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ポコアポコヤ

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「あの家に暮らす四人の女」三浦しをん 感想

2015-10-27 | 小説・漫画他

面白かったんだけれど、やっぱり河童とカラスの処は、へ??って思いました。
まあ、でもそれ以外の部分で沢山楽しませてもらったから、いいか!って感じです。

今まで読んで来た、しをんさんのエッセイ集などで、しをんさんとお母さんが、そのままこの本の刺繍作家の佐知と鶴代さんになったかのようで、2人のやり取りが楽しかった。
あと、刺繍作家と小説家と若干違う職業なものの、お家で仕事をしているがゆえに、お気楽な仕事と人から思われる事に対して遺憾に思っていること、仕事に自分の全てをかけて頑張っているのに、それを解ってもらえないことが書かれていました。
しをんさん、がんばれ!!

そして、雪乃と佐知の関係や会話に共感する処とか、はっとする処とか凄く多かったです。
自分は彼女らとは違う生き方をしてきているけれども、でも何故なのか、とても近しい心境で読むことができたんですよね。自分の過去で一つだけ道の選択を違っていたら、同じ様な風に生きているかもしれないって風に思って。

同居しているのは刺繍作家の佐知と母の鶴代さん、佐知の友人のバリバリ働いている会社員の雪乃、その会社の後輩の多美恵(ストーカーに困っている)。家の敷地の一角に長い事住んでいる健さんに憧れている独身の老人の山田さん。

そして中盤から、梶さんという壁紙の工事を請け負った、ちょっといい男が登場します^^
久しぶりに、ちょっとときめいて、でも、その日の内に諦める「不恋」になる、その一日の様子が、凄く良かったです。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
泥棒が入って佐知が危険な状態になった時、さまよっていた父の魂が河童の置物に入って動き、驚いた泥棒は逃げて行った。
梶さんは実は独身でした。佐知は雪乃に背中を押されて、梶さんを展覧会に誘います。もしかしたら良い雰囲気になるかも!
でもなあ・・・もし佐知も梶さんと結婚したりすることがあったら・・、多美恵は一番近い未来結婚しそうだし、この4人での幸せな共同生活も終わってしまうのかな・・と思うと、ちょっと淋しくもある。雪乃だけが独身続行になったら、ちょっぴり淋しいなあ・・。
以上

こういう生活って楽しそうだなあーと思うし、同性同士ワイワイするのも大好きなんだけど、似たような環境同士だと意気投合しやすいけものの環境が違うと結構難しいよなあ・・と思うんですよね。
この3名は今のところは独身者ってことで、特に佐知と雪乃はツーカーに何でも話せて、気持ちも通じ合える仲だけど、これがどっちかが結婚してしまったら、そうは行かなくなるだろうし・・・。環境が違う同士が仲良い友達として長くやっていけると素晴らしいんだけどもね。
既婚と独身という分類だけじゃなく、既婚でも子持ちか子無しか、はたまたフルタイム勤務か、専業主婦かでも結構違うんですよね・・。
以前、山内マリコさんの「ここは退屈迎えに来て」を思い出したり・・・。

本作の中には、印象に残る表現や文章が数か所ありました。
今一つ思い出したのは、209頁の「男女間に真の理解は成立しない」について雪乃と佐知が話すシーンで「「恋というのは、理解ではなく勝手な思い込みのことですよ。愛と言うのは、思い込みが打ち砕かれたあと、理解しあえぬ相手と、それでも関係を持続する根性と諦めのことですよ」

谷崎の「細雪」は未読なので、それと比較して読めなかったのは残念でした。
またしをんさんの小説、エッセイ、楽しみにしています。

あの家に暮らす四人の女
2015/7/9 三浦 しをん

「まほろ駅前狂騒曲」
月魚
舟を編む
「木暮荘物語」「天国旅行」
「まほろ駅前番外地」
星間商事株式会社社史編纂室
神去なあなあ日常
「光」
「悶絶スパイラル」「人生劇場」「仏果を得ず」感想
「きみはポラリス」感想 三浦しをん
「むかしのはなし」三浦しをん と「最後の恋」感想
「桃色トワイライト」「まほろ駅前多田便利軒」感想 三浦しをん
「秘密の花園」、「風が強く吹いてる」

コメント (12)    この記事についてブログを書く
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Unknown (はまかぜ)
2015-10-28 12:43:19
たしかに河童とカラスの処は唐突感がありましたね^^;
過去には「白い蛇眠る島」でフィクション的なものが登場していたので、たまにこんな展開があるようです。
四人での共同生活は読んでいてなかなか楽しそうでした。
そして私も「細雪」は読んだことがないのでそちらも気になっています。
三浦しをんさんにはこんな雰囲気の楽しい小説がすごく合っている気がします
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Unknown (苗坊)
2015-10-28 21:49:48
こんばんは。
私も「細雪」未読です。
舞台化もよくされていますよね。
佐知と雪乃の関係が特に好きでした。
どちらかが結婚したら一緒にずっと住むという関係は壊れてしまいますけど、お互いがお互いを知ろうとしていることが凄く伝わってきて、単純に良いなと羨ましかったです。
同じ屋根の下で暮らすのは楽しそうですけど、私はどんなに仲のいい友達でもたぶん無理だなと思いました^^;
一緒に暮らすうえで気になるところが絶対出てくると思うので・・・好きでいたいので一緒に住みません^m^
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はまかぜさん (latifa)
2015-11-01 09:10:14
こんにちは!はまかぜさん

