気ままに戯言 ・・・

日々の出来事であったり、見聞きしたものへの感想であったり、時には不動産の知識や裏話であったり、気ままに書き綴ります。

坪単価の違い?

2015年08月31日 | 売買知識編
 今日、お客様の問合せ電話の中で、こういう質問がありました・・・

「貴社で販売している某土地物件ですが、現在周囲で売られている幾つかの物件に比べ、坪当たりの単価がちょっと高いように思います。物件的には気に入っているので欲しいのですが、同等の単価まで下げることは可能ですか?」・・・と、こう仰られます。

 それに対して私はこう答えます・・・

「周囲にある販売中物件は私もすべて把握しております。しかし、比べてみて頂けますか? 他物件に南面道路物件はありません、こちらだけです。周囲にはA・B・C・Dと四つの物件がありますが、整形地ではない西道路の物件、道路との高低差がある堀車庫の物件、或は敷地面積が狭い物件もあって・・・ここは一種低層ですので住宅面積が限られてしまいます。そして狭い通路を出入りする敷地延長物件。A~D物件全てにはこうしたマイナス要素があり単価が安いのです。同エリア内で比較した時、弊社販売中の物件にそうした欠点はありません。その差が “ちょっと高い” というのは当然なのです。」


 同じエリアだから同一単価、は有り得ません。接面道路が南道路以外であれば、敷地面積にもよりますが日当たりに支障をきたすでしょうし、南面道路物件の評価が高いのは当たり前のことで、だからこそ、このお客様も他物件に比べてこちらの方が良いと思って頂けたのでしょう。そこがコストに結び付くのは当然で、その差がちょっとだけなら逆にお買い得・・・が普通の解釈と思われます。私の回答に対して「なるほど・・・」と一応は理解して頂けましたが、まあ、ちょっとでも安く買いたいという心理は買主様として誰もが持つお気持ちですので、これは「分かっちゃいるけど一応イチかバチかで!」というお客様の “交渉” だったのでしょうか?

 お客様にはそれぞれ予算があり、土地に対しては幾らまで・・・との胸算用があると思います。自分の気に入られた物件がその予算をオーバーしたなら、あくまでも私でしたら、ですが、そのオーバー分を建物の節約で賄います。家は消耗品であり年々資産価値を失い、20年以上も経てば評価はゼロ同然となりますが、土地は多少価格の上がり下がりがあろうとも、資産として残ります。出来る限り条件の良い土地を購入するということは資産価値の保全そのものなのです。その場その場の損得だけで考えず、長い目で見て損をしない不動産の購入を判断されるべきと思います。

ブログ開設、早11年・・・

2015年08月30日 | 雑談
 このブログを始めて、もうじき11年の月日が流れます。投稿しない日もたまにありましたから、365×11=4015記事、には届かないにしても、しかし少なくみても3000記事以上は確実に投稿している筈です(途中で削除した記事もありますので、公開数は現在2.261です)。前の記事が全部頭に入っている訳ではないので、ともすると同じような内容や出来事をアップしてしまうこともありますが、それは物書きではありませんので何卒御容赦願いたく思います。また、記事を書いた後も凡そ読み返しをしておりません。ですから誤字、文字の欠如、言い回しの誤り等があった時にも御勘弁下さい。それでも毎回所要時間は30分ほど・・・業務の合間をぬって打ち込み続けた11年間です。

 正直申し上げて、時々嫌になることもありました。正直な考えを述べて批判コメントを戴いたことも何度かあります。そんな時、(商売をやっているのに批判を買うような記事を書いて、ブログを設けていること自体がマイナスじゃないのか?)と落ち込んだりもしたものです。否、今でもそう思うことが度々あります。人の考え方は千差万別ですから、正直にモノを言うことは時に敵も作ってしまいます。これはブログに限らず一般社会の中での人との会話でも同じでしょう。私は有名人ではありませんからこのブログを閲覧下さる方の数も知れていますのでまだマシとして、有名人のブログやツイッターでしたら、言葉を選ばなければ即炎上なのでしょう。

 ただ、あまりにも内容や表現に気を遣い過ぎると、人のブログを見ていて思わされますが、面白くないのも事実です。(こんなこと書いたら批判されるな?)(こういう表現はマズイ?)、考え過ぎて当たり障りのないことばかりを書いていると、読んでいる方はつまらない。この11年間で私の場合もこうした点で書く内容に迷いを余儀なくされ、だいぶ気を遣った内容に変化しています。そういう意味では初期のブログ内容の方が何がしか痛快だったと思われます・・・ゼンゼン遠慮しませんでしたから。どちらが良いのか悪いのか?・・・私には分かりません。

