
表紙とタイトルから来るイメージを良い意味で裏切ってくれる内容でした。面白かったです。4つ★
「シンプリーヘブン」
繭と現彼氏のもとに、元彼が急にやってきた・・
「心身」
小暮荘の管理人のおじいさんのS○○したい・・・という話
「柱の実り」
トリマーとヤ○○な男のお話
「黒い飲み物」
カフェのマスターの浮気を暴く妻
「穴」
軽い女子大生の家をのぞき見する男
「ピース」
その女子大生の過去と赤ちゃん
「嘘の味」
1話のふらっと男が、著名漫画家の娘の家に居候し・・
1話目は、しをんさんお得意の、ふらっと男(現代のフーテン男)がやってくる・・という話。いつもの感じかな~と思いきや、今までに無かった様な話の2話目に、ちょっとびっくりもしたけど、凄く面白い話でワクワクしてきました。この本、性的な事を中心に書かれているんですが、全然いやらしくないです。とはいえ、大人が読む本かな。
★以下ネタバレ 白文字で書いています★
3話目のダンディな男性との話は、いきなり、3年の出張に出かけた・・3年間のおつとめ・・ということですね。電車を待つ間に不思議な水色の物体が・・それを長い間観察していて・・というのは面白くて好きだけど、その形が・・というのは、ちょっとな(^^ゞ
で、学生の頃、捨て猫だと思って放置してしまったのが実は赤ちゃんだったのかも・・・という罪の意識を引きずっていたんですね・・。
4話目は、最後奥さんが浮気現場に乗り込んで行ってタンカを吐くんですが、ここでカッコイイって思うべきところなんだろうけれど、私は個人的にはこういうのって、奥さんが格好良くは見えないんですよ・・・。相手の若い女の子の前で、感情むき出しにしてワー!っと妻が言うというのはね・・・。ちょうど東野圭吾の「新参者」で、やっぱり奥さんが夫に愛人がいるのを知っていて、ちょっとした意地悪というか・・をするシーンがあって、あちらの方が好きかな。
そして、天上の穴から覗き見する男性の話。やっぱり女子大生はそれを知っていたのね?^^ これは「ララピポ」だったかな?でも似たようなのがあったけども、でも、さすが女性が書いたな!と思った部分がありました。(3人の男とつき合ってるものの、誰としていても実は冷めた目で、声だけ演技をしていた・・というのを、覗いていた男性が気づくという処)
最初の内、とんでもない奴って思ってた女子大生だけど、その生い立ちとか、子供を産めない体質であることなどが解り、またおじいさんとも仲良くなったり、色々と彼女の事が解るにつれ、悪い子じゃないんだなあ・・・という気持ちに変化していきました。
最後の話は、ちょいと出来すぎですが、でも彼に新しい恋が産まれて良かった、めでたし、めでたし、ですね。以上
三浦しをん / 2010-10-29
小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人。一階には、死ぬ前のセックスを果たすために恋を求める老大家・木暮と、ある事情から刹那的な恋にのめり込む女子大生・光子。二階には、光子の日常を覗くことに生き甲斐を見いだすサラリーマン・神崎と、3年前に突然姿を消した恋人を想いながらも半年前に別の男性からの愛を受け入れた繭。その周りには、夫の浮気に悩む花屋の女主人・佐伯や、かつて犯した罪にとらわれつづけるトリマー・美禰、繭を見守る謎の美女・ニジコたちが。
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「天国旅行」

「心中」をテーマに描かれた7つのお話
森の奥・遺言・初盆の客・君は夜・炎・星くずドライブ・SINK
初夏頃読んだのですが、腱鞘炎で感想書けずじまいになってしまいました。
読んだ時に思ったのは、普通に面白かったけれど、基本、自殺とか心中とか好きじゃないので(やむをえない理由の自殺は解るけど)、手放しに面白かった!!とまでは行かず3つ★~3つ★半くらいの感想でした。
で、今感想書こうと思ったのだけれど、既に結構忘れちゃってまして・・(^^ゞ
天国旅行 三浦 しをん 2010-03
「まほろ駅前番外地」
星間商事株式会社社史編纂室
神去なあなあ日常
「光」
「悶絶スパイラル」「人生劇場」「仏果を得ず」感想
「きみはポラリス」感想 三浦しをん
「むかしのはなし」三浦しをん と「最後の恋」感想
「桃色トワイライト」「まほろ駅前多田便利軒」感想 三浦しをん
「秘密の花園」、「風が強く吹いてる」
小暮~、面白そうですね
メモしました
宮部さんの「小暮写眞館」とか
「小暮」って何となく懐かしい雰囲気のある名前ですね
^^
小暮写真館!!そうそう。私もそれを頭に思い浮かべました。(まだ読んでないのですが)
似たタイトルだなあ・・って思って。
しをんさんは、もしかしたら、小説よりもエッセイの方が面白いかな?ってちょっと思ったりもします。
私がしをんさんの小説の中で特に好きなのは、
「神去なあなあ日常」です。
私も「小暮荘物語」と「天国旅行」、両方とも読みました^^
最近読んだのは「小暮荘物語」のほうで、これはかなり面白かったです。
特に女子大生の話が良かったですね。
カレー味のカールを「カレー」と言って食べていたり、最初はとんでもない奴だと思いましたが、段々印象が変わっていきました。
赤ちゃんの世話をしているときはかなり純粋な子に見えましたよ
というわけで、今年も1年ありがとうございました。
また来年もよろしくお願い致します
私は「星屑ドライブ」が好きでした。
高速乗るとこの世に体が保てない幽霊の女の子と生きている彼氏の話。
高速でか! っておかしくて。
「小暮荘物語」は最近読みました。
私は最後の話のニジコさんが面白いと思いました。
何か、不思議な能力で、ユニークだと・・・
同居する男の子との関係も面白いし。
寒いですね~!
天国旅行については、以前牧場主さんと、ちょこっとお話したのを覚えていますよ♪
星屑ドライブは、私も面白く読みました。
小暮荘~は、そうっかー最後のお話が面白かったですか?ニジコさんのキャラは独特で、メディア化されそうだな~(別にして欲しい訳じゃないけど)って思いました。
ところで、牧場主さんは、「スクール」だったっけな?江口洋介のドラマは見ましたか・・?