どうして自閉症なの

観察・評価・予測・確認・仮説・見解・根拠

空間処理

2010-07-27 15:06:00 | 障害特性
『空間処理』の問題

昨日のプールでは、蛍光管や浴室を怖がったのと同じ恐怖パニックの状態になりました。
一旦パニックになると親子の関係もありません。ダメなものはダメなんです。

パニックになったらその場を離れる。
『今日は、学校のプールが中止になった為に来ています。』
克服するのは次回という事で。

どうして屋外から屋内のプールに入ろうとしたら入り口でパニックを起こしてしまうのか?
屋外も屋内もプールとしては同じなんですがね。
明るい場所から暗い場所に入ろうとした為に『視覚情報の変化』に恐怖心を持ってしまった。
同時に視覚情報として『空間処理』『場面の変化』もあった。
帰る時も更衣室に入るまでの出入り口が暗くそこでも恐怖パニックになっていたので明るさが原因だと思います。
次回チャンスがあれば屋内プールを通って屋外プールに出てみたいと思っています。


『空間処理』と『場面の変化』

部屋の中の様子がいつもと違う。知らない人がいてる。部屋から部屋への移動。
広い部屋(空間)に入る。人の多さや騒がしさで興奮(パニック)をしたりもします。
パニックとは問題行動だけではない事もあります。
喜んでいるように見えても、ハイテンションの状態があります。良いも悪いも興奮状態です。
自分から楽しんでいるのか、自分でコントロール出来ないでハイテンションになってしまっているかの見極めです。
一旦興奮状態になると楽しんでるように見えてもテンションを下げてあげないと本人の力では下げれません。
その場から移動して落ち着ける空間で過ごしたり、始まりと終わりをしっかり伝えたり、普段の状態に戻してあげる必要があると思います。

パニックになる原因は一生持ち続けていきます。でも、一つ一つ克服は出来ます。必ず再発もあると思いますが。
大事な事は、克服させる為には信頼関係が必要です。見通しから安心感までの信頼関係。


克服させるという強い気持ちを持って焦らないで取り組む。


無理をすれば恐怖はより強く持ってしまいます。今はダメだと思ったらその場を離れられる余裕。
本人にも逃げる場(方法)を持たせる事で、ちょっと頑張ってみるという気持ちが出てきます。

今、息子はディスカウントショップ に入ると恐怖パニックで「ミャーミャー」「ピッピ(レジ)」と言って外に出ようとします。店に入る前からレジまで、買う物を説明して店内では話し続けて訓練をしていますがまだまだです。
『空間処理』が出来ない。店の広さ、天井の高さ、棚が高くて視界が悪い等だと思います。
まったく問題が無かったのに、ある日、突然に恐怖が始まりました。

大型スーパーもまったく店内を歩けない状態が続いた時期もありましたが今は自分の欲しい物が何処にあるかを全て把握しています。
買い物もカゴを持ってとてもスムーズにカゴに入れていきます。

克服出来たと思ったら新たな問題が出てきたりと色々あります。


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