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■「日本人と英語」を考えてゆくブログ

世界ウルルン滞在記|一期一会で終われない!再開スペシャル

2008年01月14日 | 記事
 大体、テレビを見るとき私は録画したものを見ます。その方がCMなどがスキップできて何かと便利だと感じるのです。1月13日放送の「世界ウルルン滞在記|一期一会で終われない!再開スペシャル」も録画したものを見ました。ウルルンの再開スペシャルは面白いのでよく見るのですが、今回の綱渡りをする韓国人男性との再会は韓国での英語熱を匂わせる場面があって興味深かったのでここに報告させていただきます。
 僕の注目した番組内容を紹介するためにウルルンのホームページに載せてある文章を掲げます。

直径3cmの綱の上で43の技と漫談を掛け合わせながら行うチュルタギは、「空で遊び、空で舞う漫才師」と呼ばれ、1300年もの歴史があります。その正統な唯一の後継者キム・デギュンさん(当時38歳)は、6年前に史上最年少で韓国の人間国宝(重要無形文化財)に選ばれたほどの技を持つ人です。

2005年3月、そのキムさんの元に向かったのは、俳優・西興一朗さん(28歳)。学生時代にはJリーグにも誘われたほど運動神経は抜群で自信があったのですが…。西さんがまず教わったのは、「綱の上を歩くこと」。しかし、2日間一度も成功することが出来ず、スランプに陥りますが、キムさんが手渡してくれた扇子を使ってバランスが取れるようになってからは、一度も落ちずに50往復を成功させることができました。その後、4つの技を成功させた西さんですが、「また割り」という大技だけ、どうしても成功することができませんでした。西さんのホームステイ先はキムさん宅。一人息子のミンジェ君(当時11歳)はチュルタギにあまり興味がなかったのですが、西さんの必死な練習に触発され、一緒に練習を始めるようになりました。

あれから2年9ヶ月…。再び、西さんが韓国を訪ねます。そこには、衝撃の事実が待ち受けていました。


 「衝撃の事実」とありますが、それはおそらくは一人息子のミンジェ君がアメリカに行っているということを指しているのでしょう。キム・デギュンさんの発言に次のようにあります。

キム:お母さんとミンジェはアメリカで暮らしているんだ


 続けて次のようなナレーションが入れられていました。

ナレーション:ミンジェ君は一年前からアメリカに留学していた。韓国では今、小学生から留学する子供が増えている。社会現象にもなっているのだ。お父さんも4ヶ月間会っていないという。


 続けてキム・デギュンさんの発言です。

キム:来月から私もアメリカで暮らすんだ。向こうでチュルタギの公演をやってみようと思っている。


 番組ではこの後、キムさんと西興さんがアメリカに行って、ミンジェ君と再会したり、チュルタギの公演をしたりするわけです。再開するときにミンジェ君を驚かせたり、キムさんと西興さんのひとつのお決まりとなっている「股割り」などを行うシーンに視聴者は喜ぶわけですが、私が注目したのはもちろん彼らと英語との関係です。お父さんを韓国に置いて、子供とその母がアメリカに渡る。アメリカに行く理由は子供に英語力をつけるためです。私は以前こういたった現象が「キロギ・アッパ」と呼ばれていることを紹介しました(「英語熱の行方」)。韓国語では「キロギ」は「雁(ガン)」を意味し、「アッパ」は「父」を意味するのだといいます。渡り鳥のようにアメリカにいる家族と韓国の間を往復することに由来している名前です。あのウルルンに現在の韓国の英語熱を象徴するような話題が登場するとは思っていなかったので少し驚きましたが、韓国の英語熱の盛り上がり様を改めて認識させられました。韓国の英語熱を代表するような話題を挙げてみるとどうなるでしょうか。

  • キロギ・アッパ
  • 舌を切る子供
  • 英語村

     このほかにも何かあるでしょうか。小学校英語の問題はすでに何年も前に解決済みですから、他には例えば『英語完全征服』など英語関連の映画があることですかね。
     ウルルンを見ながら英語についてかんなが得させられるとは思ってもみませんでしたね。


    [関連記事]
  • 「英語村について」(2007年09月03日)
  • 「英語熱の行方」(2007年02月18日)
  • 「アジアの英語教育」

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