ここまで書いたケラマブルーの世界って、「いいな~、天国だな~ うらやましい」と思ったかたも多いかと思います。
が、実は「あい~! こんなの有り~ ワジワジ~」と途方にくれたオートバイトラブルが3回もありましたよ~・・・・
でも3回とも、渡嘉敷島の地元のかたに助けてもらいましたよ~ 人情がすばらしかったです。
どういうことかというと、渡嘉敷島は山道・坂道が多いということと、往復の積込み運賃が1980円と安いことで、大きい甥っ子のオートバイを借りてフェリーに持ち込みました。
姉貴の家から甥っ子のオートバイを借りたときに座席シートに私の嫌いな黒猫が座っていたのが気になりましてけどね・・・・ 不吉だなと・・・、
最初のトラブルはフェリーが渡嘉敷港に到着して、弟家族たちはペンションからの迎えのバスに乗車して阿波連ビーチへ出発したあとに起こりました。
フェリーに積み込んでいるオートバイに乗り込んで、さあいくぞ~と気合を入れ、スタターボタンを押してエンジンスタート!!・・・のはずがエンジンがかかりません・・・ 何回ボタンを押してもジージーと音がするばかりです。 なんでこんなときにこんなところで・・楽しい旅のスタートに冷水をかけられたみたいで、エンジンがかかりません・・・ だんだん焦ってきました・・・
そうこうしているうちにまわりに誰もいなくなりました・・・ どうしょう・・・ この島にはオートバイ屋はないし・・・ 夏の暑さで汗はダラダラ・・・ 涙もでそうになりましたね・・・
そのときフェリーの船員さん4名くらいが「どうした?バッテリーあがりか?」とかけよってくれました。私が「わからない・・エンジンがかからない・・ どうしようと途方にくれています」と泣きそうな?顔で話したら、「あ~ たぶんバッテリーだよ!12Vの充電器をフェリーにおいているからバッテリーをはずして1時間くらい充電しようね」とフェリーから工具をもってきてくれてバイクからバッテリーをはずしてフェリーにおいている充電器で充電してくれました。
とっても親切な船員さんたちで、私には後光がさして神様のように見えましたね~
1時間くらい、港でぶらぶらしてバイクをどうしようか?最悪の場合を考慮してバイクを港において、タクシーで阿波連ビーチまでいくか?それともだましだましバイクを使うか?
結局、1時間充電してエンジンが一発でかかり、試験走行しても大丈夫そうだったのでオートバイで阿波連ビーチへ向かいました。この判断がおおきな間違いとあとで悔やむことになろうは・・・ このときは弟家族に早く合流したいという思いが勝って・・・夢にも思いませんでしたね~
オートバイを走らせてみるケラマブルーの世界は最高でしたね~
ペンション「サザンクロス」に到着して、オートバイは上の写真のように駐車しましたね。
でもペンションの飼い猫なのか?大きな黒猫がぴょんとオートバイのシートに座りやがったさ~
シッシッと追い払ったら「ニャ~!ニヤ~」と怒ったような泣き声でした・・・
イヤだな~ とっても不吉な予感・・・
2回目のトラブルは、夕日を隣の夕日がきれいにみえる「とかしくビーチ」でみようとチビたちをオートバイで阿波連ビーチから「とかしくビーチ」へピストン輸送したときにおこりました。
長男の龍をとかしくビーチでおろして、阿波連ビーチに戻って次男の一世くんをのせて出発しようとしたら、またまたエンジンがかかりません・・・ 2回目のバッテリーあがりです。
龍をとかしくビーチに残したままです。・・・どうしょう・・ 夕日の撮影どころじゃないな~ とりあえず迎えにいかなくては!とバイクのレンタルを探したのだけれど、午後6時半を過ぎていたから、レンタル屋はどこも閉店でした・・
ペンション「サザンクロス」の女将さんに事情を説明したら、「ペンションのワンボックスカーを使っていいよ~」と 感謝!感謝!デス。
おかげできれいな夕日を何枚か撮影できました~ 夕日を見て涙がホロリでましたね~
とかしくビーチで龍を拾ってペンションに戻ったら、ペンションの隣の「チップチップ」の親父さんが私の困っている様子を見かねて知り合いの給油所からバッテリー充電器を借りてきてくれていました。 さんぴん茶のペットボトル5本しか買わなかったのに~ 7時半~10時半までの3時間充電しました。その間は「チップチップ」で缶ビールをかって親父さんとゆんたくしましたね。親父さんの写真を撮っていないのが悔やまれます・・・
翌朝はオートバイのエンジンは1発でかかり、朝はエンジンがとまることなく快調でしたね。3時間充電したから、もう大丈夫だと安心しました。新しい渡嘉敷村役場も見学しました。
このまま楽しく旅も終わるかと思いましたが・・・
3回目のトラブルは昼食後、一世くんをのせて森林公園や展望台めぐりしたときに起こりました。
下の写真は森林公園で撮影しました。ここまではオートバイは快調でしたね~
渡嘉敷島の山の先端にある阿波連展望台に到着して、雄大な景色に感動してさあ帰ろうとオートバイのスタートボタンを押したときに「ジージッー・・・」とエンジンがかかりません・・
こんな誰もこない場所でエンジンがかからないなんて・・・ しかも一世くんもいるし・・・
帰りのフェリーの時間まであと3時間・・・ ヤバイ!ヤバイ!・・・ こんどこそ本当に途方にくれましたね~・・・ オートバイはあきらめて歩いてもどるか・・・ビーチまで7キロもあるぞ・・・
そのとき釣竿をもった釣り人が2人、歩いて通りかかりました。すぐ「すみませ~ん、 阿波連ビーチまで連れて行ってくれませんか~」と声をかけましたね。
地元の人らしくやさしい笑顔で「どうしたの?」と聞かれたので事情を説明しましたところ、「あ~ 俺の友達が携帯用のバッテリー充電器を持っているから借りてこよう。さあ車に乗って!」ととっても親切にしてもらいました。友人の民宿の「けらま荘」で携帯用バッテリー充電器を借りて、わざわざ元の場所まで連れてってもらい、充電してオートバイは復活しました。
話を聞くと仲村さんというかたで島には最近戻ってきて家の手伝いをしているとのこと。さっぱりとした性格のかたで地元の人しかいかない穴場のビーチの入り口も教えてくれて、もっと時間があれば話を聞きたかったです。
今回は3回も島でオートバイが止まるというトラブルが発生して途方にくれましたが、3回とも渡嘉敷島の親切な方々に助けてもらいました。
自分にとっては、今回のケラマブルーの世界はトラブルというスパイスが隠し味となって、いままでにない思いで深い楽しい旅になりましたね~
番外編でした・・・(黒猫がターニングポイントかな?)