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教科書採択を考える会ブログ

愛媛県松山市内の中学の歴史教科書が「育鵬社」版に変わるのを機に発足した会です。教科書比較の学習会も行っています。

教科書採択の方法が変わった…?

2017-09-20 16:05:45 | 事務局日記


8月8日に、松山市教育委員会は「教育出版」を小学校道徳教科書に採択しました。

教育出版は、「国家主義的傾向が強い」として教職員関係団体や市民団体が、県や市町に不採択を請願していたにもかかわらず、
このような結果になり大変残念な思いをしています。


それ以上に、今回の教科書採択では、前回までの採択方法とまったく異なったものになっていたことに驚きを隠せませんでした。

非常に非民主的で独断的なシステムになったと感じています。

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[変わった点① 学校現場から希望を聞くことがなくなった]
 前回までは、各学校から希望する1位の教科書を報告することになっていた。
ところが、今回は8教科書のよいところのみを書くものをなった。良いところのみ、というのは実質、希望を聞かないということである。
学校報告書をもとにした調査部会からの意見書は出なかった。


[変わった点② 採択委員会が懇話会になり、答申は無かった]
 前回まであった採択委員会は、調査部会からの意見書をもとに答申を出していた。
今回は、懇話会となり、話し合った内容を列記したものが教育委員に届けられたのみ。



[変わった点③ 最後は教育委員の独断]
 無記名投票を行い、5人の教育委員のうち3人が教育出版に賛成し、決定した。
意見書も答申もない中での決定は、教育委員の独断でしかなかった。明確な教育出版採択の理由説明もなされていない。

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教科書裁判を支える会での学習会(8/21)参加で、教科書採択が教育委員の独断で採択できるシステムに事前につくられたことを知りました。


[いつから?]
 2014年3月、「採択委員会規則」を廃止し、「松山市教科用図書採択要綱」を作成・施行して「答申」の制度を廃止。

 採択委員会を単なる「懇話会」と位置づけ、そこで話された「協議の内容は、学校教育課が記録を作成し、教育委員会に提出する」という形に変えた。



[なぜ?]
 2001年に教科書問題が出てくる。東京と松山市で扶桑社採択が狙われる。答申制を撮っていたため、2011年まで採択できなかった。
 
 2011年、金本教育委員長「採択したいが、現場からの希望が少ないのでできない」と発言。

 2015年は、2014年3月にシステムを変えていたが以前のままを踏襲した。しかし、答申には従わず教育委員が4対1で育鵬社教科書に決定。

 2017年の教科書採択委員会では、新しいやり方で教育委員の独断で教育出版の教科書に決定。


道徳教科書展示会について

2017-06-27 09:15:41 | 事務局日記
来年度から小学校で使用される道徳教科書の展示会、まだ開催中です。


お時間があれば、ぜひアンケートに感想を書いてください。

「○○社の●年生の教科書の、〇〇ページの記述には違和感を感じる」

「子どもには難しいのではないかと疑問に思う」

「◆◆社の〇〇〇のお話は取り上げ方がよいと思う」


などなど、採択前の教科書に、保護者や市民のいろんな意見を発信できるのが

アンケートという形になっているそうです。



●道徳の教科書は、8社が発行しているそうです。

光村図書・教育出版・廣済堂あかつき(『道徳ノート』付き)・学校図書(別冊『活動』付き)

光文書院・学研みらい・東京書籍・日本文教出版(『道徳ノート』付き)


新聞報道では、「画一的な印象」(2017.3.25付 読売新聞)などと言われていますが、

その理由は、文部科学省の副教材『私(わたし)たちの道徳』や民間の副読本に掲載されている題材が

ほとんど教科書に掲載されているためだと考えられます。



●会から教科書展示会に行った人の感想を聞きました。ご参考までに。

・がんばれ、がんばれという内容が多い。


・「かぼちゃのつる」という題材があるけれど、「”痛いよ”なんてかぼちゃは言わない」と子どもは言うんじゃないか?

