2005年の直木賞:角田光代の「対岸の彼女」を読みました。非常にはまって一気読み!奇しくも今晩wowwowで対岸の彼女の映画?ドラマが再放送です。配役が、夏川結衣、財前直見だそうで、かなり近いんじゃないかな?友達が録画を引き受けてくれたので、そのうち見て感想後日書きます。
映画見て、書きました対岸の彼女 小説と映画の比較
先日、映画「リンダリンダリンダ」を見て、どうもはまれない自分がいたんです。他にも何か女子友達ものは、どれを見ても何だかしっくり来ないなあ・・・って思っていたのですが、この小説は、ドストライクな作品でした。
これぞ私らの世代のリアルな学生時代だよ・・・(ついでに子育ての部分でも凄く解る部分がありました)胸が痛い部分もあったけれど、こういう感じあったよな!って、ありありと昔を思い出してしまいました。読み終わってから角田光代さんってどんな人?って調べたら、やっぱり殆ど同世代なんだな・・・。
この本読み終わった後、夕食作りながら、昔とても親しかった友達(喧嘩別れをしたわけでもないのに)、ぱったりと全く行方知らず・交流が途絶えてしまった何人かのこととか色々な昔の事を思い出して、ちょっとうるっと来ちゃいました・・。
小説の中にもあった文章で、「この友達と一緒なら何だって出来る気がした。どこへだって行ける気がした・・・」解る!!
そして、あんなに親しかった友達だけど、離れてしまったら、お互い連絡を取らないまま・・・(>もし連絡取って、相手が変わってしまってるんじゃないか・・というのが怖くて連絡出来ないまま)っていうのも、解る!!
大人になってからの友達とも良く話すんですが、小中学校の頃の女の親友同士って、男女の恋愛に近いものがあったよね・・って。かな~り愛情の深さとか執着とか独占欲とか濃かったんです。取った、取られた・・・とかって3角関係があったり・・。この下で文書いたばかりの漫画NANAの2人も、ちょっとそういう部分ありますよね。
私は最近あんまり本を読む事が少なくなっていました。最後に読んだのが「映画:下妻物語」が面白かったのをきっかけに、嶽本野ばらさんの本を3冊ほど)くらいで・・。
この「対岸の彼女」は、ある専業主婦と、未婚の女社長(偶然同じ年、同じ大学に通っていたことあった)が出会い・・という女の友情話って事で、面白そうだな・・と思って、ず~っと前に図書館にリクエストしていたんです。直木賞ということで予約数がケタ外れに多くて、1年位待ったんだろうか??とにかくやっと回って来て、でも今はリクエストした時と違って、あんまり読みたいって気力が沸いて来ないなあ・・・なんて思っていて。借りたものの10日放置していて、あ、もうすぐ返却日だな。読まずに返しちゃおうか・・・とも思ったんです。
ま、最初のページくらいは目を通してみようか・・・。と、なにげにめくって、すぐハマリました。3時間くらいずっぼりはまって夕食の支度も放棄して一気読み!!!
