桜木紫乃さんの本、2冊。
俺と師匠とブルーボーイとストリッパー
とても良いお話でした。
今まで桜木作品といえば(私が数冊読んだ印象だけです)哀しい淋しい系が多かったのですが、本作はちょっとコミカルで、あったかくて、人情を感じ、読み終わった後の余韻も良くて、正直ここまで良い話だとは想像もしてなかったです。
今年読んだ本の中でもトップクラスに良い本だったなあと思いました。5つ★でも良いかな。
後で知ったのですが、ラジオの番組で桜木さんと大竹まことさんがお話していた際に、若い頃彼が釧路に営業で行った時に、このタイトル通りのメンバーで海に行った事があるそうで、それを聞いて桜木さんが、そのお話使ってもいいですか!って即言ったとのこと。
★以下ネタバレ★
1ヵ月程の謎の4人共同暮らし(凄く良い関係だったなあ)が終わって、みんなそれぞれ散り散りに。連絡先は交換せずに冬の駅で別れる。
ラストは平成になった頃になってます。別れてから約15年位経った事になるかな。章介は結婚し、東京で映像を撮影して作ったりする会社で働いている。ある日、仕事で千葉の方の割と高級な老人ホームに行ったところ、師匠が!!
というところで終わっていました。 この後声をかけて一緒にお茶でも飲むのかなあ。
みんな、その後どうしているだろう・・・ 幸せでいて欲しいな 以上
俺と師匠とブルーボーイとストリッパー 2021/2/26
第13回 新井賞受賞
内容あらすじ ギャンブルに溺れる父と働きづめの母から離れ、日々をなんとなく生きる二十歳の章介。北国のキャバレーで働きながら一人暮らしをする彼は、新しいショーの出演者と同居することになった。「世界的有名マジシャン」「シャンソン界の大御所」「今世紀最大級の踊り子」……店に現れたのは、売り文句とは程遠いどん底タレント三人。だが、彼らと言い合いをしながらも笑いに満ちた一か月が、章介の生き方を変えていく。
おばんでございます
こちらは、少し前に読んだ桜木志乃さんのエッセイ本。
売れる前からずっと長い間の彼女のあちこちの雑誌や新聞に掲載されたコラムとか雑談的なものを集めた本になっていました。
小説の賞を受賞したものの、その後なかなか出版にこぎつけず、編集者さんとかにダメ出しされまくって辛かった日々や、苦労を知りました。
でも、基本的に桜木さんは陽気で下町のおかあさん的な性格なせいか、全編通して楽しく読みました。これからもずっと頑張って欲しい作家さんです。応援しています。
おばんでございます 2020/11/7 桜木紫乃
桜木紫乃さんの他の本の感想
無垢の領域
「星々たち」
ホテルローヤル
「ラブレス」「恋肌」
「氷平線」
俺と師匠とブルーボーイとストリッパー
とても良いお話でした。
今まで桜木作品といえば(私が数冊読んだ印象だけです)哀しい淋しい系が多かったのですが、本作はちょっとコミカルで、あったかくて、人情を感じ、読み終わった後の余韻も良くて、正直ここまで良い話だとは想像もしてなかったです。
今年読んだ本の中でもトップクラスに良い本だったなあと思いました。5つ★でも良いかな。
後で知ったのですが、ラジオの番組で桜木さんと大竹まことさんがお話していた際に、若い頃彼が釧路に営業で行った時に、このタイトル通りのメンバーで海に行った事があるそうで、それを聞いて桜木さんが、そのお話使ってもいいですか!って即言ったとのこと。
★以下ネタバレ★
1ヵ月程の謎の4人共同暮らし(凄く良い関係だったなあ)が終わって、みんなそれぞれ散り散りに。連絡先は交換せずに冬の駅で別れる。
ラストは平成になった頃になってます。別れてから約15年位経った事になるかな。章介は結婚し、東京で映像を撮影して作ったりする会社で働いている。ある日、仕事で千葉の方の割と高級な老人ホームに行ったところ、師匠が!!
というところで終わっていました。 この後声をかけて一緒にお茶でも飲むのかなあ。
みんな、その後どうしているだろう・・・ 幸せでいて欲しいな 以上
俺と師匠とブルーボーイとストリッパー 2021/2/26
第13回 新井賞受賞
内容あらすじ ギャンブルに溺れる父と働きづめの母から離れ、日々をなんとなく生きる二十歳の章介。北国のキャバレーで働きながら一人暮らしをする彼は、新しいショーの出演者と同居することになった。「世界的有名マジシャン」「シャンソン界の大御所」「今世紀最大級の踊り子」……店に現れたのは、売り文句とは程遠いどん底タレント三人。だが、彼らと言い合いをしながらも笑いに満ちた一か月が、章介の生き方を変えていく。
おばんでございます
こちらは、少し前に読んだ桜木志乃さんのエッセイ本。
売れる前からずっと長い間の彼女のあちこちの雑誌や新聞に掲載されたコラムとか雑談的なものを集めた本になっていました。
小説の賞を受賞したものの、その後なかなか出版にこぎつけず、編集者さんとかにダメ出しされまくって辛かった日々や、苦労を知りました。
でも、基本的に桜木さんは陽気で下町のおかあさん的な性格なせいか、全編通して楽しく読みました。これからもずっと頑張って欲しい作家さんです。応援しています。
おばんでございます 2020/11/7 桜木紫乃
桜木紫乃さんの他の本の感想
無垢の領域
「星々たち」
ホテルローヤル
「ラブレス」「恋肌」
「氷平線」
本当に良い作品でした。
コメントありがとうございました!
そうそう、桜木さんの作品って、暗く重苦しいイメージでした。でも、これは違っていましたよね。読みながら風景や人が目の前に現れる様でした。良いお話でした。
あ、桜木さんの暗くて重いのも好きですけれどもね。
大、大好きな今年一番に挙げたい本でした。
彼らが去っていくのが寂しくて、もっともっと居て欲しくて何とかならないのかしらって思ったほど(*^-^*)。でも、そこに留まっていちゃいけないのよね。前に歩き出さなければ! そう教えてもらったし、師匠との再会もちゃんと待ってて涙が出てきちゃった
コメントありがとうございます
今年のベスト3には入って来そうなお気に入り度なんですね。
私もこの本はとても好きでした。
桜木さんの小説は、悲しい感じ、暗いまま終わってしまう印象が勝手にあったのですが、本作はちょっと違っていて、読んだ後味も凄く良かったです。
この3人の組み合わせ+戸惑う章介の存在が、絶妙でそして軽やかでしたね。
毒舌の中にも優しさのあるシャネルとひとみ、いつも穏やかに微笑んでいる師匠。
彼らの演芸のレベルも、地方キャバレーにはもったいないくらいじゃないかと思いました。
今までの桜木作品のイメージとは違った清々しいラストが、良かったです。
https://aosyo6.seesaa.net/article/498791260.html
コメントありがとうございます。
これ、面白かったです。
そうそう、今迄の桜木作品のイメージと違った印象でした(暗くて重い)⇒そういうのも好きですが。
ラストも良かったですよね。
読み終わった時の後味も。