エプソンのGPSウォッチSF-510を試す。何故か自転車で。

以前からランニング用のGPSウォッチを導入しようと思っていたのですが、昨日エプソンの新製品SF-510Tを買ってきました。

他にも候補として、ガーミンとアディダスがあって、アディダスの方は胸バンドなしの心拍数計測にすごく興味を惹かれたのですが、レビューをみると全部入りの弊害かバッテリーがあまりもたないとか。新ファームで改善されるらしいですが、GPS精度を犠牲にするみたいだし……。まあ値段も高いですしね。腕巻き心拍数計測は出始めなのでこれからセンサーに特化したものとか出ることを期待しつつ見送り。

ガーミンのほうは新型・220がちょうどSF510の対抗になるスペックですが、まだ海外で出たばかりで日本にいつ入ってくるか未知数。いや、並行輸入品は早々に入ってくるみたいですが。ガーミンの方は表示がカラーでGPS補足が早くなる機能が搭載、ストライド・ピッチ以外にも体の浮きなども計測できるとか。そしてソフト関連はユーザーが多いだけあって使い勝手が良さそう。

もしガーミンが店頭にあったら相当悩んだかもしれませんがないものはない。どれだけ待てばいいかも不明とのことで、のこり在庫1だった510をつい衝動買いしてしまいました。前機種の不満点はほぼ潰した上に電池が30時間持つというのはかなり興味深い点。

＊　＊　＊

とうぜんランニングでテスト、といきたいところですが、丁度ロードバイクのセッティングを替えてこれのテスト走行もしたかったので、サイクリングでこれまで使っていたハンディGPS、ユピテルのASG-CM21との2丁使いで比較してみることにしました。ランニング編は後日に。

そのまえに510の使い方の分かりづらさはちょっと閉口。付属マニュアルは折りたたまれた紙であまり要領を得ない。書いてあることは書いてあるんですけどね。そして実際の操作性も似たようなボタン4つを押しと長押しでメニューやモードを行ったり来たりしないといけない。マニュアルなしだと絶対にわからないレベル。多分明日になると忘れてるまであります。

ここらへんはエプソンだから、というより日本家電メーカーの治らない悪弊かもしれない。性能機能優先で使い勝手後回しかまじめにデザインしない。まあ、慣れてしまえば関係なくなると考えることも出来ますけど。

愚痴はこれくらいにして実際に走行してみる、と。まずはGPSの補足。曰く、独自チップ搭載で速度と精度が上がったとのことですが、CM21のほうが補足自体は早かったです。かかったのは30秒強ほどで差は5秒程度。でも電源入れるタイミングとか計測し始めるまでの間とか関係してくるかもしれないですしね。今回は駅前の空が開けたところだったのでビル街でどうかというところ。

510でオートラップを設定していましたが、いくつか距離を設定して使えるのは1種類。途中で手動ラップすると当然そのラップは分割されるのはCM21と同様。設定の時に特に選択チェックがなかったので、もしかすると多数のラップ距離（100mと1kmなど）同時に記録できるのかと思ったのですがそんなことはありませんでした。なにげに欲しい機能なんですけどね。多種ラップ記録＆独立手動ラップ記録。

あと自転車で使うと気になった点はタップ機能。本体をタップすると設定した動作（ライト点灯や表示項目変更など）をするというものですが、タッチパネルでは無く振動を感知しての動作らしく、道路の段差とかで誤作動しまくり。これは機能OFFにしておとなしく物理ボタンを使ったほうがいいです。

そして20km程走って終了。この510をチャリで使う場合はタップ機能OFF、ラップ機能も平均スピードなどは細切れになるのでOFFにした方がいいかもしれません。ここらへんはさすがに大きい画面のCM21と比べられるものではありませんね。で、肝心の軌跡は……

サイクリング軌跡（SF-510T）

サイクリング軌跡（ASG-CM21）

一見510がスムーズな軌跡を描いてCM21はガタガタに見えますが、コーナーやシケイン的なところを見てみると510は走ってないところをショートカットしているのが目立ちます。どちらもポイントを1000点以下まで削減したのをアップしてますが、実データでも傾向は同じです。510はとくにスピードアップしていたと思われるところでポイント欠損があるような気もします。まあランニング用途の機器なので時速20kmを越えた走行は想定外なのでしょうけど。あとはデータ管理のNEORUNですが特に自転車モードとランニングモードで分けられることはないみたいです。ランニング・ウォーキング・自転車モード切り替え設定はカロリーの計算式で使われるだけ？

ランニング用の機器をサイクリングで初テストするというふざけた企画だったのですが、まあ、それはそれとして、結果的に510をサイクリングで使うのはかなり限定された用途かとりあえず、的な使い方にとどめておいたほうが良さそうです。ただ、林道などの木陰が多いところでのGPS感度がどうかがまだわかりません。CM21の場合明らかに実距離との乖離が見られたりオートラップも不安定なのでもし510がこの点で有利ならば坂道TTなどで大活躍という将来がみれるかも。それも後日。



どっかの記事で開封演出も価格のウチだ、なんてのを見かけた事がありますが、コストを掛けてまで過剰梱包せよとは言いませんが、3万円クラスの電子機器でこのチープな箱はちょっと記憶にありませんね。うーむ。


ルートは南側ふれあいロードを途中まで。出発時間が14時だったのでもう少し早く出ていればフルルートでいけたんですけど。

13/12/01:nirone7
　Dst:30.71km Ave:19.4kmh/53rpm Max:26.4kmh