全部の内容・あらすじ物忘れ激しい自分の為に、全あらすじを書いておきます(^^;)
人付き合いがちょっと苦手な専業主婦の小夜子、3歳の娘がいる。この娘も母に似て?人付き合いがどうも苦手で、公園でいつも一人で遊んでいる。公園通いが憂鬱な日々。小夜子はパートに出ることを決意し、ある会社に面接に行く。そこの社長(葵)は偶然同じ年で同じ大学の人だった。葵はサバサバした性格であっけらかんとしている。
この後、葵の高校時代の話(葵の視点で話は進む)と現在の小夜子の視点の話が交互に進行して行く。
仕事を一緒にやる内に段々親しくなる2人・・・。
現在と違って昔の葵は、地味で、ちょっと気弱な、しかし人の悪口を言うことで群れる様な事が嫌いな女の子だった。だからか、グループに属するということを進んでするタイプではなかった。そんなこんなで、孤立・・みたいな感じになってしまい、登校拒否、転校(横浜の磯子から群馬の母の実家のある田舎の町へ)して来た。葵の母は引っ越し後、棘のある口調、態度になっていく(葵の母は田舎に住む(戻る)ことが内心とても面白くない)
葵は新しい学校で、今度は失敗出来ない、なんとか上手く卒業まで切り抜けていけるように・・・と、内心オドオドした学生生活を送り始めた。田舎ながらも、やっぱりその女子校の中で、カースト制の様な階級?が出来てゆく。そんな中、どこの階級にも属さず、ひょうひょうと色々なグループを渡り歩いている?ナナコと友達になる。
(注)この下からは最後までのあらすじ全部書いてますので、★ネタバレ注意★
葵は昔の経験から、どこにも属さずフラフラしてるナナコは将来きっとハズしのターゲットになるだろう・・というのを早くから予測して、学校では親しくしてないのに、学校の外では非常に親密な付き合いをしている。ハズシに遭うような人と学校で親しくしてると、自分もとばっちりを受けるかもしれない・・・という予防の為に。そんな打算的な自分が内心嫌な葵。でも、ナナコは、そんな事は全然怖くない。自分にとってはどうでも良いことだから・・・と、ひょうひょうとしている。ナナコは決して人の悪口は言わないし、出来ないと言わずに~したいと言うし、~嫌いという話より、~好きだという話をする子だった。だから葵はナナコが恵まれた育ちの子だと思っていた。でも実際はナナコは家庭環境が悲惨だった事が後々解る。葵の予測とおり、ナナコは学校で避けられる存在になってしまう。2人は伊豆で夏休み汗水たらしアルバイトをし、より一層親しくなる。
葵はナナコと付き合うことで、色々影響を受ける。(現在の葵は、小夜子に色々影響を与える存在になっている)
バイトが終わって家に帰る日、ナナコが家に帰りたくない・・と泣き出す。2人はそのまま家に帰らず、ラブホテルなどでその日暮らしをして何日か家出状態の暮らしを続けるが、お金はどんどん減って行き、疲れた2人は、つい飛び降り自殺をしてしまう。しかし運良く2人ともほぼ無傷で助かる。その日から2人はそれぞれ別の環境で連絡が取れなくなる(葵は両親に監視される)世間では「レズ女子高生、家出の末、心中自殺」という事でマスコミが雑誌などで大きく取り上げられて渦中の人となってしまう。
丁度同じ頃、小夜子もめざす進路が自分だけ違うという事で仲間外れになっていた。そんな時、塾で出会った違う学校の女の子と親友になり、そうなると、自分の学校内のことはあまり気にならなくなった。その親友とは結果的に違う大学に進んだのだが、小夜子は違う大学に進んでもなお、その親友とコンタクトを取ろうと何度も連絡していたが相手は全く無しのつぶて。やっと半年くらいして連絡が取れた時、その親友だと思ってた子が言った一言が「まだ友達出来ないの?」だった。それを聞いて小夜子はもの凄いショックを受ける。あんなに親友同士だったのに・・・環境が変わると、こうも人は冷たくなれるもんか・・・?って。ちょうどそんな時、小夜子があるNEWSに興味を持つ。それが(後に解るのだが)葵とナナコの事件だった。そんなにまで深く繋がっていた2人が事件後、どうなったのか・・・?を小夜子はとても気になっていたのだった。多分あの2人だって事件の後、交流が途絶えてしまったに違いない・・と思って。それから20年が経ち、今目の前にいる葵が、あのずっと気になっていた事件の本人だったと解り、驚く。
