象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

『ハンズオブストーン』石の拳のロベルト•デュランが映画に

2017年11月28日 00時47分46秒 | 映画&ドラマ

『ハンズオブストーン』全くそのままのタイトルですが。 
 ボクシング好きにはもう震えが止まらないですね。私の大ファンであるあの"石の拳"のロベルトデュランが、とうとう映画になったんです。作品の出来はともかく、非常に懐かしく映った。流石に、ガキの頃に馬を殴り倒したという神の拳には触れてなかったが。初の世界タイトルを獲得したブキャナン戦、レナードとの激闘に、復活のムーア戦までを描く。

 彼はまさしく殴り合う為だけに生まれて来た男。パナマのスラムで鍛え上げたスタイルはストリートファイトという茶地な領域を凌駕する。彼こそがパウンドforパウンドの元祖であろうか。
 デュランを演じるエドガーラミレスはもっと荒々しくても良かったか、少しスマート過ぎた。レナード演じるアッシャーは実によくハマってて、まさにシュガー"華麗"そのもの。それにボクシング映画といえば、何といってもデニーロ。デュランの名トレーナーのレイアーセル役を全くブレなく演じてる。存在感の図太さと深さは全く健在ですね。

 ロッキーシリーズでネタが枯渇した感のあるボクシング映画だが、ドキュメントものは、流石に感動の質と奥行きが違う。実にまったりと酔いしれるというか。
 ただ、ドンキングがね(笑)。それに少しテーマがブレてたかな、デュランのボクサーとしてのキャリアをもっと堪能したかった。彼にとって、人生=ボクシングだもの。でもデュランの奥さんもレナードの恋人も、とてもセクシーでチャーミングだった。

 サブタイトルにもなってる"ノーマス"だが、デュランが言うからこそサマになる、実に重く考えさせる言葉だ。"もう闘いたくない"との苦し紛れの告白は、彼の運命の過酷さと壮絶さを十全に物語る。しかし、彼のボクシング人生を振り返ると、"ノーマス"以降のファイトの方がずっと生々しく、感動的でドラマチックだ。

 嗚呼、益々デュランのファンになってしまった。パナマでは力道山みたいな存在だが、彼みたいなボクサーはもう出て来ないな。
 弱者のスポーツに成り下がったボクシングのカンフル剤になればいいが。次回作はノーマス以降のデュランを深く掘り下げて映画化して欲しいですね。



2 コメント

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DVD借りました (unknown)
2018-01-31 06:58:18
早速、DVD借りました。デユランとレナード懐かしかった。確か、あの試合ではベビー級の試合が前座だったけ。空前絶後のファイトマネーでした。ただ、再選でのレナードの戦法は気に食わなかったな。ガチの打ち合いを見たかったのに、デュランが少し可哀そうだった。
Re:DVD借りました (lemonwater2017)
2018-01-31 17:53:58
 そうですね。再戦のあの試合は残念だったです。でも、"ノーマス"から復帰後のデュランは、感動モノですね。私の中では、パウンドフォーパウンドです。

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