 今のブログを書く心境は、「ウソは書かない」「本音を書くにも程度と表現に注意する」・・・でしょうか? 同じ時期にブログを始めた人は同業者のみならず、とうに止めている人が殆どです。たまに気が向いた時に更新するというスタンスならば負担にはならなかったのでしょうが、これが頻度高く義務感を持って更新をしていた人ですと、概ねが数年で挫折です。
 素人が書いている文章の投稿ですから、つまらぬ内容の記事が多々あると思われますが、一度始めたことはこれからも出来る限り私の場合は続けたく思っています。今後ともお付き合い願えれば幸いです。

持家と賃貸、どっちがお得?

2015年08月29日 | 売買知識編
 MSNの記事で “「一生賃貸」と決めた人のためのマネープラン” というのがありました。結論は持家と賃貸、どちらにしても自分の価値観に合わせればいい・・・との結びですが、私自身はこの記事にちょっとばかり首を捻ってしまいました。現在、国内の持ち家率は世帯主が35~39歳では46.5%、40~44歳では56.4%(何れも2013年統計)だそうです。持家であればローンや固定資産税、そして時にリフォームの必要性も生じることがあるでしょう。この記事では85歳くらいまで、それに必要な額として2.000万~3.000万程度と想定しています。一方、賃貸の場合は定年後からの賃料総額を2.400万程度と見込み、持家の場合に必要な出費を貯金しておけば “大した出費の差はない” との言い回しです。

 しかしこの記事、ちょっと乱暴ですね。出費総額のスタート時点がまるで違います。例えば30歳をスタート時点としたら、持家の場合であれば3.500万程度を借り入れたとして35年ローンで総額4.500万ほどの支払い。これに固定資産税やリフォーム代を考慮すればプラス1.000万程度の5.500万くらいの出費でしょうか(85歳までとして)。片や賃貸の場合は選ぶ物件にもよりますが、3LDK、駐車場2台として賃料を平均8万程度に見込むと、年96万×55年ですから総額5.280万を支払うことになります(これも85歳まで)。あくまでも大雑把な計算ですが、ここまでは若干賃貸の方が得かな? と思わせる数字ですね。

 ただ、大きな違いがあります。持家の場合は資産として残り、賃貸の場合は資産としてはゼロ! ということです。万一の場合は土地代だけでも換金することができますし、子の世代に相続することもできます。それに引きかえ賃貸は何も残りません。年老いて収入がおぼつかなくなれば、より低額な賃料の狭い家に住まわねばならなくなるでしょうし、更にこの55年間は家族が住まう上でまるで気分が違います。持家ですから間取りにも余裕があり、駐車場もタダ、庭もある自分の理想とする家で暮らし続けることが出来るのです。恐らくその家を賃料に換算したら12~15万程度となるのではないでしょうか?・・・雲泥の差ですよね。

 表面上の単なる支出面だけを捉えて比べれば確かに大差なく思えますが、実は大きな差がある持家と賃貸なのです。分譲マンションなどの場合はこれに管理費や修繕積立金、そして駐車場代などが上乗せされますから出費は嵩み、購入金額の殆どが建物代なので残る資産価値も低いですが、土地付の住宅は少なくとも土地だけはいつまでも資産として残ります。若いうちにローンを組んで気分の良い生活を満喫し、そして資産形成も出来、トータルの支出は賃貸とさほど変わらない・・・こうして比べたら皆さんならどちらを選ばれるでしょう?

なかなかGood!

2015年08月28日 | 雑談
 夕べ、娘の内定祝いに「何が食べたい?」と聞くと「イタリアン!」と答えるので、前に一度行ったことのある神田町の “la coo(ラクウ)” というお店に伺ってみました。このお店、もう4~5年前にもなりますか、ランチを食べに伺った時には違う名前のお店で、その時の印象は(値段の割に料理がイマイチ貧弱!)との感想で、その後に行くことはなかったのですが、つい先日、お店が変わったことを知り、試しに・・・と再挑戦してみたのです。夜でしたのでランチを比べることは出来なかったですが、夜のメニューはなかなかバラエティーに富んでおり、食べても家族三人「Good!」の評価でしたので再度伺いました。