さて、現在の葵と小夜子はというと、小夜子は一生懸命お掃除業で汗水たらしてがんばって来たのに、葵の会社でスタッフが一気に辞めて人が足りなくなってしまった事もあり、葵は小夜子に「お掃除業はもういいから、こっちの職種を手伝ってくれないか?」と頼み、それが小夜子にとってはカチンと来る一言だった。小夜子にしてみれば、そんな簡単に言わないでよ!こんなに真剣にお掃除業を勉強してやってきた半年は何だったの?状態になり。また熱海に一緒に出かけた時に、「このまま泊まって行かない?」という気楽な葵の言葉に、子持ちで旦那持ちの小夜子は簡単にOK出せない自分と、気ままな独身の葵の、それぞれの環境の差など・・・を改めて感じてしまう。そんなこんなで、小夜子は葵の会社を辞めてしまう。(辞める直前 小夜子は葵にぶしつけに「自殺未遂の後、その友達とはどうなったの?」と質問する)
会社を辞めてから、小夜子は半年間おろそかだった自分の家の掃除などをして気を紛らわしていた。また専業主婦に戻ったものの、ご近所の子持ちの主婦の世界は、またあの学生時代の群れる・自分が属する環境以外の人を悪く言う・・・そんな世界。うんざりする小夜子・・・
そんな時、お掃除のお仕事をしていた時の先輩?中里典子から、自分のお掃除代行人材派遣会社に登録しない?という電話が来る。そして彼女から葵が「いきなり掃除を手放せなんて、へろっと言っちゃった事が申し訳なくて、申し訳なくて・・・」と言っていたことを小夜子は聞く。そして全員が葵の会社から去って、一人でワタワタやってるらしい近況も聞く。ほぼ同じくして、かつて葵にちょっとの間撮影してもらった娘の運動会のビデオを、お正月に見ていたとき、葵が、小夜子の子供以外の子(転んじゃった男の子を友達が助けに行くシーン)を無意識に取っていたのに気がつく・・・。小夜子は、葵の会社に訪ねて行く。働かせて欲しいと言う。
以上あらすじ ネタバレ終了
学生時代の私は、登場人物のどの人とも違う性分だし、運良く陰湿ないじめとかハズシとか回りで無かったものの、女子の世界のあの独特の空気や、派閥、同じ環境のモノ同士でつい固まってしまう・・あの感じが、非常にリアルに表現されている小説でした。今まで学校の男子もので、こういうのは読んだことがあったけれど、女の子同士もので、ここまでの作品は初めて読みました。
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角田光代 (かくた・みつよ)1967年神奈川県生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で「海燕」新人文学賞を受賞しデビュー。2003年「空中庭園」で婦人公論文芸賞を受賞。著書に「みどりの月」「これからはあるくのだ」「エコノミカル・パレス」「愛がなんだ」「トリップ」他
角田さんのインタビュー(対岸の彼女発表前)と本人写真
映画の空中庭園は、見たいな~っと思っていたのですが、角田さんの作品だとは知りませんでした(^^;)先に小説読むと映画を面白く見れないことが多いから、映画の次に小説を読もうかな・・・?
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現在2017年です。
思えば、この本がきっかけになって、また本を読むようになり、お気に入りになった作家の角田光代さんの本は、大半を読んで今に至ります。
角田光代さんの本を読んだ感想 すべての本の感想を書いているわけではありませんが
「坂の途中の家」
「平凡」
「私のなかの彼女」
「空の拳」
「口紅のとき」
「それもまたちいさな光」「月と雷」感想
「異性」「紙の月」
「曾根崎心中」「かなたの子」
「なくしたものたちの国」「ツリーハウス」
「水曜日の神さま」
「福袋」
「くまちゃん」面白かったです
「森に眠る魚」(ネタバレです 注意!)
「何も持たず存在するということ」
角田光代さんの小説色々感想まとめ
「三面記事小説」「マザコン」
「ロック母」
「薄闇シルエット」凄く共感、良かった 角田光代
「いつも旅のなか」「誰かのことを強く思ってみたかった」
「presents」「夜をゆく飛行機」
「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。」 「恋するように旅をして」の感想
「対岸の彼女」感想と、全あらずじ
「ドラママチ」 「太陽と毒ぐも」「12星座の恋物語 」感想
「八日目の蝉」 角田光代 凄く引き込まれて一気読み
昔の記事なのにTBありがとうございました!
