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taddy // graphic designer / artist / poet

d e s i g n

2005-11-06 | art


昨日、TOKYO DESIGNER'S WEEK 2005に行ってきた。

TOKYO DESIGNER'S WEEKは毎年11月の頭に開催される。
青山、原宿、六本木etcの会場がデザイン一色で染まる秋の祭典。
今年は神宮外苑がメイン会場となっている。
昨日は気候もよかったせいか、かなりの数の人が来ていた。

実はこのイベントに僕が足を運ぶのは今年が最初。
毎年行きたい行きたいと思いつつも、腰が重くて機を逃していた。(ただのナマケモノだが。)

で、感想だが、率直なところ期待していたほどではなかった。
はっとさせられるモノも少なかったし、いまいちテーマが不明瞭だった感じがする。
感性に触れられるものがあまりなかった。
(もちろん単に僕側の問題かもしれないが。行かれた方がいらっしゃったら感想を聞かせてください。)

ただ、毎年このイベントは大きくなって、各方面を巻き込んでいる。
今後日本でもっともっとデザインが生活に浸透していくためにはとても良い推進役だと思う。

さて、これを機に僕がデザインというものに抱いている意見について少し。

デザインは単に「見た目」的に美しいもの、かっこいいものではないと思う。
僕の思うデザインは、日常の中に埋もれている「本当の美」を形にすること。
この「被造界」が本来有している「美」を見つけて形にしていくことと言ったらいいかもしれない。
デザインを通して、「はっ」という気付きを喚起させたり、感性を磨いて日常の中に埋もれている
「本当の美」に敏感になることを促していくことだと思う。
そして、最終的には「生きていることの素晴らしさ」を実感できるようになること。
僕がblogを通してやりたいと思っている部分と重なるところが多々ある。

表現するために技術的なものも大切。
だけど、それ以上に日常の中の「本当の美」を見いだす観察力が何よりも大切だと思う。

自分のデザインがこの域まで達しているとは全然思わない。
本当にまだまだヘナチョコ。
いや、この域とは全く違うところでペタペタ作ってるのが現状。
このblogの頭に使うデザインは10分くらいの即興で作るもだから、「デザイン」とは呼べないし。
「デザイン」というものについて改めて思いめぐらす良いきっかけとなった。

taddy


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4 コメント

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Unknown (サスカッチ)
2005-11-06 18:37:01
 TOKYO DESIGNER'S WEEKは去年行って、感化されるものはなかったというのが旦那さんの意見だったのよね。書かん方がええかなと思って書かんやった(笑)



 デザイナーそれぞれ意見は違って当然やから、これは私の意見。

 デザインは「気をてらう」ものではないと思うねんな。

 よそいきに作った時点で、それはデザインじゃなくて包装やと思う。



 グラフィックになるとデザイナーが一人で作りあげるというよりは、お客さんとのコラボに近いモノもあるし、デザイナーの気のてらい過ぎ、「かっこいいから」がいいわけでは無いねん。

 「そのものにピッタリとした服をきせてやらないといけない」私はそう思います。(私のプロフィールページと全く同じ事書いてるけど)



 taddyちゃん、おそらく殆どのデザイナーがそうやけど、デザインが浮かぶ時間は一瞬やわ(笑)どんなもんでも。

 頭に浮かんだ物をテクニックで絵に出来るかの時間差が出るだけ。

 適当に作ってもその日の体調や心象が現れる。

 せやからTaddyちゃんのやっている事も充分デザインねんわ。それも毎日やっているから、そこらへんのデザイナーより上手いよ(笑)私がいうからホンマ(笑)

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さすが! (taddy)
2005-11-06 20:25:14


>> ねーさん



コメントさんきゅー♪

さすがプロのデザイナーやねー(^_^)

とても参考になります。

イスの上に正座しながら拝読いたしました。



そっか、旦那さまもTOKYO DESIGNER'S WEEKはイマイチって言ってたんか。多分事務局も現在は試行錯誤なんやろうな。今後のイベントの成長に期待しましょ。



>「そのものにピッタリとした服をきせてやら> ないといけない」私はそう思います。



そうそう。ホントそうだなーと思いますです。会社でちょっとしたデザインやる時も自分の一存じゃ決められなくて、関係部署に確認とるもんね。で、相手は悪いけどセンスない人たちも結構いるわけで。そこをいかにうまく説き伏せながら、一方で自己主張しすぎない相手の満足いくものを作り上げるかってのがデザイナーの勝負所だと思う。



たびたび議論になるけど、これが「デザインとアートの違い」ってことなんだろうなーと。アートは自己主張一辺倒でしょ?究極の自己表現がアートだもんね。だから何作ってもOK。だけどデザインは自己主張であってはいけない。もちろんそこに個々人のデザインのテイストがあるわけで、それを気に入ってくれるクライアントが発注かけてくるわけで。ま、そもそもアートとデザインの線引き自体難しい気もするんだけど。デザイン自体、アートじゃないとは言い切れないもんね。ウォーホールが商業デザインをアートとしたように。



ねーさまにお褒めの言葉いただいて、お世辞でも純粋にうれしゅーございますm( _ )m



もっとお互い近かったらいろいろ語れるのにねー。はよ東京来なさいっ。
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Unknown (RIE)
2005-11-07 00:53:28
本当の美かぁ。。。

ド素人にはむつかしくてわかりましぇん。



デザインの事はよくわからないけど、個人的には「美」な物を見たり買ったり身につけたりするのは大好き~(^^)



服も家具も何でもかんでも、シンプルでラインが美しものが個人的には◎。

そこに、例えば一つだけポロっと異なる物を投入させて全ては完成♪



そういう「センス」って性格結構出ていたり、その人を表したりすると思うな~。

見た目にとらわれないようにと思う反面、「好きな物」ってその人が現れる部分だったりする気がする。



ぜ~んぜん関係ない事書いてる?

独り言よ~♪
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本当の美 (taddy)
2005-11-07 13:48:59


>> RIEぽん



僕が思う「本当の美」とは、単なる外見的なものじゃなくて、それに接することで「ココロが変えられるもの」だと思うんだ。



例えば人間のビジュアル的な美しさも僕は好きだけど、いずれ年取れば崩れていくしね。

一方で自然の美しさや子どもの笑顔の美しさには、ココロが変えられる気持ちがするでしょ。そういったものをデザインを通して表現できればなと思うわけです。



RIEポンの言うように、僕も服にしても家具にしてもシンプルなものが好き。

そこに少し何か「味」を加えるのっていいよね。

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