アドルノ音楽論集 幻想曲風に(叢書・ウニベルシタス) (叢書・ウニベルシタス 1088)
Th.W.アドルノ (著), 岡田 暁生 (翻訳), 藤井 俊之 (翻訳)
アドルノの音楽論集。まだまだこんなのが残っていたのか。
最近ではアドルノは哲学よりも美学や音楽の論文が注目される。
作曲家論もいいが、「劇場の自然史」のような文章もぜひ読みたい。
期待が高まる一冊。
単行本: 470ページ
出版社: 法政大学出版局 (2018/12/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4588010883
ISBN-13: 978-4588010880
発売日: 2018/12/10
内容紹介
20代から晩年に及ぶ著作を収めた自伝的論集─―ここにいるのは、時にブリリアントな才知をきらめかせ、時に作曲家を目の前にしているかのように慟哭する、一人の人間である。それは「頑固な教条主義者」という従来のアドルノ像を心地よく打ち砕く。新しい時代の音楽に謙虚なまなざしをそそぐ哲学者の生の声を、躍動感あふれる日本語で読む。日本を代表する音楽学者と次代を担う思想史学者が贈る新鮮な翻訳!
音楽と言語についての断章
第Ⅰ部 即 興
モチーフ
音楽の商品分析
カルメン幻想曲
劇場の自然史
第Ⅱ部 現 前
マーラー
ツェムリンスキー
シュレーカー
ストラヴィンスキー─―ある弁証法的イメージ
第Ⅲ部 フィナーレ
ベルクが拾得した作曲技法
ウィーン
聖なる断片─―シェーンベルクの《モーゼとアロン》について
音楽と新音楽
アンフォルメル音楽の方へ
訳者解説 音楽の名前――「完全には表象できないものについての表象」
訳者あとがき
用語解説
著者について
(Theodor W. Adorno)
1903年生まれ。フランクフルトでワイン商を営むユダヤ系の父オスカー・ヴィーゼングルント、歌手でイタリア系の母マリア・アドルノ、その妹で同じく歌手のアガーテのもとで経済的、音楽的に恵まれた幼年期を過ごす。1923年頃からヴァルター・ベンヤミンと親交を結ぶ。1924年フランクフルト大学で哲学博士号を取得。翌年からウィーンでアルバン・ベルクに師事。戦後を知ることなく世を去ったこの二人が哲学と音楽において終生アドルノの導きの糸となる。ナチスに追われ、主としてアメリカで過ごした亡命生活を経て戦後に帰国してからは、フランクフルト大学教授。またそれと並行して本書でも話題に上るクラニヒシュタインの音楽祭に参加し、ピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼン、ジョン・ケージらの作品に触発されつつアクチュアルな音楽批評を展開する。1969年没。主著に『新音楽の哲学』(1949年)、『否定弁証法』(1966年)などがある。
Th.W.アドルノ (著), 岡田 暁生 (翻訳), 藤井 俊之 (翻訳)
アドルノの音楽論集。まだまだこんなのが残っていたのか。
最近ではアドルノは哲学よりも美学や音楽の論文が注目される。
作曲家論もいいが、「劇場の自然史」のような文章もぜひ読みたい。
期待が高まる一冊。
単行本: 470ページ
出版社: 法政大学出版局 (2018/12/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4588010883
ISBN-13: 978-4588010880
発売日: 2018/12/10
内容紹介
20代から晩年に及ぶ著作を収めた自伝的論集─―ここにいるのは、時にブリリアントな才知をきらめかせ、時に作曲家を目の前にしているかのように慟哭する、一人の人間である。それは「頑固な教条主義者」という従来のアドルノ像を心地よく打ち砕く。新しい時代の音楽に謙虚なまなざしをそそぐ哲学者の生の声を、躍動感あふれる日本語で読む。日本を代表する音楽学者と次代を担う思想史学者が贈る新鮮な翻訳!
音楽と言語についての断章
第Ⅰ部 即 興
モチーフ
音楽の商品分析
カルメン幻想曲
劇場の自然史
第Ⅱ部 現 前
マーラー
ツェムリンスキー
シュレーカー
ストラヴィンスキー─―ある弁証法的イメージ
第Ⅲ部 フィナーレ
ベルクが拾得した作曲技法
ウィーン
聖なる断片─―シェーンベルクの《モーゼとアロン》について
音楽と新音楽
アンフォルメル音楽の方へ
訳者解説 音楽の名前――「完全には表象できないものについての表象」
訳者あとがき
用語解説
著者について
(Theodor W. Adorno)
1903年生まれ。フランクフルトでワイン商を営むユダヤ系の父オスカー・ヴィーゼングルント、歌手でイタリア系の母マリア・アドルノ、その妹で同じく歌手のアガーテのもとで経済的、音楽的に恵まれた幼年期を過ごす。1923年頃からヴァルター・ベンヤミンと親交を結ぶ。1924年フランクフルト大学で哲学博士号を取得。翌年からウィーンでアルバン・ベルクに師事。戦後を知ることなく世を去ったこの二人が哲学と音楽において終生アドルノの導きの糸となる。ナチスに追われ、主としてアメリカで過ごした亡命生活を経て戦後に帰国してからは、フランクフルト大学教授。またそれと並行して本書でも話題に上るクラニヒシュタインの音楽祭に参加し、ピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼン、ジョン・ケージらの作品に触発されつつアクチュアルな音楽批評を展開する。1969年没。主著に『新音楽の哲学』(1949年)、『否定弁証法』(1966年)などがある。
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