カエル面白かったなー。
100円でメダル10枚です。
ゲーセンです。
まあゲーセンっつっても5階が本屋、4階が100均、その流れで地下にあるちょっとしたゲーセンなんだけど。
そこにあったカエルの順位を当てるやつ。
これが面白かった。
すごく面白かった。
ルールは簡単。
メダルを入れて、順位を当てるだけ。
1着だけ当ててもいいし、1着2着を当てるのもある。
そんでこんだけ液晶が発達するデジタルの時代に、なんか人形みたいのがギコギコ走るやつ。
しかもカエルは5匹。
だから1着だけ当てるやつでも5分の1で当たるっていうことですわな。
これをテツヤと二人でやろうって話になって。
最初に入れた100円。
二人で5枚ずつ使ったんだけど、一瞬よ。
一瞬で吸い込まれちゃって。
悔しくなってもう100円入れたわけ。
そしてここから伝説が始まっちゃったんですな。
僕は『こんなちゃっちい奴に複雑な計算式が使われているはずがない。』と、傾向を探るために1着2着をメモし始めました。
しかし最初から傾向が分かるはずもなく、僕の5枚は瞬く間になくなりました。
一方テツヤはここで才能を発揮。
ちょこちょこ当てて5枚を10枚近くに増やし、迎えた5レース目くらい。
テツヤはなぜか全コインをいきなり賭け始めた。
しかもその中のひとつの13倍のやつは3枚賭け。
つまり勝てば13×3の大勝、負ければすっからかんのスーパー勝負どころです。
そしてレースが始まりました。
カエルたちが一斉に走り始めます。
しかし、ひとつだけおかしいろころがあります。
『2番のカエルが…動かない。』
そして…あれ???
『13×3って…2-5じゃん。』
つまりテツヤが賭けた13×3=39枚勝ちのやつは2番が1位にならないとダメだと。
…終わった。
すべてがここで終わる。
もう他の4匹が半分くらいまで到着しているのに対し、2番のカエルは一歩も動かない。
テツヤと顔を見合わせて諦めかけた、そのとき。
奇跡が起こりました。
『ぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょーん!』
『…2番!!!』
そう、2番が動き始めたのです。
しかも、
『ぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょーん!』
ノンストップ!!!!
なんと2番は半分くらい差が着いたところでいきなり追い上げ始めたのです。
そして、
『ぴょーんぴょーんぴょーん…ゴール!』
1位!!!!!!
2番が1位!!!!!!
さらに、
『ぴょーんぴょーん…ゴール!』
5番が2位。
つまり、
13×3=39!!!!!!
テツヤと僕は大騒ぎしました。
まさかこれだけのドラマをこんなところで観ることができるとは。
そして、
『じゃらじゃらじゃらじゃらじゃらじゃら』
いっぱーいのコインを僕らはゲットしました。
そのあと僕らは僕のメモが力を発揮し、50レース以上を遊んで帰りました。
200円だけであれだけ遊ぶ人も珍しいと思います。
そして僕らはゲーセンを去りました。
帰り際、ふと後ろを振り返ると、
2番のカエルが微笑んでいるように見えました。
おしまい。
100円でメダル10枚です。
ゲーセンです。
まあゲーセンっつっても5階が本屋、4階が100均、その流れで地下にあるちょっとしたゲーセンなんだけど。
そこにあったカエルの順位を当てるやつ。
これが面白かった。
すごく面白かった。
ルールは簡単。
メダルを入れて、順位を当てるだけ。
1着だけ当ててもいいし、1着2着を当てるのもある。
そんでこんだけ液晶が発達するデジタルの時代に、なんか人形みたいのがギコギコ走るやつ。
しかもカエルは5匹。
だから1着だけ当てるやつでも5分の1で当たるっていうことですわな。
これをテツヤと二人でやろうって話になって。
最初に入れた100円。
二人で5枚ずつ使ったんだけど、一瞬よ。
一瞬で吸い込まれちゃって。
悔しくなってもう100円入れたわけ。
そしてここから伝説が始まっちゃったんですな。
僕は『こんなちゃっちい奴に複雑な計算式が使われているはずがない。』と、傾向を探るために1着2着をメモし始めました。
しかし最初から傾向が分かるはずもなく、僕の5枚は瞬く間になくなりました。
一方テツヤはここで才能を発揮。
ちょこちょこ当てて5枚を10枚近くに増やし、迎えた5レース目くらい。
テツヤはなぜか全コインをいきなり賭け始めた。
しかもその中のひとつの13倍のやつは3枚賭け。
つまり勝てば13×3の大勝、負ければすっからかんのスーパー勝負どころです。
そしてレースが始まりました。
カエルたちが一斉に走り始めます。
しかし、ひとつだけおかしいろころがあります。
『2番のカエルが…動かない。』
そして…あれ???
『13×3って…2-5じゃん。』
つまりテツヤが賭けた13×3=39枚勝ちのやつは2番が1位にならないとダメだと。
…終わった。
すべてがここで終わる。
もう他の4匹が半分くらいまで到着しているのに対し、2番のカエルは一歩も動かない。
テツヤと顔を見合わせて諦めかけた、そのとき。
奇跡が起こりました。
『ぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょーん!』
『…2番!!!』
そう、2番が動き始めたのです。
しかも、
『ぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょーん!』
ノンストップ!!!!
なんと2番は半分くらい差が着いたところでいきなり追い上げ始めたのです。
そして、
『ぴょーんぴょーんぴょーん…ゴール!』
1位!!!!!!
2番が1位!!!!!!
さらに、
『ぴょーんぴょーん…ゴール!』
5番が2位。
つまり、
13×3=39!!!!!!
テツヤと僕は大騒ぎしました。
まさかこれだけのドラマをこんなところで観ることができるとは。
そして、
『じゃらじゃらじゃらじゃらじゃらじゃら』
いっぱーいのコインを僕らはゲットしました。
そのあと僕らは僕のメモが力を発揮し、50レース以上を遊んで帰りました。
200円だけであれだけ遊ぶ人も珍しいと思います。
そして僕らはゲーセンを去りました。
帰り際、ふと後ろを振り返ると、
2番のカエルが微笑んでいるように見えました。
おしまい。