今朝は寒かったです。
暖房が欲しかった位〜そちらは関東よりは暖かいのかなー

白い蛇眠る島、そういえばまだ読んでいませんでした。
今度読んでみます。
以前から、しをんさんは、こういった展開を書かれていたんですね
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苗坊さん☆ (latifa)
2015-11-01 09:34:25
苗坊さん、こんにちは
細雪って、こうして幾人かの方の感想などを拝見すると、有名な作品の割には、小説を読まれた方は少ないんだなあーと感じています。そうそう、舞台とか映画とかもありますよね(どれも見たことが無いです)

>佐知と雪乃の関係が特に好きでした。
私もです。こんなソウルメイトがいたら素敵ですねー

私も苗坊さんと同じです。どんなに仲良い人でも、一緒に暮らす・・っていうのは、避けたいなー。
せっかく仲良しなのに、なまじ長時間一緒にいて、結果的に、嫌いになっちゃうようなことがあったら、とても悲しいから。。怖くて。
少し距離感がある方が安心です。
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こちらから (牧場主)
2015-11-04 14:09:05
これ、読まれたんですね~。
結構前に読んだので失念してしまったのですが、確か、ビーフジャーキー、という言葉で大爆笑した覚えが。

>「恋というのは、理解ではなく勝手な思い込みのことですよ。愛と言うのは、思い込みが打ち砕かれたあと、理解しあえぬ相手と、それでも関係を持続する根性と諦めのことですよ」
そんないいこと書いてありました? 今、しみじみかみしめてます、確かに・・・私の人生、あと、根性と諦めだけなんだ・・・

少し前に、天海祐希が、マツコに、マンションを一棟みんなで買って、それぞれ別の部屋に住んで、キョンキョンとかと、将来っていうか、老後を過ごせたら、みたいなことを言ってて、その距離感いいな、って思いました。

私は学生の頃、「細雪」を読破したので、えっへん、といいたいけど、「面白い、しかし長すぎるので二度と読まないだろう、そして多分忘れちゃうだろう・・・」って思った通り、まさに読んだだけ・・・って感じ・・・

私、しをんさんの、新刊を楽しみにしていたんですよね、で、天草四郎の歴史物(すごい新境地!)が次出るものだとばかり思っていたので、これが出た時は、なんじゃこれ、って感じでした。
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牧場主さん☆ (latifa)
2015-11-05 09:30:36
こんにちは!牧場主さん
ビーフジャーキー、ミイラのシーンですね
それにしても、不気味な物体を買ったもんだ・・・長らく保存しておいて、しかも茶の間に飾るとは・・って驚いていたら、最後にそれに亡き父が乗り移って、動くっていう流れになっていたとは。結構ハチャメチャだわ。

天海さんが、そんな事をおっしゃっていたのねー。彼女綺麗だしモテそうだけども、やっぱりハイスペック過ぎる出来過ぎ女性は、男性から敬遠されやすいのかな・・・、まあ彼女に釣り合う男性ってなると、なかなか限られちゃうだろうし・・。マツコとかキョンキョンとか・・楽しそうー。

以前、群ようこさんの小説で、やっぱり女性だけ数人で暮らす・・ってお話を読んだことがありました。もう殆ど忘れちゃったんですが、そういう形、これから増えて行きそうですね。

細雪
学生時代に読まれていたんですねー!すごいー。そりゃ覚えてなくて当然ですよ、そんな昔だし。

えー??天草四郎のお話?読みたいー!!
でも、それは先送りになっちゃったのかな・・・。
実は、まだ「政と源」を読んでいないんです。リクエストするのが遅れてしまったのと、とりたててソソられる内容では無かったので、まあ、いいか・・・ってなっちゃって。
是非、その天草四郎のお話を読みたいです!
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読まなくてもいいかも (牧場主)
2015-11-05 16:58:36
ああ、ミイラ、そうそう!
何か、全体的にはちゃめちゃで、実験的でしたね。
この話は、何人称で物語を推し進めるか、っていうのを意識して色々チャレンジして書かれたとかインタビューで見た(多分・・・)んですが、もしかして、それは、歴史小説を書くならば、っていう前提で書かれたのかも・・・(書き始めて困っちゃって、試作してこれが先に?)
神の声っていうか、今どこ視点から語りかけられているのか、って確かに、読者として後ろを振り返ったり、登場人物の内面からわき出してるのを共に感じたり、っていう手法、それを意識させないっていうのが、確かに歴史小説の最低限のノルマかも、って思いながら読んでました。
私はちなみに、一人称モノローグで最初から最後まで押し通すのが相性がいいです。
コミックだと、ほんと、フットワーク軽く、飛び越えて物語が進みますよね。いきなり、リリカルな零くんのポエム調の語りが始まったり、先生とか、登場人物視点でバトンタッチでどんどん語り出すし、誰も主導者いないときもありますもんね・・・これ、俯瞰してるね、作者と共に、みたいな・・・

