イオンカードセレクトの普通預金のことだが、預金金利の相次ぐ引き下げの流れを受けてイオン銀行が最高の金利であるという情報は確実に広がっていくだろう。
他行にはできない金利が実現できる理由は一つ。
イオンカードセレクトはキャッシュカードの他にクレジットカードと電子マネーを兼ねているため、少しでもクレジットカードや電子マネーの支払いに使ってもらえれば0.12%の金利など安いものだからである。(カードショッピングにおける債権は年率18%に相当。)
預金という形で超低金利で資金を集めて主にクレジットカードの債権として貸出。一番効率がいいビジネスモデルである。しかもクレジットカード事業が主力でない他行では絶対に真似できない。低金利の貸出先しかない地銀が普通預金で年0.12%なんてやったら潰れるだろう。
もちろんイオンカードセレクトに普通預金を入れて、クレジットカードについては他社のものを使う人間もいるにはいると思われる。
しかし、このカード1枚で、キャッシュカード、クレジットカード、電子マネーを兼ねているというのは非常に便利である。しかもイオンカードは生活必需品であるスーパーでの買い物が中心である。非常に相性がいい。
預金の金利目当てであっても一度イオンカードセレクトを作ってしまったらついつい買い物に使ってしまうだろう。近所にイオンがない人でもWAONであればセブン以外のコンビニを網羅している。
マイナス金利による他行の預金金利引き下げは高金利の預金口座を兼ねるイオンカードの会員増につなげるチャンスになるのである。