新刊の森

人文分野を中心に、できるだけその日に刊行された面白そうな新刊を、毎日三冊ずつ紹介します。役立ちそうなレシピにも注目。

じっくり読みたい「THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―」

2018年11月30日 | 新刊書
THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
ナディア・ムラド (著), 吉井智津 (翻訳)


性暴力の批判活動によって2018年のノーベル平和賞を受賞した
ナディア・ムラドさんの自伝が刊行されました。
平和な村に突然襲い掛かってきた戦争の暴力によって
女性たちがが実際にうけた暴力のすさまじさは想像しがたいものではありますが、
そこから目を背けることも許されないでしょう。
苦痛であっても想像力を働かせながら味読したい一冊。


登録情報
単行本: 430ページ
出版社: 東洋館出版社 (2018/11/30)
言語: 日本語
ISBN-10: 4491036179
ISBN-13: 978-4491036175
発売日: 2018/11/30

内容紹介
2018年ノーベル平和賞受賞! ナディア・ムラドの自伝刊行!

「戦下における武器としての性暴力の根絶に尽力」


これはすべて、この世界で起きたこと――


2014年にイラクで起こった大虐殺。
家族を失い、自らも性奴隷として地獄の苦しみを受けたナディアが
その体験と、生還までの道を圧倒的な臨場感で物語る。

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「この世界でこのような体験をする女性は、私を最後(ラスト・ガール)にするために――」


貧しくも平和な村で、愛する家族と暮らしていたナディア・ムラド。
しかし、イスラム国の脅威は次第に強まり、ついに虐殺と収奪の日が訪れた――

平和で、互いに支え合うヤズィディの人々の暮らし。

イスラム国による虐殺や性暴力・暴力の凄惨な実態。

決死の覚悟で脱出し、支配地域の現状を世界に発信するまでに、

彼女を支え続けた人々。

一人の女性の身に起こった、生還と闘いの物語。


今、世界でもっとも注目されるノーベル賞平和賞受賞者の自伝、ついに翻訳刊行。

著者について
人権活動家。ヴァーツラフ・ハヴェル人権賞、サハロフ賞を受賞し、人身売買の被害者らの尊厳を訴える国連親善大使に就任した。現在は、ヤズィディの権利擁護団体ヤズダとともに、イスラム国を大量虐殺と人道に対する罪で国際刑事裁判所の法廷に立たせるべく活動している。2018年、デニ・ムクウェゲ氏とともにノーベル平和賞を受賞。


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