角田光代さんの本を読むととっても居心地が悪くなってくるの。
自分の忘れていた感情とかふたを開けたくない感情にさわってくるのよね~。
いかにリアルに迫ってくるかってことかな。
イジメのこととか、近所付き合いのこと、家庭での専業主婦のことなどがグイグイ私の心に入ってきました。
本当にたくさんの要素がお話に盛り込まれていましたね。
私はお勤めはあまりしなかったので、葵の立場はそんなに分らなかったかも。
私も噂話は大っ嫌いなので、そういう方たちの中にはあまり入らないようにしてきたし、信頼置ける友人は何人もいるので、小夜子ともちょっと違うのだけど、専業主婦のことはカチンカチンときたわ。
↑のららさんとのやりとりもとても興味深かったです(笑)
>角田光代さんの本を読むととっても居心地が悪くなってくるの。自分の忘れていた感情とかふたを開けたくない感情にさわってくるのよね~。
↑ そうそう、そうなの!!まさにその通り!!
やっぱり、ミチさん、気持ちを文章で端的に表すのが、上手ですよー!
私なんて、上手く表現出来る言葉がみつからなくて、ついダラダラ・・・と長くなってばかりいて(;_;)
角田さんの本を読むと、痛いんだけど、読みたいって気持ちにさせられてしまうのが不思議。なんとなく自分と共通点が多い気がしてしまって、親近感があるのかな。忘れていた嫌な事を思い出して、あ~あんな事もあったけど、今はなんとか乗り越えて??やってられてるかも自分・・・って思ったりして・・。過ぎた事だから痛くても読める処があって、もし自分がまさに、その渦中の世代の時だったら、読みたくなかったかも。学生時代の話しにしても、恋愛話しにしても・・・
キャー!!ミチさん、上のららさんとのやりとり、読んで下さったのね~(+_+)大汗)))こんなに異常に長文なのに、、、すいません!
どんな事書いたっけ?って今、読み直して、またまた冷や汗・・・。
ミチさんも、噂話しが好きじゃなかったのですね^^
同じで嬉しいな☆ なんとなく、何度かだけだけれど、ミチさんとお話ささせて頂く機会や、ミチさんちの文章を読んでいて、何かそういう人の根っこ?みたいな部分が、この人なら!って思えるんですよ(^。^*) ちなみにこういうこと私は、誰かれかまわず人に言う性分じゃないデス(^^;)
そうそう、そうなんです。ぱんどらさんところで、お名前を偶然見つけてしまったんですよ♪
「対岸の彼女」 キッツイです! イッタイです!
途中で息切れして、モリミーこと、森見登美彦の「新釈 走れメロス」を差し挟みながら読みました。(ああ、詭弁論部桃色ブリーフス、パンツ番長・・・何でもいいから男!男が出てくる話が読みたい!っていう感じ)
「対岸の彼女」 面白いですよ。
でも、自分の世界がいかに狭くがんじがらめであるか、突きつけられて、しんどいです。
自分というのは、世間の女であり、私個人でもあります。
どう選んでも、正解がなさそうな「女」の生き方を見せつけられて、私は今まで、私はこれから、と、私個人とかなりリンクしなければ語れない力が、この作品にはあるからです。
いちいち、私個人として臨まないなら、見せたらんよ、と耳元で囁かれる感じがするのです。
まあ、言い方は変ですけど、脱がんのなら、やらしたらんよ、っていう・・・たとえがオバサンぽいですけど。
いかに、共感したかについて語って終わらせる危険があり、私はそれがコワイんですね。
まあ、つまり、邪魔しているのは、角田さんでもなく、作品でもなく、脆弱な私個人の自意識なんですね。
私は、作家を、作品を、代弁者にしたくないんです。
でも、角田さんは、イタコのように書いてしまう。
気付いたら、間合いを詰められていた感じ。
共感しすぎるからこそ、距離をおきたいんですな。
私がオッサンだったら、さすが直木賞だって素直に評価するでしょう。
