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お盆と掃除をする手

2020-08-15 | 人生を思う
お盆が近くなると、息子に急かされる
「いつ、お墓参りに行く ?」

普通は逆に、親が子に「○日にはお墓参りに行くからね」と言うのが理想の姿 ?
と思える(^_^;)
でもね、母は他にも忙しい事がけっこうあるのよ・・
そんなフリをする(^_^;)

今のままだと家の墓に入る最後の人間は息子かも ?
そう思うと少し心配を感じなくもない(^_^;)

そんなプレッシャーの中、いそいそと掃除道具や、線香・ロウソクなどを準備して
「○○日に墓参りに行くからね」と、母親ぶって、息子に言い放つ。

心の中は「お盆が、春か秋であってくれたらいいのに」
などと、天罰が下りそうな思いが頭に浮かぶ(^_^;)

例年になく、酷暑の夏・・・早起きして行こうねと言っても、少し遠いお墓・・
やっとたどり着いて、機敏に動く息子の手をマジマジと見て驚いた
今は亡き、私の父のゴツイ手と腕が、そのまま目の前にある気がした
・・・・似ている
いつの間に、こんなに手が似ていたのだろうか ?
「手が、おじいちゃんの手に似てきたね」と息子につぶやく・・・

「そうだっけ? じいちゃんもゴツイ手をしていたもんね」

亡き父は、この息子をとてもかわいがっていた・・
もう大の大人だから、腕や手が似てくる事もあるのね
その祖父の手にそっくりの孫の腕が、墓石の高いてっぺんから下までを
綺麗に拭き掃除している


息子の父親 (私の元の夫) は残念な事に、息子を虐待をする人だった。
それを止めに入ると、逆上してなおさら息子への暴力がひどくなり、流血する日も。

現代のように虐待の相談にのってくれる機関も対応もなかったし警察さえ受け流した
守れなかった日々を強く悔やみながらの日々だった気がする

娘の方はたいして暴力を振るわれなかったのは、せめてもの救いだったかもしれない

色々とあったけれど、重い決断の末、やっと平和な日々を手に入れた
おじいちゃんや、おばあちゃんも、安心してあの世から見てくれてると思う

さあ、お墓の掃除は終わり、花とお線香をあげて、手を合わせる

帰り道、お天気も良くて海も綺麗

お盆は色々と思い出す事などがあって、それもいい時期だと思う

謙虚で誠実な日本の様々な行事、そして日本人としてのいい面
これが、コロナウイルス対策にも、いきて来たらいいと思う。