 二週間ほど振りの2度目の訪問であるのに、そこの店長さんらしき人、席に案内してくれると着席と同時に「またお越し頂けたんですね、ありがとうございます!」と笑顔で声を掛けてくれます。「あっ、いやいや、このあいだ美味しかったのでね、また来ちゃいました!」と答えると、再び「ありがとうございます!」と言って席を離れましたが、ウチのカミさんと娘・・・「さすが濃い顔だから印象に残るんだねぇ~! あたしたちだけだったらゼッタイ覚えてなんかくれないヨ!」・・・ですと。しかし確かに・・・私の顔、比較的印象に残る顔のようで、こういうケース、よくあります。・・・悪いことは出来ません

 店の雰囲気もかなりGood!です。夕べは私らが食事の終わる頃に入って来た5~6人のお客さんの会話がちょっとばかり声が大きく、かなり居酒屋風になってしまったのが残念でしたが、そういうことがなければシックで良いムードのお店です。どちらかと言うと女性向きのお店かな?・・・イタリアンでもお金さえ出せば良い店は幾つもあるのでしょうが、比較的リーズナブルな価格でこの雰囲気と料理を出せる店は少ないと思われ、是非これからも度々伺わせてもらいたいと思っています。場所はちょっと分かり辛いですが、住所は “沼津市神田町2-10” ですので、機会があれば行ってみて下さい。

 さて、話は変わって・・・、今日からU-18ベースボールワールドカップがTVでも放映されますね。前哨戦であった「高校日本代表 × 大学日本代表」では大学日本代表が面目を保ち大差で高校日本代表を破りましたが、本番は果たしてどうなることやら・・・応援したいと思います。女子バレーも重なっており、世界陸上もありますから忙しいですが、夜のTV番組にスポーツが幾つもあると楽しくてウキウキしてきます。リモコン片手に一杯やりながら、今日も楽しませて頂きます。

自民党が陳謝??

2015年08月26日 | off course
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 民主党は26日の参院平和安全法制特別委員会理事会で、安倍晋三首相の同特別委での態度について「非常に荒っぽい」などと批判、改めなければ審議に応じられないと与党側に抗議した。「委員会がスタートしたときは真摯(しんし)にやっていたが、座ったままで足を投げ出し、非常に荒っぽくなっている」と指摘。「これ以上、委員会にふさわしくない態度があれば、頭を冷やしてもらうためにも委員会を少し休ませていただきたい」と審議拒否も辞さない姿勢を示した。これに対し自民党側は「首相から不規則発言があったことは誠に遺憾だ。今後そのような事案が発生しないよう、しっかりと首相と政府側に伝えたい」と自民党は陳謝し、再発防止を約束した。(MSNニュース:時事通信)
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 別に謝ることないのではないでしょうか、自民党。だって安倍首相の気持ちにもなってみて下さい、TVを見ているだけで同情してしまいます。民主党にしても共産党にしてもその他野党にしても委員会では、「あんた、ホントに日本人?」と疑いたくなるような左寄り、左巻きな質問ばかり・・・。ああいう議員が国民からの税金で高い報酬を得、何を勘違いしてるんだか分からないけれども自国を貶めるような発言ばかりを繰り返しているのだから憤りを感じます。安部首相だって大人な対応を心掛けたいのは山々・・・しかし人間だから限界もあるでしょう。本当だったらべらんめぇ調で罵ってやりたいのが本音なのでは?・・・と察します。

 アベノミクスから始まって安保法制案、中韓対応、70年談話、ここのところの株安まで、野党もメディアも一部国民も安部批判ばかりです。地元選出の議員を含めて民主党議員が何かコメントを発する度に「自分達の政権時代は何やってたんだヨ!」と、その尤もらしくエラソ~な発言にイラつきますし、最近は過去に見ていたテレ朝の報道ステーションでさえ、コメンテーターや論説委員の言うことにことごとく腹が立つので見なくなりました・・・あっ、古館も含めて。周囲は何でもっと自国のリーダーがやることに理解と協力をしてあげられないのですかね? 反対意見があるならば理路整然と、大人な発言の仕方で “提案” をしていくべきです・・・ガキですよ、彼らは。

 一般企業の中でああいった姿勢・発言をしたならば、恐らく相手にもされず蚊帳の外でしょう・・・いや、退職勧告への道まっしぐらです。要するに、社会人として持つべき良識が欠けているのだと思います。安部首相ですら完璧な人間ではありませんから、今回のようなことがあれば無礼な態度も出てしまうのでしょうが、たまには “目には目を” という気持ちになるのも致し方ないことだと思われます。それにしても、仮に安部首相が辞任したら、或は自民党が下野したら、いったいどこの政党が、いったいどんなリーダーが生まれるのですかね? それを考えたら薄ら寒くなりませんか?

