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ネタバレ感想「エレジーは流れない」三浦しをん

2021-06-06 | 小説・漫画他
しをんさん3年ぶりの新作小説 
ゆるい男子高校生のお話でした。

熱海をイメージして書かれているのかな・・。
温泉商店街やホテルの息子とか、みんなが連絡網を持っていたり、助け合って暮らしていたり、ほのぼのしています。

怜は特に夢とかがあるわけじゃないけれど、穏やかに暮らして行ければいいなあと思っている、ごく普通の男の子。
怜には良い友達が数人いる、喫茶店の息子で絵を描くのが好きな丸ちゃん、運動系の男子2人、竜人と心平。竜人には彼女がいて常にイチャイチャしていて、心平はモテない野生児。温泉ホテルの息子藤島・・・。

★以下ネタバレ★
怜は2人の母がいる。喧嘩しながらも普段ずっと一緒に暮らしている土産物屋をやってる産みの母と、第三週に会う富豪の母。彼女が本妻だったのだが、父が浮気して子供が出来ちゃったのが土産物屋の母。2人は強力して息子を育てる事にしたのだった。
父はふらふらしている男だったようで、今更会いに来て、イルクーツクに女性と行くという。これ、と無理矢理渡された封筒にはお金ではなくて、温泉の無料入浴券が入っていた。
以上

凄く大きな事件が起きるってわけじゃないけれど、そこは文章力と才能の有るしをんさんなので、面白く読ませてもらいました。
ただ、今まで知らなかったネタ(林業とか辞書とか)は今回無かったので・・・
ついついしをんさんの本への期待度のボーダーが高くなってしまって、3つ★。

熱海にはちゃんと行った事が無いのですが、黒麦まんじゅうっていうお菓子がとても美味しいです。お土産に何度かもらいました。

エレジーは流れない – 2021/4/21 三浦しをん
海と山に囲まれた餅湯温泉。団体旅行客で賑わっていたかつての面影はとうにない。
のどかでさびれた町に暮らす高校2年生の怜は、複雑な家庭の事情、迫りくる進路選択、
自由奔放な友人たちに振りまわされ、悩み多き日々を送っている。
そんななか、餅湯博物館から縄文式土器が盗まれたとのニュースが……。

三浦しをんさんの他の本の感想
「愛なき世界」
ののはな通信
ぐるぐる♡博物館
あの家に暮らす四人の女
「まほろ駅前狂騒曲」
月魚
舟を編む
「木暮荘物語」「天国旅行」
「まほろ駅前番外地」
星間商事株式会社社史編纂室
神去なあなあ日常
「光」
「悶絶スパイラル」「人生劇場」「仏果を得ず」感想
「きみはポラリス」感想 三浦しをん
「むかしのはなし」三浦しをん と「最後の恋」感想
「桃色トワイライト」「まほろ駅前多田便利軒」感想 三浦しをん
「秘密の花園」、「風が強く吹いてる」
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6 コメント

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Unknown (べる)
2021-06-07 22:10:38
そうそう。特に何か大きな事件が起きる訳ではないのだけれど、高校生男子のわちゃわちゃした青春はやっぱり楽しそうだしエネルギッシュでいいなぁと思えました。
怜の恋愛要素でもあればもう少し盛り上がったかな、とも思いますけど、彼の身の上上それどころじゃなかったですもんね(苦笑)。
田舎の温泉街ののんびりした雰囲気が良かったです。
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べるさん☆ (latifa)
2021-06-08 13:00:24
べるさん、こんにちは!
コメントありがとうございました!

私ももし自分に息子がいたら、こんな息子に育ってくれたら嬉しいって思います。
優しくて良い子ですよね。

謎のダメ父親について、最小限しか書かれてなかったので、もうちょっと知りたいなー。
しをんさん、こういう流れ者で女をたぶらかす危険な?男性お好きですよね。

映像化することがあったら、個人的にはオダギリ・ジョーでお願いしたいな。
彼なら、なんでこんなしょうもない男に2人も良い女性が?って疑問にも、若干納得が行くかと・・
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Unknown (しずく)
2022-04-20 16:25:00
怜君は自分の父親がどうしようもない男だと知り、ショックじゃなかったのかしら? 2人の母親の育て方が良かったのよね。
顔がそっくりであればあるほど、自分にもあの男の血や遺伝子が受け継がれているのではないかと、私だったらかなりへこみそうです。立ち直るのに時間を要すると思う。そういう葛藤を長引かせずに描いていないのが本作の良いところでもあるのでしょうが・・・。ちょっとひっかかりを覚えました。
ところで「ボタニカ」はどうなりましたか? コメントを戴いてから気になっていました。
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しずくさん☆ (latifa)
2022-04-21 14:01:36
しずくさん、こんにちは!
確かに・・・。
怜君が父親判明して、しかもイマイチな人間だったことにショック受けてるシーンとか無かったですよね・・・。

私は、この父親嫌だなー!って思ったのだけれど、しをんさんはこの手の男性に寛容な気がする・・・。

私も自分が怜君だったらへこむだろうと思います。

ボタニカ、しずくさんとお話して、これは挫折しても良し!っと決意、返却してしまいました。
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熱血ではなかったですが (yori)
2024-06-30 12:10:08
latifaさん こんにちは!
マニアック熱血青春小説ではありませんでしたが、夢も希望もない、それもまた一つの熱血青春かなと (^^♪ 
舞台はやっぱり熱海ですかねえ~ 僕は静岡県東部出身の人なので、熱海はまあ地元みたいなものですが、熱海の風景を思い浮かべながら読みました!!
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yoriさん☆ (latifa)
2024-06-30 13:14:03
yoriさん、こんにちは!
マニアック・・な職業とか趣味?ではなかったですが、そこはしをんさんだから楽しく読ませてもらいました。

やっぱり熱海でしょうか。
ここ数年若い子たちに凄い人気ですよね。

yoriさん、静岡県東部ご出身なのですね。
いいなー!風光明媚だし、程よい東京や名古屋との距離感、海の幸やら美味しいものも一杯あるし。
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