静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

マーラー/交響曲第5番を聴く(スウィトナー盤)

2009年07月25日 00時01分28秒 | マーラー
「そのとき、マーラーを聴いた」、今夜も懲りずにいきます。

マーラー/交響曲第5番嬰ハ短調

管弦楽:シュターツカペレ・ベルリン


指揮:オトマール・スウィトナー

 録音:1984年



マーラーの5番を初めて耳にした日は思い出せない。
たぶん、冒頭か第4楽章を何かで聴いたのだろうが、記憶がない。

私が初めて買ったマーラーのレコードは、前回に触れたホーレンシュタインの4番なのだが、あの第1楽章で5番冒頭のモティーフが出できたときに「あっ、5番と同じやんか!」と思ったのを覚えているから、その頃には何かで聴いていたのだな。
それから、グラモフォンから出たクーベリックのサンプラー盤(750円)に、第4楽章が収録されていたが、あれが最初でもなさそうだ。

しかし、全曲を「ちゃんと」聴いた時は、はっきりと覚えている。

それは1973年12月10日・・・・FM放送にて・・・・。



カラヤン指揮ベルリン・フィル。
その年のザルツブルグ音楽祭ライヴ。
「カラヤンのマーラーは珍しい」と言われてた頃であったが、珍しいも何も、マーラーの演奏をそんなにたくさん聴いていなかったから、よく分からなかった。しかし、オケの上手いのと美しいのは分かりすぎるほどわかったし、5番の2楽章、3楽章、5楽章を聴いて、「へぇ~、こんな曲だったんだ!」と驚いた記憶があるから、この時に初めて全曲通して聴いたのに間違いはないだろう。
このテープは現存する私のエアチェック・カセットの中でもごく初期のものであります。

その後は、例によっていろいろ聴いてきた。
自分が買ったレコードはバルビローリ盤だけかな?
CDはいろいろと。
実演は、佐渡裕指揮の大阪フィルと、記憶も生々しい大植英次指揮の大阪フィルの2回だけ。
伊勢管がやったときに、何故か聴きに行けなかったのが残念である。




さて、今回聴いたのはスウィトナー盤。
これ、初聴き。

なんとも、あっさりした、そして速いテンポのマラ5である。
いやいや、「あっさり」していると感じているのは私であって、他人様が聴いたら、また違う印象を持たれるだろう。
当方、2月の英次ショックで、あの激遅のマーラーにすっかり参ってしまって、快速テンポのマーラーに違和感を覚えるまでになってしまった。
評判のスウィトナー盤も、どうもすぅすぅサクサク行き過ぎて、「あれっ、もうおしまい?」って感じ。
64分間は実に短い時間なのである。

録音も自然な感じで良い。
オケも上手い。
速いけども、各フレーズの弾き分けも丁寧であり、サラリとなんかしていないのだが、でも、私には速い。
聴いてて「もっと、じっくり弾いて下さい」って、心が叫ぶ。
また、何年か経て聴いたら、全然違う印象だろう。
その頃には「遅いのはもうウンザリ」ってなっているかもね?
その日が来るまで、棚で寝かせておこう。
スウィトナー、ブルックナーは速くても私と相性ピッタンコだったけど、マーラーは・・・???
これは大植さんのせいだからね。

HMVのレビュー氏ではないけども、「爆演、熱演に辟易してみえる方には超オススメ」ですよ。


さて、「そのとき、マーラーを聴いた」シリーズも、なんとか後半に入った。
行けそうですね。
これだけ軽量化計ったらね。


マーラー:交響曲第5番
スウィトナー(オトマール)
キングレコード

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