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伊坂幸太郎「クリスマスを探偵と」感想

2018-04-03 | 小説・漫画他

大人の絵本ですね。
伊坂さんが、まだ若い頃、最初に作ったストーリーだとか。3つ★

内容はというと、ローテンブルグの街を、とある男を尾行している探偵のカール。
とある男が宝飾品などのコレクションで有名な富豪の女性の家に消えたのを見届けて、これは不倫確定だな、と確信
一休みしていたら、とある男に話しかけられた。

★以下ネタバレ★
実は、その話かけて来た気のいい男性は、サンタクロースだったっぽいのかな?^^。
そして、カールが尾行していたのは、実の父だった。
カールが家族3人で暮らしていた頃のこと。
サンタクロースを信じて待っていたカールは、毎年父に欲しいものをそれとなく告げていて、父はそれをかなえてくれていた。
有る時、家計が厳しい事を承知ではあったものの、試してみたいような心境で、高価な自転車を希望してしまう。
なんと、それが用意されていた。しかし、その費用の捻出は、母の大事にしていた指輪を売ったことでだったらしく、激しい夫婦喧嘩になってしまう。それ以後、カールは家を飛び出し、両親とは音信普通だった。
その後、ずいぶんたって、カールの行方が母に知られることになり、時々電話で話すようになる。
母は、父の不倫を疑っていて(3人で暮らしていた時にも長い髪の毛をつけて帰宅することがあったりして、不倫していたかもしれないと疑っていた)、今回調査を頼まれたのだった。
謎の男は、「もしかしたら、父はサンタで、ついてた毛はトナカイとかの毛かもしれなかったのかも・・・」とか、「今回父がこの家を訪ねた理由も、探し回っていた売ってしまったあの指輪を探し訪ねての事かもしれない・・・」と言う仮説を話して来るのでした。
以上

伊坂さんの小説は、久しぶりに最後まで読みました。
先日「ホワイトラビット」も途中まで読んだのだけれど、オリンピック最中だったこともあって
集中できずに返却日が来てしまった・・・。

クリスマスを探偵と 2017/10/25 伊坂幸太郎 (著), マヌエーレ・フィオール (イラスト)
大学生のときに著者が初めて書いた小説(初出『文藝別冊 伊坂幸太郎』/2010年小社刊)を自身の手により完全リメイク!


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4 コメント

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Unknown (苗坊)
2018-04-03 19:48:43
こんばんは。
絵本というカテゴリでしたけど読み応えがありましたし、結末も良かったです。
もしもそうだったらいいなと前向きに考えられるラストだったのが良いですよね。
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苗坊さん★ (latifa)
2018-04-04 17:54:10
苗坊さん、こんにちは!
そうですね、もっと文章が少ない事を想定して読み始めたら、結構読む部分が多くて、あっという間に読み終わるだろうと思ったのに、結構時間がかかりました。

絵もふんわりして可愛かったですね。
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Unknown (水無月・R)
2018-10-07 12:07:35
latifaさん、こんにちは(^^)。
ふんわりと明るいけれど甘ったるさのない挿絵と、伊坂さんらしい伏線回収の鮮やかさが、とても合ってたと思います。
長年思い込んでわだかまりがあった家族との関係が、青年から別の解釈を見せられてそれに合うシーンを目撃出来て、ふっと笑える瞬間が訪れる…という温かさが良かったです。
私も、かなり時季外れになりました(笑)。
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水無月・Rさん☆ (latifa)
2018-10-07 15:24:25
水無月・Rさん、こんにちは!
むふふ^^ 今日は季節はずれの猛暑なので、この本を思うと、少し涼しくなれて良かったです。

絵は可愛らしい系ですが、内容は父親の浮気調査?とか、子供向けではない要素が入っていたりして、大人の絵本でしたね。
伊坂さんらしいお話で、昔も今も変わらない処があるんだなーと思いました。
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