さわだ和代

写真付きで活動報告・日々のできごとやおもいを綴ります。

ゆめみヶ丘に素晴らしい企業

2018-10-25 22:15:26 | 日記
10.24
岸和田丘陵地に企業集積地である産業エリア、農地、住宅地、自然保護エリアと調和のとれたまちづくりをコンセプトに府の協力も得て、丘陵土地区画整理組合を立ち上げ、ほぼ街の全容が出来上がってきました。

とりわけ、産業エリアの企業誘致もほぼ完了。町名は稲葉町から岸の丘町となり、愛称は市民から寄せられた「ゆめみヶ丘」。

ゆめみヶ丘岸和田まちづくり協議会は居住者部会、企業部会、農部会、環境部会で運営委員会を作り、事務局は岸和田市が担っています。

今回企業部会の会長である株式会社 三興製作所、副会長の株式会社 廣野鐡工所の視察をさせてもらいました。

どちらの企業にも共通するのは、「人の嫌がる仕事」=納期が短い、大量生産でなくオリジナルで少量の製品、最後の仕上げは熟練の技術が必要。
そういった仕事を誇りを持ってものづくりをしているということです。

ものづくりの現場は今や、設計プログラムの入ったチップを機械にセットし、人が関わるのは機械の調子や、最後の仕上げということ。
昔の工場の騒音、油の匂いや汚れなどほとんど感じられない現場でした。

株式会社 廣野鉄工の企業理念は、まず第1に社員の成長と幸せづくりを挙げていることに驚きました。社長云はく「会社は社員に支えられている。社員が満足していれば良い会社、良い物づくりができる。社会、地域に貢献できる会社を目指している」とのことで、日本一の社員食堂を目指しているそうです。木をふんだんに使用した広い食堂とオープンカフェテラス。社員一人一人名前が刻まれた木の椅子。退職時に進呈。
ほとんどやめる人はいない。
一度退職して戻ってくる社員も。

会社の利益は社員に還元する徹底ぶりは議員たちをうならせた。
年三回のボーナス、定年なしの生涯現役の給料システムで、最高齢は86歳。10ミクロンの違いを見分ける指先の感覚で仕上げをしているとのこと。
全ての職員がプロフェッショナルを目指す。

工場の建設もゼネコンではなく、地元の業者にそれぞれのプロフェッショナル(熟練職人)に依頼したそうだ。

レイアウトも社員の声を生かし、一体感を感じられるような設計、福利厚生など充実している。

今年の21号の台風の時、建設に携わったそれぞれの職人さんが、電話してきて「車はフロントガラスを南向きに停めるな、この場所に並べよ、シャッターの内側には荷物をおくこと」など事細かく指示してくれたそうだ。そのおかげで、ガラス、シャッター、屋根など全く被害がなく、職人さんには、いい仕事をしてもらい、アフターケアもしっかりしてくれたお陰だと言っておられました。

人を大切にする。この事がいま本当に蔑ろにされている政治、社会の中にいて、こんな会社が存在するのだと感動した。

岸和田の誇りがまた一つ増えました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。