第14回学習会は、3学期始業式の1月10日(火)13時からの開催でした。
いつもながらすぐ更新できず、ご報告が遅くなりすみませんm(._.)m
1月中旬から体調崩し寝込んでおりました。
インフルエンザの流行が拡大しているそうですが、皆さんはお変わりないでしょうか?
さて、前回12月の学習会では、日中戦争とその頃の日本国内の様子を学習したので、今回からは「第二次大戦」に入りました。
第二次大戦から終戦まで、3社の教科書を見比べてみると、やはり構成や史実の取り上げ方などでずいぶん特徴があります。
育鵬社(pp.232-241)
「73 第二次大戦」
「74 太平洋戦争(大東亜戦争)」
「75 日本軍の進出とアジア諸国」
「76 戦時下の暮らし」
「77 戦争の終結」
東京書籍(pp.222-229)
「1 第二次大戦の始まり」
「2 太平洋戦争の開始」
「3 戦時下の人々」
「4 戦争の終結」
学び舎(pp.236-253)
「(7)戦火に追われる人びと ー第二次大戦開戦ー」
「(8)東南アジアの日本軍 ーアジア太平洋戦争ー」
「(9)戦争と二人の少女 ーヨーロッパの戦争ー」
「(10)赤紙が来た ー戦時下の国民生活ー」
「(11)餓死、玉砕、特攻隊 ー戦局の転換ー」
「(12)町は火の海 ー本土空襲ー」
「(13)荒れ狂う鉄の暴風 ー沖縄戦ー」
「(14)にんげんをかえせ ー原爆投下ー」
「(15)本土決戦か、降伏か ー日本の敗戦ー」
県内でも上映中のアニメ映画「この世界の片隅に」では、当時の“ふつうの人”の生活がいきいきと描かれています。
(原作のマンガの作者こうの史代さんのファンなので、公開が待ち遠しかったのです(^^))
観ていない方はオススメなので、是非映画館に足を運んでみてください。
話が逸れてしまいましたが、学習会の中身にまいりましょう。
今回のチューターは、Aさん。
第二次大戦の、特にナチスの思想とファシズムについてくわしく掘り下げる発表をしてくださいました。
配布資料がこちらです。
ナチズムについて
ファシズム、ムッソリーニについて
そして討議の時間にはこんな意見が出されました。
◯今日の範囲は難しい。ファシズムに対する理解がないと第二次大戦がどんな戦争だったかがわからないので、今回のレクチャーはありがたかった。
◯ナチスの綱領はムチャクチャだが支持された事実がある。だからこそ、教育は大事だと感じた。
◯育鵬社は、第二次大戦をp.232の1ページでのみしか説明していない。内容についても不十分だと感じる。
◯育鵬社のp.232のアンネの日記、アンネ・フランクの扱いが無味乾燥に思えた。
なぜこの少女の日記が今も評価されているかがわからないのではないか?と思う。
最近、フランス映画の「奇跡の教室」を観たが、戦争を知らない私たちはこういう映画を観て歴史の史実と向き合うことも必要なのではないかと感じた。
◯私見だが、教科書の意義は「過去に起こったこと=戦争の反省について伝えること」だと考える。そう考えたときに、育鵬社での記述では戦争がどういうものだったか?が伝わらないのではないかと感じた。
高校の“明成社”教科書も問題があるとされているが、歴史を学ぶ授業は小学校高学年から始まっている。
小学校の教科書を見せてもらったが、「この記述で子どもたちはわかるのか?」「正しい認識につながるのだろうか?」と不安になる内容だった。
◯育鵬社p.234の「74 太平洋戦争(大東亜戦争)」真珠湾攻撃の記述は、一貫して“日本は間違ってなかった”という主張が感じられる。
「壊滅的な打撃を与え…」という記述も、史実とは異なるためこれでいいのか?と気になる。
◯今回の範囲の中でも特にpp.232-236は、育鵬社教科書で特に力を入れている部分ではないかと思う。“やらなきゃいけない戦争もある”と子どもたちに思わせてしまうような記述になっていることが気に掛かる。
◯終戦までの記述で、学び舎では“戦争は悲惨”というメッセージが感じられるが、東京書籍は淡々とした説明で当時日本が下した判断がいいとも悪いとも書かれていないと感じた。
戦争があった過去が切り取られて、別の世界にあるような感じで、「もしかしたら自分も巻き込まれるかも」「そうなったときは自分はどうするだろうか」というような気持ちにはなれないのではないかと思った。
次回、第15回学習会ではひきつづき第二次大戦の内容について深めていく予定です。
2017年2月14日(火)13時から
愛媛県教育会館(松山東警察署北側)1階大会議室にて
参加費は資料代300円の負担をお願いしています。
ご都合つく方はぜひご参加ください。
いつもながらすぐ更新できず、ご報告が遅くなりすみませんm(._.)m
1月中旬から体調崩し寝込んでおりました。
インフルエンザの流行が拡大しているそうですが、皆さんはお変わりないでしょうか?
