気ままに戯言 ・・・

日々の出来事であったり、見聞きしたものへの感想であったり、時には不動産の知識や裏話であったり、気ままに書き綴ります。

それが正解です・・・

2018年09月27日 | 業界裏話
 以前に工場の賃貸の斡旋をしてもらった某業者さんが倒産してしまったというので、その工場の家主さんが亡くなられたことによる貸主変更の賃貸借契約書巻き直しをお願いしたいと、その工場で会社を経営されているKさんが某税理士さんを通じて契約書作成のみ当方へ御依頼下さったのがかれこれ二年前・・・。契約書を作るだけなので、当時はほんの少額な事務手数料を頂戴しただけで終わった仕事でしたが、そのKさんが最近になって「空家となっている自宅の隣地を所有者が売ってくれるというので、契約の媒介をお願い出来ないか?」と、連絡を下さいました。

 こういうお話し、普通であれば御当人達同士「不動産業者に手数料を取られるのは損だから、契約は個人間でやっちゃおうよ!」となっても不思議な話ではありません。それは別に違法なことではありませんから・・・。しかしKさん、「価格も我々には妥当な金額が分からないし、第一、後々、土地そのものや価格の面で、ああすりゃ良かっただのこうすりゃ良かっただのとなってはそれこそ嫌だから、ここはきちんと不動産業者を通したい。」と仰られます。・・・Kさん、経営者だけあってさすがの御判断です。つまらぬトラブルを生じさせない為には専門家に委ねるのが間違いなき元・・・正解です。

 これは別に業者の立場だからそう申している訳ではありません。こと不動産という高額なものの取引においては、例え隣地で勝手知ったる土地だとは言っても細部に亘る調査や、お互いが後腐れのない納得できる価格設定をすることは大変大事です。契約書にも業者の判をつく限り、全ての面において責任を持つ訳ですから双方は安心でしょう。仲介手数料が損! だとは言いますが、万が一、契約・引き渡し後に思ってもみない欠陥や問題が発覚すれば、仲介手数料どころのレベルではない、とんでもない賠償金が発生することだってあるのです。そういうことはよく耳にします。

 とは言っても、勿論、こういうケースの場合は私共業者だって欲の皮が突っ張ってばかりの対応ではありません。こういう媒介は買主さんを見つける努力や広告代すらも掛からない訳ですし、どちらかと言えばお膳立てはお客様がやってくれているのですから、満額の手数料などは戴けません。じゃあ、こういう場合はどのくらいの手数料が妥当なのかと言うと・・・・・・これは、残念ながら言えません。ケースバイケースでしょうし、物件そのものの難易度にもよります。くれぐれも、「所有権だけ移りゃ~いい!」は危険ですヨ! どんなケースでも、是非不動産業者を御活用下さい。


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