でも、オッサンだったら、重松清の書くオッサン応援歌的な話を読めないでしょう。
「対岸の彼女」、面白いかと聞かれれば、面白いと答えます。
でも、好きか嫌いかって聞かれれば、よう、分からんって答えます。
私は、私が人生を終えるまでに、私という個人として生まれなかったら、知るかもしれなかったものに出会いたくて、読書に向かうんです。
どん引きされると思うけど、正直に書くと、読書は既に娯楽を超えています。
そこでは、私という個人を一切消して、作者や作品の声に全魂を賭けて集中したいんですね。
浴びるように享受したいんです。
勿論、自我を完全に消せやしないし、消しきってしまったら、読書ではありません。
それは、単なる評論。
それが、作家と作品に対して、私がとると決めた間合いであり、姿勢なんですね。
修行が足らんのです。
でも、まだ、フェア続行しますよ。
「順番にだれかがハブっていったとして、その順番がアオちんになったとしても、あたしだけはアオちんの味方だし、出来る限り守ってあげる。(中略)でもこれは協定でも、交換条件でも何でもない。もしあたしが無視とかされても、アオちんは別に何にもしないでいいよ」
この言葉は10代の子が言って欲しい言葉をまるっと代弁していますよね。
もし、そう言ってくれる友達が隣にいたら、それだけで救われるこが沢山いて、現実に生きている可能性があった子もいたわけです。
たとえ、そういってくれる子と一生ペアリングしていられない未来があったとしても、とにかく、とにかく、生きて、全てを過去として語ることの出来た子が何人かいたわけです。
角田さんは、新聞を賑わす子の、あるいは取りすがりの名も知らぬ子の目をみすえ、アンテナを広げ、イタコ能力を存分に発揮して、他者のために触媒となる覚悟があるように思います。
息をするだけで精一杯の子の、代弁者に。
自己表現や、問題をいかにスカすことに専念している作家が多い中、根性あるなと思うからです。
職人気質というやつです。
ええと、ホントは共感したかった。
でも、誰にも言ったことのない言葉で、100%真実を書かせてもらいました。
紹介してくれて、有り難う。
率直で丁寧なコメント、ありがとうございます!
私の読解力が不足しているand文章力が無いもので、いつもながら
せっかくこんな風にコメント書いて下さっても、手応えの無いレスしか
出来なくて、申し訳無いです。と、先に書かせてもらっちゃいました・・
> 「対岸の彼女」 キッツイです! イッタイです!
そうでしょう・・・。私は、これが初の角田作品だったのです。
だいたい、角田さんは、こんな感じの痛い作品が多い様な気がします・・・
> でも、オッサンだったら、重松清の書くオッサン応援歌的な話を読めないでしょう。
>
> 「対岸の彼女」、面白いかと聞かれれば、面白いと答えます。
> でも、好きか嫌いかって聞かれれば、よう、分からんって答えます。
これ、解ります! 私も重松さんの作品は、自分が女性という事もあって、
ワンクッション?置いて読める処があります。でも自分が男だったらと考えると
微妙な感情が入って来ちゃいます。
対岸の彼女、私は面白かったし、何人かの人にお薦めしちゃったのですが、
偶然かもしれませんが、みんな同じ反応なんです。
面白かった。でも、好きと言うのではないかな・・・。キツイ・・・って。
私と同じ位か、それ以上に、「良かったよ!」って人は、皆無です。
そして、共感という部分でも同様に、そこまでは共感出来なかったみたい・・
って言ってました。
> どん引きされると思うけど、正直に書くと、読書は既に娯楽を超えています。
いやいや、どん引きしませんよ^^ しをんさんと、同じ強い気持ちの入れ方で、
牧場主さんは、読書されているんですね。