さて、前回12月の学習会では、日中戦争とその頃の日本国内の様子を学習したので、今回からは「第二次大戦」に入りました。
第二次大戦から終戦まで、3社の教科書を見比べてみると、やはり構成や史実の取り上げ方などでずいぶん特徴があります。
育鵬社(pp.232-241)
「73 第二次大戦」
「74 太平洋戦争(大東亜戦争)」
「75 日本軍の進出とアジア諸国」
「76 戦時下の暮らし」
「77 戦争の終結」
東京書籍(pp.222-229)
「1 第二次大戦の始まり」
「2 太平洋戦争の開始」
「3 戦時下の人々」
「4 戦争の終結」
学び舎(pp.236-253)
「(7)戦火に追われる人びと ー第二次大戦開戦ー」
「(8)東南アジアの日本軍 ーアジア太平洋戦争ー」
「(9)戦争と二人の少女 ーヨーロッパの戦争ー」
「(10)赤紙が来た ー戦時下の国民生活ー」
「(11)餓死、玉砕、特攻隊 ー戦局の転換ー」
「(12)町は火の海 ー本土空襲ー」
「(13)荒れ狂う鉄の暴風 ー沖縄戦ー」
「(14)にんげんをかえせ ー原爆投下ー」
「(15)本土決戦か、降伏か ー日本の敗戦ー」
県内でも上映中のアニメ映画「この世界の片隅に」では、当時の“ふつうの人”の生活がいきいきと描かれています。
(原作のマンガの作者こうの史代さんのファンなので、公開が待ち遠しかったのです(^^))
観ていない方はオススメなので、是非映画館に足を運んでみてください。
話が逸れてしまいましたが、学習会の中身にまいりましょう。
今回のチューターは、Aさん。
第二次大戦の、特にナチスの思想とファシズムについてくわしく掘り下げる発表をしてくださいました。
配布資料がこちらです。
ナチズムについて
ファシズム、ムッソリーニについて
そして討議の時間にはこんな意見が出されました。
◯今日の範囲は難しい。ファシズムに対する理解がないと第二次大戦がどんな戦争だったかがわからないので、今回のレクチャーはありがたかった。
◯ナチスの綱領はムチャクチャだが支持された事実がある。だからこそ、教育は大事だと感じた。
◯育鵬社は、第二次大戦をp.232の1ページでのみしか説明していない。内容についても不十分だと感じる。
◯育鵬社のp.232のアンネの日記、アンネ・フランクの扱いが無味乾燥に思えた。
なぜこの少女の日記が今も評価されているかがわからないのではないか?と思う。
最近、フランス映画の「奇跡の教室」を観たが、戦争を知らない私たちはこういう映画を観て歴史の史実と向き合うことも必要なのではないかと感じた。
◯私見だが、教科書の意義は「過去に起こったこと=戦争の反省について伝えること」だと考える。そう考えたときに、育鵬社での記述では戦争がどういうものだったか?が伝わらないのではないかと感じた。
高校の“明成社”教科書も問題があるとされているが、歴史を学ぶ授業は小学校高学年から始まっている。
小学校の教科書を見せてもらったが、「この記述で子どもたちはわかるのか?」「正しい認識につながるのだろうか?」と不安になる内容だった。
◯育鵬社p.234の「74 太平洋戦争(大東亜戦争)」真珠湾攻撃の記述は、一貫して“日本は間違ってなかった”という主張が感じられる。
「壊滅的な打撃を与え…」という記述も、史実とは異なるためこれでいいのか?と気になる。
◯今回の範囲の中でも特にpp.232-236は、育鵬社教科書で特に力を入れている部分ではないかと思う。“やらなきゃいけない戦争もある”と子どもたちに思わせてしまうような記述になっていることが気に掛かる。
◯終戦までの記述で、学び舎では“戦争は悲惨”というメッセージが感じられるが、東京書籍は淡々とした説明で当時日本が下した判断がいいとも悪いとも書かれていないと感じた。
戦争があった過去が切り取られて、別の世界にあるような感じで、「もしかしたら自分も巻き込まれるかも」「そうなったときは自分はどうするだろうか」というような気持ちにはなれないのではないかと思った。
次回、第15回学習会ではひきつづき第二次大戦の内容について深めていく予定です。
2017年2月14日(火)13時から
愛媛県教育会館(松山東警察署北側)1階大会議室にて
参加費は資料代300円の負担をお願いしています。
ご都合つく方はぜひご参加ください。