古賀、Good!!

2015年08月25日 | 雑談
 バレーボールW杯女子の試合が真っ盛り。現在日本チームは3試合を消化して2勝1敗と善戦しており、1敗したロシア戦も2-3と、あともう一歩のところで痛い負けを喫したという惜しい試合でした。今回のW杯を見ていて思うのは今年からの全日本女子、メンバーが多少入れ代わりニューフェイス達の伸び伸びとしたプレーが目立ちます。古賀、内瀬戸、島村・・・特に古賀は若干19歳の若さでウィングスパイカーとして木村を凌ぐ活躍振りです。今日はお休みのようですが明日は世界ランク19位であるケニア戦、ま、これも間違いなく勝ってくれるでしょう。

 昨日のキューバとの試合は殆ど木村抜きの試合でした。木村はピンチサーバーとして2・3度出たものの、スパイカーは古賀、長岡、内瀬戸辺りが中心です。驚くのは古賀、落ち着いていて良くブロッカーが見えているのか、攻撃がとても多彩です。残念ながら身長は180cmと世界レベルとしては必ずしも高い方ではありませんが、それを補うべく頭を使った攻撃をしています。これから全日本女子のエースは間違いなく古賀でしょう(今でもか?)。これからの試合で危ない相手はアメリカ、セルビア、中国あたりですが、何としても2位以内に入り、五輪切符を手にして欲しいものです(ムリ? )。

 女子バレーチームの最近の若い選手を見ていて感じることがあります。それは、昔と違ってみんな均整がとれてスタイルが良くなったなぁ~!・・・ということ。言っては失礼ですが、昔は並みはずれて身長の高い人は、男女限らず “そういう顔と体型” をしていました。ジャイアント馬場や柔道の篠原のような・・・、女子で言うと・・・・・・(あっ! これは言うのを控えます )。それに引きかえ古賀や木村や大竹などは大違い、古賀なんかは周囲に比べる人がおらずに単独で立っていたら、まさか180cmあるとは思えない均整のとれたスタイルです、ごくごく普通の女の子体型。もっとも、外国人選手などは殆どがそうですから不思議ではないのですが・・・。

 男女問わずスポーツもある意味人気商売ですから、特に女子はメンバーが美人であったり可愛かったりすれば人気度はそれなりに上がるのでしょう。当然に実力が伴わなければ意味ないものの、バレーボールファンとしてはそういった関心からの人気上昇であったとしても歓迎です。もっともっと日本でもバレーボールへの関心が高まり、良い選手がたくさん出てきてくれることを期待しています

小さな仕事も・・・

2015年08月24日 | 業界裏話
 賃貸建物の貸主会社が倒産してしまったというので、急遽、賃貸借契約書の蒔き直しをしたいとの依頼があり、本日その打ち合わせをしてきました。貸主会社が倒産してしまったのであれば「契約書など新たに蒔き直しできないじゃないか!」と言われそうですが、実は本来の所有者さんは別におり、その会社は所有者さんから一旦借り上げて、更に転貸をして今まで借主さんに貸していた、ということなのです。こういうケース、よくありますが、ほぼ仲介を専門に営業している我々のような業者から見れば(いい商売しているなぁ~!)と口がへの字になります。当然ながら真ん中に入って月々に利益を上げている訳ですから、労せずして何とやら・・・です。

 ただ、一概に「いい商売している!」と言えない場合もあります。それは万一エンドの借主さんが退去したとしても、元々の所有者さんには転貸主が賃料保証をしているというケースです。その場合は転貸主にも大きなリスクが生じる訳ですから、月々利益を上げることに文句は言えません。倉庫・工場などによくあるケースですね。しかし今回の場合はそうではなかったようで、であれば・・・やはりいい商売をしていた! ということになります。多くの地主さんはそういった処の仕組み、契約内容をあまり御存知ないまま貸し出されているケースもまま見られ、そうした仕組みを御説明すると驚かれることがあります。

