
酒呑みは往々にして、料理好きである。
そういう私もその例に漏れず、料理は嫌いではない。
特に、パスタ(ベンネ)を使った焼きそばが大好きである。普通のスパゲティだと麺が伸びやすく、(市販の)腰のない焼きそばみたいで食っててストレスが溜まる。
そこで、コシの強いベンネを使い、キャベツや玉ねぎ・ニンジンらと炒め、塩と”あごだし”で、塩焼きそば風に味付けする。
しかし今は野菜が高いし、キャベツはふんだんには使えない。
そこで(不思議と)安価な白菜を使ってみた。すると、とても美味しいではないか。キャベツよりも味わいがあり、しっかりと存在感を醸し出す。
とんかつソースを使って、ソース焼きそば風にしたら、もっと美味しかった。白菜ってスープや煮物だけかと思ってたが、炒め物にも十分使えるのだ。
もう一品は、”あごだし”を下味として使ったから揚げである。
あごだしと醤油(とあれば酒)を鶏ムネ肉に漬け込み、小麦粉を絡ませ、揚げる。(少し高価な)もも肉でなくてもしっかりと味がついてるので、これまたとても美味しかった。
酒はなくてもいいが、ビールでも白ワインでも焼酎でもOKである。個人的にはウィスキーを多めに入れたから揚げも、酒呑みにはオススメである。
因みに写真は、右から白菜の焼きそば、白菜と玉ねぎのスープ、フライドポテトと竹輪と鶏肉のから揚げ。
料理はエサであるべきだ
料理を作ってて思うのは、如何に手間とストレスを掛けないで、そこそこに美味しいものを作るかが肝心である(と思う)。
”男の料理”みたいに豪快すぎてもワザとらしいが、いくら美味しくても手間が掛りすぎれば(リスクを拾いすぎるギャンブルと同じで)、料理という名の損失である。
料理とても所詮は口から入り、胃腸で消化し、便として排出される廃棄物である。
つまり、最後には排出される(健康を維持する為の)”エサ”という視点で捉えれば、料理のあり方も自ずと決まってくる。
コウケンテツさんも言ってたが、美味しさに拘るあまり、作っててストレスを感じる様であれば、本末転倒である。それは料理とは呼べないし、単なる苦痛に過ぎない。
料理は数時間後には消化される”食物”にすぎない。その食物という名のエサに、無駄な時間と手間と経費を掛けるのは愚かである(と私は思う)。
私が外食が好きになれないのも、そこにある(多分)。
わざわざ小高いカネ払ってまで、味とパッと見だけがいい(調味料や添加物満載の)加工品を食いたくはない。それに、身体に優しい料理を外で食おうと思えば、結構な出費が掛かる。
更に、店の雰囲気に無駄金を払いたくもないし、(ご馳走様ですと)店長の機嫌もとりたくない。ましてや、周りの視線を無意識に気にしながら食う気にもなれない。
つまり、外食と言っても(店側に優位性がある)損失にすぎない(と思う)。
馴染みの店でも一定のストレスは掛かる。自宅での晩酌みたいに脚を投げ出し、酒を喰らい、独りブツブツ言いながら食える筈もない。
外食に余計なカネ払うくらいなら、その分をスロットに投資して負けた方が(強がりだが)少しはマシだろうか。
だって、ダイエットにもなるし、排泄も少なくなるし、それに健康にも環境にも優しいではないか。リスク回避という点で見ても、満更悪くはない(多分?)。
つまり、酒呑みにとって料理とは、安酒を美味しく頂く為の安心かつ安全な”エサ”であるべきだし、それ以上もそれ以下でもない。
いや、そう思うことにしよう。
でないと、オミクロン株は暫くは収まりそうにもない。
「酒呑みは往々にして、料理好き」
異議なく同意します。
僕もその1人です。
ペンネの焼きそば、
ウイスキー入りから揚げ、
近々試してみようと思います。
冒頭画像の料理も旨そうですね。
「外食が好きになれない」
これも同感です。
特に酒が絡むと尻込みします。
誰かと同席の必要があれば別ですが、
やっぱり独り好き勝手に呑むのがいいですね。
「数学はギャンブルを超える?」の
シリーズも大変興味深く拝読しました。
舟券投票の参考にさせていただきます。
では、また。
書いてて、反省しきりです。
昨今の派手な看板を掲げる大手チェーン系外食産業には辟易した所があり、個人的には地域に根付いた食市場なんてのを復活させてほしいですね。
コメントありがとうございます。
ただ、ウイスキーの量は好みでしょうかね。この辺は自己責任という事で・・・
近くにはパチンコ屋しかないド田舎なので、ギャンブルと言っても付き合い程度です。それも最初に少し当たっただけで、後はずっと外れっぱなしです。
占いでは”賭け事に吉”と出てますが、どいうやら縁はないようですね(悲)。
コメントありがとうです。
そういえば、私の亡くなった酒好きの兄もグルメでした。
料理好きではないけれど、手抜きしながら同時にすべて進行し手早く料理を完成させます。
以前から、あの食べ物が胃の中に入る~~
と恐怖を覚え、まさにエサとして見ていました。
>無駄な時間と手間と経費を掛けるのは愚かである(と私は思う)。
カッコ内が本心or迷いですよね。
次から次へとアイデアが浮かび記しているけれどホントはとてもシンプルで、、、
あご出しと醤油があれば、ほとんどパーフェクト
まさしくこれなんですよ。
私も主婦じゃないけど
真っ先に原価計算をしてしまう。
家で食ったら幾らになるとか、そういう計算を真っ先にしてしまう。
父がその典型でした。
”家での贅沢はいくらでもしていいが、外での贅沢はするな”が言いグセでした。
でも、ビコさんは外食大好き派ですよね。
少し意外にも思えましたが、基本は倹約派だったんですかね。
そうなんですよ。特に加工食品や冷凍食品を目一杯カゴに積んでる女の人を見ると、あれが家族の胃袋に入ると思うと、私なら確実に即死です。
そうなんですよ。シンプルイズベストですよ、何事においても。
”愚直な程にシンプルに”とは、よく言ったもんですね。
”私も”ではなく、”私は”でした。
訂正です。
失礼しました。