀救済を目的とした債権の売却はすでに動き始めている。

 

メガ・地銀が再び接近 三菱UFJや三井住友、地域の顧客狙う 

メガバンクと地方銀行が連携強化に乗り出す。三菱東京UFJ銀行はかつての親密地銀35行と業務提携を視野に近く研究会を発足させる。三井住友銀行は事業融資債権を売却し、運用難の地銀を支援する。メガと地銀は株式の持ち合い解消などで関係が薄らいでいたが、低金利や新規参入の増加など経営環境の悪化で再び「共存共栄」を目指す流れが強まってきた。 


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