>人生を終えるまでに、私という個人として生まれなかったら、知るかもしれなかったものに出会いたくて、読書に向かうんです。
これは、私は、むしろ映画に、そういう部分があります^^
読書に関しては、まだそこまで行ってなくて・・・
どっちかっていうと、共感出来るものや、自分に近いものから手に取ってしまってる感じです。
> この言葉は10代の子が言って欲しい言葉をまるっと代弁していますよね。
ほんとにね・・・・。そんな言葉言ってくれる人、滅多にいないと思いますわ・・・。
> 自己表現や、問題をいかにスカすことに専念している作家が多い中、根性あるなと思うからです。
うん、うん。私もそう思います。彼女の姿勢みたいのが、根性すわってる感じがして、好きなのです。
逃げてる感じがしないというか。
また、他の作品も読まれたら、感想聞かせて下さいね
今は伊藤たかみの「8月の路上に捨てる」にチャレンジしてます。
以前、「アンダー・マイ・サム」という本を読んで、「・・・」ってかんじだったので、それ以後、縁がないかなーと思っていましたが、まあ、賞もとったし、お勧めみたいだから、(latifaさんの文は読書後に拝見します)頑張って最後まで読みます。
そんな、特別大切な本って訳じゃないですよ^^
それに、本音で色々話せる方が、私は大好きなんです。
元々ブログやるきっかけになったのが、本音で、いまいちだった・・・とか、マイナスな意見も言いたい?のが理由だったんですよ。どうしてもね、面と向かって、相手が凄く面白かった!って物に対して、自分は全然ダメだった・・って言いにくいでしょう・・・。
(逆の立場は全然OKなんですけど。私がすごく面白かったものを、相手が全然ダメってハッキリ言われること)
でもブログなら、本音で良いも悪いも感想残しておけるな、って思って^^
だから、牧場主さん、今後も、遠慮無く本音でお話したいです~
伊藤たかみさんの8月の・・・は、う~ん、私は普通に読みましたぞな。 その他に何冊か読んで見たのですが、挫折しちゃったのもあったし、結構面白く読めたのもあったり・・・今の処は、私の中での好き度は、普通レベルにいる作家さんです。
牧場主さんの感想、楽しみだな~~
夜中まで一気にこの対岸の彼女読んだもので。
あまりにリアルに主婦の日常、心情が書かれていたので、始めは驚き、途中からは葵&ナナコ、はたまた小夜子&葵の行方はどうなるの!?となり、ラストでホッ、よかったーーー!とかなりはまりました。
lafitaさんは本当に角田さんがお好きですよね。詳しい人に感想を書けるのは幸せです。
人はなぜ年を重ねるんだろう・・・私も本当に考えてしまいます。35を過ぎてから人と親密になるのが怖くなったり、殻に逃げ込んでしまったりと、かなり小夜子に近いので、この本には少し勇気をもらいました。
角田さんの本で三面記事小説ってのありますよね。単行本になるまで待ってるのですが読みました?感想書かれていたら、後で読みます。
小夜子の旦那&義母はかなりムカ!!ですよね。そういう私も旦那とは言い合えず、情けないのですが・・・ではではまた!!
嬉しいです~、こんな風に、時々訪問してくれて、ありがとうございます♪
>人と親密になるのが怖くなったり、殻に逃げ込んでしまったりと、かなり小夜子に近いので
私もですよ。
きっと多くの人達が、この本を読んで、時には小夜子、時には葵に共感する部分を感じたり、そして高校時代に遡っての女の子達にも、こういうのあったよな~って、そういう胸が痛い様な感覚をもらえる本ですよね~。
角田さんの本、全てが好き!面白い!って訳じゃないのですが、読んでいて、とてもリアルで、グサっと来る痛さが好きで(変態ではないんですがw)読みたくなってしまうんですよ。
三面記事小説は、まずます・・・ってところです。短編集なので、あっさりしてるんです。
それより、お薦めは「八月の蝉」です!!
