LHFトーク"GONDLA"

LHFの二人のだらだらトーク。

たむらぱん「ノウニウノウン」より『ライ・クア・バード』

2009年09月04日 | 過去の記事
初っ端の「君に溢れしあまたの思い」を「君にラフレシア…」だと思ってた。でもあれ『ラ』って聴こえるよね…「r」あるよね…おれだけじゃないよね…?

そんなこんなで、たむらぱんの「ノウニウノウン」をバカみたいに聴きまくってる今日この頃。聴いてると思うことがたくさんあるので、もう一曲単位でどんどん書いていこうと思う。とりあえず最初は「ライ・クア・バード」。アルバムの後半にどーんと構えているこの曲はエンディング前の最後のヤマのよう。まあ誰が聴いてもいい曲だと思うようなストレートな良曲です。

さて、まず最初に触れたいのは「ナイトバー」と「ライ・クア・バード」の対比だ。この曲では終始「ナイトバー」という言葉が終始罠のように現れる。“鳥のように”“群れ”で“空”を飛ぶという意味の「ライ・クア・バード」。その対比として、「ナイトバー」は“独り”で“地べた”で酒を飲むことを描写している。「独り」でいることにも慣れていた。そんな誰かが「ライクアバード(鳥のように)」空へ羽ばたいていく。そんな音の似た二つの言葉が相反する風景を描写している。他の歌にも度々出てくるたむらぱんの言葉遊びの上手さが出ている歌詞だ。

そしてたむらぱんはそんなダメな自分を否定するわけではない。「君といつか“つがい”になって」。つまり、「ナイトバー」だった自分と共に空へ。そのある意味で“ダメ”な自分を置いて行かない。“つがい鳥”とは、「雄雌がいつも一緒の鳥」という意味だ。いい自分もダメな自分も一緒に空に飛んでいく。この歌のように、ダメなことを否定しない、そこがたむらぱんの一貫した魅力である。

サビに歌われる「この夜が朝に溶けるまで」。「ナイトバー」から「ライ・クア・バード」へ。「ダメな自分も朝がくればいつか空へ飛べる」。こんな歌詞の曲を終盤に持ってくる、そのセンスも秀逸だと思う。

この曲のタイトルは「ライ・クア・バード」である。本来ならば「like a bird」で「ライク・ア・バード」という点の位置にならなければおかしい。その理由を彼女は、「“クア”って鳥の鳴き声っぽいじゃないですか(笑)」と答えている。こういう“言葉遊び”は現代の様々な曲で見かけるが、彼女の場合は本当に遊んでいるように思える。こんなふざけたような意味でつけられたタイトルの曲が、ここまで美しく響く。うん、素晴らしい。


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2 コメント

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Unknown (市村)
2009-09-09 22:08:28
じゃあわざとだな。
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おれも・・・ (tete)
2009-09-08 16:32:11
ラフレシアだと思ってた・・・
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