全世界で1000万部以上を売り上げた「サピエンス全史」をブログでも紹介したんですが。この”衝撃の書”をスムーズに誤解なく理解するには、サピエンスとホモサピエンスの違いをよーく理解する必要があります。 因みに、皆さんよくご存知の様に、ホモ・サピエンス(H.Sapiens)の起源はアフリカで誕生した”狩猟黒人”です。 ホモ(Homo)=ヒト、サピエンス . . . 本文を読む
私の一番好きな作家ポール・オースターですが。「ムーンパレス」以来(6/13)のご無沙汰です。 ”その男は死んでいたはずだった──。何十年も前、忽然と映画界から姿を消した監督にして俳優のへクター•マン。その妻からの手紙に”私”はとまどう。自身の妻子を飛行機事故で喪い、絶望の淵にあった私を救った無声映画こそが彼の作品だったのだ••&b . . . 本文を読む
昨日は、真夜中の訪問者にアクセス我集中し、殆ど閑古鳥状態だったテーマに光が刺しました。ホント嬉しいです。これも辛辣な?イヤ励ましのコメントの賜物ですかね。 何故、どんな目的でブログを書くかって? 全く意味はないんですが。強いて言えば、思った事を書く、ただそれだけ。そこに山があるから登る、という探検家に似てますかね。余計なお世話といえばそれまでだけど(笑)。 どう書いたら、どんな事テーマにしたら . . . 本文を読む
今日紹介するのは、ポール•オースターさんです。ゾラやバルザック以上に大好きな作家で、彼の本と出会って以来、活字嫌いが活字中毒になりました。 アメリカの”若き前衛”と称された、戦後生れのアメリカを代表する超実力派の作家です。フランスの詩にも精通し、ゴーストライターや映画監督の経験もある、実に多彩なアーティストでもあります。 ポーランド系ユダヤ人の両親の元で生まれ、 . . . 本文を読む
さて、「長いお別れ」のあらすじの後半です。久しぶりです。 レノックスの放蕩と妻の死と、それに続くレノックスの自殺?そして、マーロウと美女アイリーンの情欲に、彼女の夫ウェイドの死。この不可解な三人の死と、レノックスとアイリーンの関係とは?前半は大揺れに揺れます。そんな中、マーロウの本能が呼び覚ます。 チャンドラーの作品は、一つ一つのフレーズが深い郷愁を誘い、酔わせてくれるんですよ。先へ進むのが勿体 . . . 本文を読む
前回はレヴューでしたが。今度は、二回に渡り、あらすじを紹介します。記憶が曖昧なので、ご参考までにです。酔わずにこの本は読めませんな。ネタバレを読んでからでも、十二分に酔える作品ですので、ご心配なく。"いいね"をポチってくださった方有難うです。励みになります。 私立探偵のマーロウは、テリー・レノックスという酔っぱらい男と出会う。片顔に傷を持つ男なのですが。戦争で仲間を助ける為、 . . . 本文を読む
"博識である上、ひねった特異の言い回し"を得意とするチャンドラーの、この長編傑作は、推理小説の範疇を超えてますね。この作品のキーは、まさに人との絶妙な触れ合いでしょうか。近すぎず離れすぎず、絶妙な距離感での勝負が命運を分けますね。 "キザで嫌味なスタイル"と"英国贔屓のアメリカに対する味わいの濃い文明批評と社会批判"が重なり合う。これこ . . . 本文を読む
「死体は語る」(上野正彦著)を読んだ後だけに、この「東京検死官」(山崎光男著)は一層のめり込む。昔、パトリシア•コーンウエルの「検死官」を読んでて、あるブロクでも紹介されてた事もあり、気になってた本です。記者上りのコーンウエルとは異なり、実に生々しいし、潔いです。 解剖学の監察医の視点から見た検死と、警察官としての経験とカンを頼りに、検視官の視点から見た検死。完全無欠の正義の論理を大胆 . . . 本文を読む
腐った死体よりも、生きてる人間の方が悍ましい 今日は、元監察医の上野正彦氏の「死体は語る」です。ま、これはベストセラーなので、皆も一度は目にした事があるかと思います。私もずっと昔読んだ記憶があったんですが、ある方のブログを読んで気になったので、もう一度読み返しました。図書館で二冊借りたんですが、『東京検死官』(山崎光夫)も気になってた本です。 "生きてる人間を扱うより . . . 本文を読む
「全体主義の起源」の著書で有名なハンナアーレントです。 "考える事をやめる時、凡庸な悪に囚われる"というサブタイトルに、お手上げですな。全く、"考える事をやめる時、凡人は悪になる"のでしょうか。 戦争の一番厄介なものは、こういった"絶対多数の最大悪"というか。大衆の数だけ悪が蔓延り、その絶対悪に染まった大 . . . 本文を読む