教科書採択を考える会ブログ

愛媛県松山市内の中学の歴史教科書が「育鵬社」版に変わるのを機に発足した会です。教科書比較の学習会も行っています。

教科書採択の署名提出

2018-02-25 19:55:03 | お知らせ
2018年2月8日に、個人署名1100筆・団体署名104筆を松山市教育委員会に提出しました。

愛媛新聞と愛媛民報に記事が載りました。


この請願署名について、4月の松山市教育委員会定例会議で審議される予定です。

傍聴へ参加くださいますよう、ご協力よろしくお願いいたします。



第25回学習会「1 日本列島ができたころの人々(p.18-19)」

2018-02-08 14:00:56 | 学習会


報告お待たせしました❗️
こっそり更新ですみません💦

第25回学習会は、2018年1月9日(火)13時から15時。
場所は、教育会館1階 会議室にて23名の参加でした。

今回の学習会は、年初めに相応しく(?)教科書の初めからの範囲となりました。


○育鵬社 巻頭資料6ページ・pp.2〜19(目次3ページ含む)

























○東京書籍 巻頭資料3ページ・pp.1〜23(目次3ページ含む)






















○学び舎 目次2ページ・巻頭資料4ページ・p.10〜11






















配布資料はこちら。



本来ならば「人類の出現と石器時代」についてのみの比較だったのですが、
この単元ではそこまで記述に差異がない(「猿人から現生人類(ホモ・サピエンス)」と「猿人から原人・新人」の表現の違いは気になるという意見はありました)ので、
巻頭資料・目次も比較することになりました。


●目次にて、
育鵬社が時代ごとに「海洋国家・日本のあゆみ」の項目を立てていることに注目。
なぜ、このような項目を立てたのか?について意見交流が活発になりました。

●資料について、
「学び舎」が特に事実・資料に重きを置いているという意見が出ました。
「育鵬社」「東京書籍」は俯瞰的な視点で歴史を見ているが、「学び舎」は事実を等身大の視点で紹介しているという意見も。

●はじめての授業の取り組み方について、
「学び舎」の導入が、子どもたちに平和を希求する心を育む歴史との出会わせ方だと、評価が高い意見が多く出ました。
また、時間の流れをわかりやすく説明しているのは「学び舎」ではないか?との意見が出ました(「端的でわかりやすい」「p.294からの地球の誕生の年表もよい」など)。

「東京書籍」は時間軸を見開きを左下に記載していたりと工夫が見られますが、記述が多いのでは?という意見が。

「育鵬社」は、p.6-7の「日本の歴史モノサシ」とp.8の元号・干支から、日本中心すぎるのではないかとの指摘がありました。


●また、元社会科教員の参加者から、
子どもたちに教えるときに気をつけていたこととして、
できるだけ具体的に考えさせるようにしていたと、実践例の発言がありました。
(「どんな猿が木から降りたのだろう?」
「石器・火を使うことで、どんなことが変わったか?」など)

その中で、「学び舎」の(2)種が落ちないムギ-農耕と牧畜のはじまり-(p.14-15)について、「すばらしい!」「自分で資料をつくって補っていた部分が、わかりやすくまとまっている」「ほかの教科書にはない」と高評価する参加者が何人も!


何が歴史を動かしていくのか?を感じさせることが、流れを大きく掴む力になる…という発言が印象に残りました。