誰かと共に住むのは、他人と自分の距離感が一番ネックになる、っていうことなんですね、多分・・・
年を取ると、自分の距離の型が固まってしまって、ニュートラルには出来なくなってしまいそうです。

群よう子さんの小説、そうですか、何人くらいで住んでいたのかな・・・

「政と源」は別に読んでも読まなくてもいいかも・・・

メールは、少し考えてからお返事しますね。今日と昨日は何となくこっちからお邪魔しました。


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牧場主さん☆ (latifa)
2015-11-06 11:52:50
こんにちは、牧場主さん

>一人称モノローグで最初から最後まで押し通すのが相性がいいです。
私もです。

漫画では、今語っている人が誰なのか?が、漫画の場合、たいがい解りやすいから、それほど混乱しないで済むのかなー。
小説だと、そこらへんが、暫く読み進めないと解らなかったりしますもんね。
でも、そこをあえてミスリード?して、小説でしか出来ない面白い仕掛けをしてくる作品もあるけれど。

誰かと住む件ですが、基本、私は一人が好きというか楽なんですよね・・・。
1週間の旅行とかでも、友達と同じ部屋で・・っていうのは、疲れちゃいそうです。
部屋は別にして、観光の時は一緒、みたいなスタイルが良いなー。
4人で一緒とかだと、気楽なんだけど、相手と自分と2人っきり、っていうのが気が重いというか・・・

>群よう子さんの小説
それがね、もう全然覚えていないんです。怖ろしすぎる・・・。

「政と源」保留にしておきます。

PS おかしのいえ、今回の回、結構ガツンと来ました。でも、大人になってからの人生も、あまりに可哀想過ぎて、はぁーーってなっちゃいましたが・・・。

でも、小学生の頃、一番はやしたててた2人が、今はもうその記憶が全くなかった・・って処とか、凄く良い脚本というか、展開だったなあーと思いました。
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今日はこちらから (牧場主)
2015-11-20 10:31:04
時間たってからのお返事ですいません。
ちょっと長くなります。

何人称で物語を推し進めるかということが、作者にとって一大事だと最近改めて思ったのは、先日話した「悪童日記」を読み返した時です。
「悪童日記」では、一人称複数である「ぼくら」で話が進みます。
「ぼくらは体を鍛える」とか。
二巻にあたる「二人の証拠」では、祖母の家に残った「リュカ」目線です。17際くらい。
「リュカは黒い水を凝視する」とか。
でも、ラストで国境を越えた双子の一人クラウスが50歳くらいに帰ってきて、「クラウスは墓地へ行く」とか始まってしまう。んで、おや? 帰ってきたってホント? そもそもリュカっておったんかいな?  この日記は「二人の証拠」ではないのかいな? ってとこで終わってしまう。
で「第三の嘘」では「私は」で話が進むんです。「私は十字架を見た」とか。こーわーいー!! 私って、一体誰!!!っていう・・・
足下が一気に失われるわ、見えはじめた嘘が辛すぎるわで、息切れして、今休憩中。
また火村シリーズに逃げているんですけど・・・
物語を支配するってこういうことで、作者にとっては、どの視点から何を見せ、または隠すのかは、ほぼテーマになってくるときもあるんですよね~。

>誰かと住む件ですが、基本、私は一人が好きというか楽なんですよね・・・。

そうですね~、私、結構、老後、一人をイメージしてます。私も旅行すら疲れるもの・・・

>おかしのいえ、今回の回、結構ガツンと来ました
ね~。何か、30分にまとめるには大変な内容でしたが、八千草さんの力でしょうか、何かすんなり受け入れられました。
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牧場主さん☆ (latifa)
2015-11-20 12:31:19
こんにちは、牧場主さん
悪童日記、なんだか、凄く面白そうですね・・・。
私も挑戦してみようかな!?
前に図書館で検索した時に、2、3巻が無かったので、なあなあになっちゃっていたのです。
とりあえず1巻だけでも取り寄せて、文字が小さくなかったらちょっと読んでみます!

>私、結構、老後、一人をイメージしてます。
何をおっしゃいますー!
旦那さんとか、娘さんとか、いらっしゃるのに。

「おかしのいえ」は、かなり気に入ってます。
八千草さんは、本当に可愛らしくて素敵な方ですねー。あー!!
このドラマのちょっと可笑しくも哀愁漂っていて、ほんのり優しく、ほろ苦いところとかが好きですー。
子供がお泊り会でーというお誘いに、ほいほい乘らなくて、ちょいとへたれな感じも、凄く好感持てました。

ちなみに、ヤングブラックジャックは、挫折しそうです。
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