 今回は当方で現状をヒアリングし、従前の賃貸借契約書内容を随所に踏襲した形で新たな契約書を作成するだけの立場でしたが、実は、これはどちらかと言うと本来の不動産業者の業務からは外れます。宅建業法対象外の仕事ですので、それをすることが別に違法ではないものの、正規な業務とは言えません。報酬を戴くにしても仲介時のように3%+6万円、若しくは賃貸であれば賃料の1ヶ月分、というような規定がないのです。言わば事務手数料ですからお小遣い程度しか請求できませんが、但し、契約内容に間違いなどあってはなりませんから現状を良く把握し、それに副った契約書を作らねばなりません。ですから労力は結構使うのです。

 何れにしても新しく締結する契約書上の貸主・借主様に喜んで頂き、賃借関係が長く続き、この件がキッカケとなってまた新たなオファーが戴けたなら幸いです。この賃貸借契約書には当方の名前が明記されませんが、今後何か問題が生じればいつでも御相談に応ずる所存です。小さな仕事も決して無碍に致しません。責任を持って承ります。

結果、叩き売り・・・

2015年08月23日 | 売買知識編
 今日は日曜日で朝はゆっくりと起き、遅めの朝食を摂っていると電話が鳴り「〇〇物件の資料を送って貰えますか?」と立て続けに2件の資料請求を戴きました。そそくさと朝食を済ませて着替え、慌てて事務所まで一っ走り。基本、日曜日でも午後からの数時間は事務所に顔を出しているのですが、そんな事があって今日は早めの出勤となりました。お客様の問合せは当方の定休日など関係ありませんから、こういうことが度々あるのでなかなか休みが取れないでいるのです。「今日は定休日なので明日送ります!」とか「旅行中なので3、4日後に送ります!」なんて言えませんので・・・。結果はともかく可能性のある機会損失は本意じゃありません。

 さて、お預かりしていた売買物件が、昨年あたりから順調に売却完了となっているのは非常に喜ばしいことなのですが、逆に弊社物件在庫が非常に少なくなって参りました。ここのところの売却依頼減少傾向は、恐らく幾つかある「売却依頼一括査定サイト」へお客様が流れていることに起因するものと思われますが、当方は残念ながら査定価格のつり上げによる媒介取得の為の張り合いなど良しとしておりませんので、これは今の処、黙って辛抱するしかありません。売主様の立場では「出来るだけ高く売りたい!」は当然の心理ですから、数社による査定を比較し、一番高い査定額の業者さんを選ばれているのでしょう。ただ、それで本当に売れているのでしょうか?・・・それが問題です。

 結論から言えば、その価格では殆どが売れていない、が実態と思われます。そうしたサイトに参加されている業者さんのホームページや広告を見れば分かります、物件在庫テンコ盛り。私はそうした物件の価格を時系列でデータとして残しておりますが、中には仲介物件でありながら、まるで建売住宅のように定期的価格ダウンを実施しているものもあります。失礼ですが、最初の査定価格は一体どうなってしまったのでしょう? 勿論、適正と思われる価格設定でもこの時代、早期売却を実践するのは容易なことではありませんが、最初から適正な査定額を提示する業者に依頼をしていたならば、価格ダウンなどせずに済んだものと思います。

 その時点で適正価格と思われる査定により販売価格を設定し、そうした中で問合せを頂いて、そこで価格交渉をされたならば、その相談には応じるべきでしょう。不動産という高額物件は購入者側にとっても買った後は財産です。そんな財産の売却・購入に携わる業者側の姿勢が結果叩き売り的であったなら、例えその時点で安く買ったお客様でさえ、その後には更なる低評価資産となって自らの首を絞めてゆきます。そう、そういう意味で建売業者的販売方法は不動産の相場を連鎖的に低下させてゆき、資産価値を徐々に徐々に失わせる結果となってゆくのです。売主様にとってのあわよくばが、結果的に損失を招いてしまう。売主様の事情にもよりますが、安売りへのプロセスは回避しましょう。

親の責任は重大・・・

2015年08月22日 | off course
 やっと捕まった大阪中一殺害事件、犯人は45歳の自称「ロリコン」男性だそうで、10年以上前にも少年を監禁した事件を起こしていたそうな・・・。まともな人間には理解し難い蛮行ですが、弱冠12~13歳の少年少女がそんな男に命を奪われるなど、全く以て許せません。今の時代、街中至る所に防犯カメラが設置されていますから、よほどの田舎でなければ犯人の特定など容易いのでしょう。今回の事件も警察は初期段階から犯人は特定できていたそうで、少年の居所を知る為に暫く泳がせていたとのこと。何はともあれ、犯人が捕まって一安心です。

