LHFトーク"GONDLA"

LHFの二人のだらだらトーク。

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小説『爪切り物語』その1 ~誰がために鐘は鳴る~

2010年10月13日 | 過去の記事
少年は自動販売機の前に立つ。

陳列された喉の潤いを前に、

対価を持たない少年にその権利も無く。

思いを馳せるだけではからからに乾いた喉は潤わず、

唾液がせめてもの気休めだった。

「ちょいちょい、そこの君」

少年は少年の呼ぶ声の方に目を向けた。

そこにはこの暑いのに黒いコートを着ている老人が立っている。

少年の頭には"逃走"の二文字が浮かんだが、そのためのカロリーが体内に無く、

一歩一歩近づく老人にうつろな目を投げかけた。

「君、名前はなんと言う」

こんな怪しさで溢れた老人に本当の名前を言えるはずがなく。

少年は頭に思いついた名前を口にした。

「江戸川コナン…探偵さ」

すると老人は少年を見つめて言った。

「私とバンドを組まないか」

8月も後半に差し掛かった、暑い夏だった。




作・大江ペリ次


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