ちょこっとだけ、三面記事小説と似てる傾向の本ですが、八月の・・の方が、読み応えがあります。(長編と言っても、対岸の~の半分以下の長さだし、あっという間に引き込まれるかと思います。全体的にサクサクと読みやすいです)
みどりさん~また、お気軽に、ふらっと遊びに来て下さいね~
対岸の彼女の中で小夜子の旦那さんにとっては、奥さんが働いていようが、家事育児完璧にやってやっとゼロ地点、ってとこがうーんとうなってしまいました。
ゼロに何をかけてもゼロ、家の中をピカピカにしようが惣菜を控えて手作りしようが、ゼロ・・・ちょっとでも水準に届かなければそれはマイナス・・・言い得て妙ですよね。
あと、ドラマでやったんですね!残念ながらみていませんが、lafitaさんの詳しい描写で、まるで観た気分
バッテリーという青春野球小説、ご存知ですか?私は小説で(ハードカバーの時に読み)めちゃくちゃハマリ、筆者の方にお手紙を出してお返事まで頂いたのですが、直後映画化、ドラマ化となりました。ですが・・・あまりに小説で感動してしまい、それらは見る気がせず、未だに見ていないんです。対岸の彼女も見たい気もするけど、細かい、こちらの勝手なこだわりの部分がカットされてるとちょっと残念ですよね。
すみませーーん!長々と!!lafitaさんの読書量、映画の観覧?量には本当に驚きます。感想の書き方も本当に的確で、感心しきり。(ほめても何も出ないって?)私もいつかこんなブログ開設したいーっ!ではではまた・・
いえいえ、付き合わすだなんて、とんでもないです、むしろ何度もお話出来て、すっごく嬉しいですよ~~
>旦那さんにとっては、奥さんが働いていようが、家事育児完璧にやってやっとゼロ地点、ってとこ
そうなんですよね・・・。小夜子の日々の暮らし(家事や、子育て、時に虚しい気持ち・・などなど・・)は、凄く共感しちゃいました。角田さんは、専業主婦の経験が無かったのに、どうしてここまでリアルに解るんだろう?って思いました。多分角田さんの友だちorお母さんなど、身近な人を見ていたり、お話を聞いたのでしょうね・・・。
ドラマは、wowwowでやったらしいので、地上波で普通には見れないみたいです。私はこの小説を読んでどうしてもドラマが見たくなっちゃったので、wowwowを契約している友だちに頼み込んで録画してもらっちゃいましたw レンタルショップには並んでいるかと思います♪ 是非に~!とまでは、お薦めする程じゃありませんが、主役の2人はかなり近かったかな~と思います
で、バッテリー!知っていますよ!近く記事をアップしようかな~って思ってたんです。でもね、私は図書館で文庫本(全部で6冊)を読んでいたのですが、まとめて一気に読みたかったです。今6巻の最後のを順番待ちしてるのですが、もう2ヶ月待ちんぼです。待ってる間に、冷めてしまうんですよ・・・。これは一気に読むべき作品だったな~
みどりさんは、ハードカバーの時にハマったということは、随分前に読まれていたのですね♪
最近では、映画、ドラマ化にもなりましたもんね。ドラマは途中まで毎回見てたのですが、途中からたまに見逃してしまい、なあなあになってしまいました。映画はレンタルで見ました。
私は小説途中まで⇒映画⇒ドラマ(ドラマ1話の時は、まだ2巻を読んでいた)⇒現在6巻待ち・・という順番だったので、映画もドラマも、そこそこ楽しめましたが、やっぱり最初に原作を読まれた方にとっては、違うぞ~!え~っ!なぜあのエピソードをはしょるかな? そこ変更しちゃイカンでしょ?とか、色々思ってしまいがちですよね。みどりさんが、あえて見る気がしない・・というの、良く解りますよ
バッテリーは、主人公の男の子が天才肌でクールで、そしてキャッチャーの子が寛容で、良いコンビですよね。私は中間の巻よりも、最初の方の巻が凄く面白くて!!
最初の方で、まるで恋人同士の様な?運命的な出会いというか、なんというか・・そういう部分がありますよね。俺のボールを取れるのはコイツしかいないっ!!とか、キャッチャーの子が主人公の子の投げるボールに以前からひと目惚れしていて、その本人が自分の街に引っ越して来て・・・出会って、割と早い段階であの剛速球を取るシーンとか好きでした♪
>筆者の方にお手紙を出してお返事まで頂いた
え~~~~っ!!な、な、なんですと!あさのあつこさんから?お返事を~~~!!!
それは、凄いですー!凄すぎです!感動しちゃったでしょうね?!私だったら、神棚に乗せておくかも・・。
いやいや・・・くだらない感想しか書いてなくて(誰かの為に書いてるわけじゃなくて、どんな本や映画を見たのかを、忘れない様に自分の為の日記?のつもりで書いてるだけで、お恥ずかしい限り・・。だからって、後から読み返す事は殆ど無くて、たまに読み返す羽目になると、冷や汗やら、恥ずかしいやら・・・です。
いつか、みどりさん、ブログを始めることがあったら、絶対遊びに行くので、お知らせしてくださいね~