 ただ、殺された少年少女には今更酷な言い方かもしれませんが、こんな事件に巻き込まれる要素、自分達自身が作り出していますよね。中学生あたりが深夜明け方まで街をフラつくなど、普通では考えられません。本人達も本人達ですが、それを許している親の責任こそ重大です。私の家だって娘が中学生くらいの時には塾・習い事は別として、暗くなってから外出するなど許しませんでした。塾・習い事に関しても行き帰りは送り迎えしていましたし(それも7時8時のレベル)・・・。あまりにも無責任と言うか親の自覚なしと言おうか、子供がそうした行動を平気でとれるというのは親の問題です。

 それにしてもまた大阪です。殺人事件そのものはこの60年余り全国で1/8程度に減少しているそうですが、ワーストトップは大阪です。一番率として少ないのは長野県だそうで、次に少ないのが東京です。大阪と東京、この差は何でしょう? 静岡県はワーストから13番目、どちらかと言うと太平洋側より日本海側の方が少ない傾向だそうです。昔は事件を知らせる媒体が発達していないかったから国民は知り得なかったのでしょうが、数字だけで見れば殺人事件は年々減っています。何か、感覚的には昔の方が治安は良かったような気がしますが、そうでもないのですね。

 まずは親、そして学校、その次に地域社会・・・第一には親が自分の子をしっかり管理・監督しなければこのような事件は無くなりません。どんな時代にもワルや精神異常者や変態はいるのですから・・・。学校も日頃から生徒に対してよく言い聞かせていなければなりません。そして地域も深夜に子供がフラついているシーンを見て声を掛ける人がいないというのは残念です。ツッパリの恐そうなガキならともかく、今回の二人はまだまだ幼い感じで、言って反抗するようなタイプには見えませんでしたし・・・。自分の子は勿論、それ以外の子に対しても大人一人一人が注意する勇気を持ちましょう。

お金は汗水流して稼ぐもの・・・

2015年08月21日 | off course
 株価が下落傾向で現時点での日経平均株価は19,500円台・・・。市場関係者は「想定の範囲内」としているものの、一般投資家、ましてや素人の域を出ず、ブームに乗っているだけの俄か投資家の方々にとってはさぞハラハラドキドキの連続だと思われます。私は現在株をやっておりませんが、過去には手を出していたこともありますので充分にその気持ちが分かります。FX等も同様と思われますが、買えば四六時中動向が気になり、暇さえあれば画面と睨めっこ、一喜一憂の連続です。

 過去の私の経験からは「株は本当に難しく、真剣に勉強もせずに俄か知識だけで手を出せば損失必至!」が与えられた教訓で、以来二度と株に手を出すことはありませんでしたが、今思えばその時に儲けなど出なくて本当に良かったと思っています。私の事務所には今でも度々証券会社の営業の方が訪れますが、答えはいつも一緒です・・・「株では一度失敗してね。大した額じゃなかったけれど、それ以来、肝に銘じているのは “お金というものは汗水流して稼ぐもの” ということ。だからごめんなさいネ! 今は一切興味なし!」とお断りし続けています。

 勿論、何でもそうですがプロと言えるような知識を身に付け、真剣に勉強し乍ら取り組んでおられる方々にこんなことは言えません。彼らはそれが “仕事” ですから・・・。あくまでも私と同様に単なるブームや欲得だけで入り込むと・・・そこには危険が孕む、と思っているのです。パチンコなどと一緒で、ビギナーズラックなどがあると特に始末に負えません。夢よもう一度!・・・とのめり込む恐れが大きいのでしょう。もし、素人が株に投資するのであれば余裕のある資金内で、それも長期保有を前提に取得するという考えが無難なのでしょうね・・・きっと。

 第一、株価の上がり下がりというのはその根拠がとても曖昧です。その企業の業績や将来性を正確に反映してはおらず、ちょっとした噂や外的要素だけですぐに乱高下してしまいます。そんなもの、素人には予測がつきません。株で巨額な資産形成をされている方はたくさんいらっしゃいますが、そうした人達はプロであることと、取り巻く環境の有利さが成せる技・・・だと思っています。そんな処に素人が手を出せば、単にそうしたプロに貢ぐだけになってしまうのかもしれません。