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■「日本人と英語」を考えてゆくブログ

ALTと生徒:生徒の新たなる一面

2008年01月16日 | 記事
 私の勤める学校は最近流行っている前後期制(2学期制)を採用しています。前後期制の利点についてあまり勉強はしていませんが、私の学校では次のように説明しています。

① 各学期がこれまでより長くなることで、「ゆとり」の中で学習や学校行事に取り組むことができます。
② 7月や12月などの時期に行事を計画することができるようになります。
③ 長期休業(夏休み、冬休み)が学期の途中にあることで、それまでの取組を振り返り、課題を重点的に克服することができます。
④ 長い学習期間になることで、授業時数の少ない教科(例:技術家庭科)や「総合的な学習」でより確かな評価ができるようになります。


 通知表渡しが年2回になることや、定期テストが年4回になることなども大きな特徴でしょうか。しかし、おかしなものでALTの来校は3学期制が基準となっているようです。私の学校では今月からALTがきてくれるようになりました。1学期(4月~7月)、2学期(9月~12月)はALTは不在で、3学期(1月~3月)のみ来てもらえるそうです。
 ALTが授業に参加すると変化が見られる生徒がいました。その変化は一時的なものかもしれませんが、これまで授業に参加しなかったような生徒が参加する姿を見せてくれたのです。

I didn't sleep at all yesterday. So I'm sleepy now.
My favorite singer is Kiss.
I like soccer. I belong to soccer club. My favorite soccer team is England. I like Beckham the best.


 このような英語を作ってALTに話しかけようとする。ほとんどは教師に日本語を持ってきて、それを英語にしてくれと頼んでくるわけですが、そこには伝えようとする意志がある。「英会話!英会話!」などと言って喜んでいましたが、生徒の新たな一面を見ました。“My favorite singer is Kiss. Please kiss me.”などとやってALTを困らせる場面もありましたが、好奇心は最も大切なものだと思います。ALTとのやり取りは生徒にとっては日本語の世界では言えないようなことが言える経験ですし、日本語の世界では言えて当たり前のこと(例えば自分の名前や好きなものなどを言うこと)でも英語で言ってALTに理解してもらうという経験は感動につながるものです。感動こそが人を動かすとは誰かが言ったことですが、英語って面白いという思いがこういう場面で芽生える生徒もいるのだと感じました。

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