 動物や植物を擬人化した題材がたくさんあるが、科学的でないと問題を感じた。


・教育出版の1年で「あいさつのしかた」、2年で「国旗」について取り上げている。道徳で取り扱う内容ではないと思った。


・授業の主題が題材のはじめに示されている教科書が多い。また、最後にも具体的な設問が示されている。

 子どもの自由な発想を妨げることにならないだろうか?と疑問に思う。


・保護者や先生たちの意見をしっかり聞いて教科書を決めてほしい。


・先生が現実に起こっている道徳的問題について、資料を自主的に取り入れることは可能なんだろうかと思う。


・多くの人物がとりあげられているのが適切なんだろうか?と疑問に思った。


・8社×6学年で48冊の教科書全部を見るのは大変な作業、特に気になったところは、「あいさつのしかた」「国旗」が出ている教育出版と光村図書。

 2冊の教科書を読み比べる方法もありだと思った。


ビラを配布しました

2017-05-04 10:25:11 | 事務局日記


2017 5.3愛媛憲法集会にて、教科書採択を考える会のビラを配布させてもらいました。


森友学園問題について入学式のときに配布したビラを、デザインを少し変えてつくったものです。


思い返すと、裏面の「教育勅語」の原文の入力と、ふりがなをつける作業が一番手間だったのですが_:(´ཀ`」 ∠):、

入力しながら(間違えないように)何度も何度も声に出して読んでいる中で思ったことがいくつかありました。


ひとつは、漢文を読むと国語力が上がった気になるなと思ったこと。

ふたつめは、漢文表現は普段使わない表現が多く、大人でも理解しづらいということ。

みっつめは、理解していなくても暗唱はできるようになるということ(口に出していたら子どもの方が早く覚えていてびっくりでした)。

よっつめは、何度も何度も読んでいるうちに最初に感じていた違和感がわからなくなるということ、でした。



10年ほど前だから、一昔前になるのでしょうか。
齋藤孝先生の『国語力』に注目が集まり、漢文や有名な文学作品の一部を暗唱することが流行しましたね。

そのことをふっと思い出しました。

某子ども番組では、子どもたちが難しい文章など暗唱する姿が見られました(去年同じ番組をちょっとみたとき、一頃より難しさが和らいだ印象を受けました)。

暗唱している子は意味がわかっているのかいないのかは、画面をみている私にはわからないことですが、すらすら言える子がすごいなと思いましたし、暗唱している子どもからは一生懸命さと自信に満ちた表情を感じました。

何回も何回も練習して、言えるようになったんだなぁと思います(おしごとだったとしても大変だったことでしょう)。


私は専門家ではありませんが、この番組から
「子どもたちに語彙に溢れていた時代の日本語に触れてほしい」
「子どもたちに、ことばでの表現の幅を広げてほしい」
という意図を感じていました。

一昔前の子どもの暗唱ブームは、こういった想いから大人が主体で流行したものだと考えています。



同じ漢文表現でも、「教育勅語」が当時注目されなかったのはなぜか?を考えてみました。


たぶん、「表現を模倣できる文章では無いから」が理由ではなかろうかと思います。

何かを習得するときはまず模倣から、といいますが、
漢文的な表現をする際も覚えた表現のストックから
自分の表現に合うものを探してあてはめていくということからはじめると思われます。


でも、「教育勅語」の表現からは学べるところが全然ない。

だって、「教育勅語」は天皇陛下から少国民への業務命令なんですから。

私たちが「朕」という一人称をつかうことは、たぶん人生の中で一度も無いでしょう。


「教育勅語」の暗唱ができるようになった子どもたちも、達成感で自信に満ち満ちていたかもしれません。

でも、それが自分の表現能力を高めることにもならず、
大人のいうことをきくための道具になったり、
自分の自由を制限するものになってしまうのは、とてもかなしいことだと思います。

中学校入学式でのビラ配布

2017-04-24 10:40:23 | 事務局日記
こんにちは、事務局Hです。

新入学のみなさまも、進級のみなさまもおめでとうございます。

4月は新生活が始まり、子どもたちも、周りの大人もてんてこ舞いの毎日ですね(^^;

先生方も担任になる新しいクラスに初めて出会う日はとても緊張する、というお話を先日初めて聞きました。
先生方も毎日一生懸命子どもたちに関わってくださってるんだと親近感を覚えたお話でした。



さて、お天気が冴えなかったのがちょっと残念だった4月11日(火)の松山市内の市立中学校入学式に、会のビラ(チラシ)配布をしました。

ご協力いただいた方は65名にのぼり、15校での配布となりました。
(配布にご協力いただいた皆さん、ありがとうございましたm(._.)m)

配布したビラ(チラシ)はこちらです。
月1回の学習会に参加した保護者の声を中心につくりました。


三つ折りにしていましたが、表面はこんな感じでした。


森友問題も話題になっていたので、今年はこんなチラシもつくりました。




前回2015年の教科書採択以降、文部科学省からの通達があり、教科書採択の要件に変更がありました。

◯「現場の教員の意見」よりも「保護者や有識者等」の意見を重視する

◯最終的な決定権は「教育委員会」にある

というもので、より行政の介入が強まる制度になったと考えられます。



各出版社の教科書を学習し、「子どもたちに、どこの教科書で学習させたいか?」をはっきり言える保護者の声が、次回の教科書採択の際には重要になりそうです。

教科書学習会に興味のある方は、お気軽にご参加ください(資料代300円をお願いしています)。


婦人公論6月号

2016-06-14 20:58:19 | 事務局日記

学習会参加者のAさんから教えていただきました。

婦人公論6月号60ページに教科書採択についての記述があるそうです。

記事は、横浜の教科書採択についてとりあげていますが、
「横浜の教育委員会も現場の教師、保護者・市民の声を聞かんのかいっ!!!!!!!」

と腹立たしさと情けなさで一杯です。

日本人の歴史認識、このままではいよいよ危ないところまでいってしまいそうでやりきれません。


育鵬社歴史教科書では、育鵬社・東京書籍・学び舎の三社が比較されています。

会で比較学習会している3冊と同じです。

それだけでなく、育鵬社公民教科書についても三者で比較されています。
(こちらは育鵬社・東京書籍・日本文教出版)

読めるようにコピペしちゃうと、版権の関係で怒られそうなので(ギリ読めないから許してください、中央公論新社さま)、詳しくは購入してお読みくださいm(._.)m

http://www.fujinkoron.jp/newest_issue/index.html

http://ci.nii.ac.jp/naid/40020824789