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鴨川日記

レストラン、本、政治、医療、ドラマなどについて日々思うことを

海外研修特典つき研修医

2006-09-02 23:48:37 | 科学と医療
朝日新聞に兵庫県が海外研修も組み込まれた県職員として研修医を採用する方向という記事が出ていた。医師向けのエムスリーにも共同通信でもう少し詳しく記事がでていた。最初、記事を読んだ時は、これは魅力的。兵庫県としてどのように海外研修まで含めたアレンジかは心配だが医師不足の時代にこのようなプランを各自治体が提案していくのは良いことだと思ったが、エムスリーの医師の掲示板を読んでいると、兵庫県のアプローチはかなり注意しないといけないもののようだ。いずれにしろ、役人の机上のプランでは医師のキャリアプランニングはできない。記事2つと掲示板の意見3つを引用しておきたい。 研修医を県職員で採用、海外研修付き 医師確保に兵庫県 2006年08月31日23時56分 朝日新聞 . . . 本文を読む

医学部定員年間110人増員

2006-09-01 18:57:55 | 科学と医療
全国11大学で10人ずつ、合計110人、医学部の定員が増員される方針とのニュースが出ていた。しかし、地元へのひもつきというシステムは果たして有効なのか? なぜ、地方の病院の人気がないのか、なぜ人員不足の診療科の人気がないのか、もっとそれらを改善するシステムを作れないのか、そういうことを考えないと医師不足は解消されないと思う。朝日新聞と毎日新聞の記事は同じ事が書かれているのだが、毎日新聞の記事には最後に『定員増に見合った医師の地域定着という効果を証明できなければ、申請前の入学定員数を維持できなくなる「ペナルティー」も設けられる』という無視できない恐ろしい罰則が書かれていた。それでも11大学は、定員増に踏み切るのか? 中央官庁の罠かもしれないのに。 <医学部年間110人増員 24年ぶり方針転換> . . . 本文を読む

老化防止トマトなど農水省推進?

2006-08-28 19:05:07 | 科学と医療
「健康食品」を農水省が公にバックアップして育成していくというニュースがでていた。老化防止とか血圧上昇を抑えるとか薬効らしきことを謳って「公に」推進していく限りは、医薬品と同様に二重盲験とかきっちりやるのだろうか? 薬品と違って誰か長期的な作用や副作用を責任持って監視するのだろうか? 国が主導して「みのもんた」のようなことにならないように願いたい。過去に厚労省(厚生省)が認可した薬で日本でしか有効性が認められていない薬や長年販売され企業に利益をもたらした後、薬効がないと削除された一流メーカーの薬品があることなど忘れてはならない。 朝日新聞も報道するなら、きちんとそのような点を指摘すべきだ。 健康志向食材、商品化へ農水省が力 老化防止トマトなど   2006年 8月28日 (月) 09:25  朝日新聞 . . . 本文を読む

看護師説明会はプレゼント攻勢

2006-08-24 21:12:15 | 科学と医療
昨日に引き続き看護師争奪の話題。毎日新聞になかなか実情をよく伝えている記事が出ていた。 診療報酬で大病院に看護師を終結し、中小病院を存亡の危機に立たせるという厚労省の意図が描かれている。このひそかな革命的変革がはたして医療者や国民にとって吉とでるか凶とでるかは、この勢いを関係者が良い方向に動かせるかどうかにかかっているかもしれない。 大病院での看護師育成が有意義なものかどうか、かなり疑ってかかる必要があるのも事実。少なくとも、医師の新研修制度のように、看護師も大病院だけでなく、中小病院、訪問看護ステーションなども経験できるようシステムを考えないと、この変革は凶となる可能性がある。大病院で使い捨てにされ、看護師を辞めてしまうようであれば、穴のあいたバケツに水を注ぐようなもの。 . . . 本文を読む

国立大が看護師大募集!!

2006-08-23 19:34:49 | 科学と医療
連日、医療関係の無茶苦茶な出来事に関するニュースが報道されています。テレビや新聞では大きく取り上げられていませんが、かなり大きな問題ばかりです。 「東大など国立大が看護師大募集」というニュース、看護師が大幅に増えて、医療体制が充実し、手厚い分、医療事故も減ればそれで良いのですが、看護師の数が急増するわけではないので、中核の病院が看護師を大募集すれば地域の病院が手薄になる恐れが非常に強くなります。この原因を作ったのが、3つ目の記事、看護体制充実に対しての診療報酬大幅アップです。これに対応できない病院は存亡の危機に立たされる可能性があります。 . . . 本文を読む

研修医確保に自治体が奔走

2006-08-22 21:20:19 | 科学と医療
最近、連日、医療関係の重要なニュースが多い。報道ステーションでは海の事故、山の事故、ジョン・ベネちゃんとかやっているが、国民に医療で今、何が起ころうとしているか、もっと伝える義務があるのではないかと思ってしまう。 「研修医確保に自治体が奔走 学生は研修内容で選択」というニュースに対してエムスリーに寄せられた医師たちの意見は、地方の病院や自治体の努力がどこまで実るかという点に懐疑的である。これは大学医局という制度を潰した後、各病院・自治体の努力と研修医の選択という完全自由化で果たしてうまくいくのかという疑問であり、至極当然と言える。この迷走がどういう形で収束していくのか、日本の医療の地殻変動はまだまだ続きそうである。ニュース記事と寄せられていた多くの意見のうち5人の医師(?)の意見を日記に記録しておきたい。 . . . 本文を読む

都道府県HPに医師略歴掲載

2006-08-21 18:16:44 | 科学と医療
「来春から都道府県HPに医師略歴掲載」という記事が出ていた。個人情報保護の世の中、そんなことが許されるのか? 医師の略歴を載せることが『患者が適切に病院を選ぶのに必要な情報』とは思えない。そんなことをする前にもっとできることがあるだろう!!と思う。 厚労省の役人の略歴もHPに載せたらどうだろう?  「病院情報、都道府県HPに 医師略歴や体制、来春から」   2006年 8月21日 (月) 09:05 共同通信 . . . 本文を読む

医療事故「ゼロ」施設は公表も

2006-08-10 21:21:46 | 科学と医療
医療事故関連記事、ぼんやり読んでいると、医療事故の報告がない施設は優秀だと公表してもらえるのかとも読めるが、「医療事故ゼロ!!」と公表することで「そんなことないだろう!!」という告発・通報を期待するのだろう。 それにしても今朝のニュース番組で、「ヒヤリハット、こんなにあるなんて恐いですね」「こういう人たちをちゃんと罰しないと」に近いニュアンスの発言がでていたが、コメンテーターたちはヒヤリハットの意味をもっと理解するべきだと思った。 医療事故:「ゼロ」35% 報告促進へ施設名公表も----大病院05年調査 . . . 本文を読む

高齢化社会支える技術開発へ

2006-08-06 09:11:00 | 科学と医療
高齢化社会を支える技術開発に東京大学とトヨタ、オリンパス、セガ、凸版印刷、富士通研究所、松下電器産業、三菱重工業の7社が共同研究に乗り出すという記事が出ていた。そうそうたるメンバーだ。 下に示す森山和道氏の東大の科学技術に関するレポートも読んでいると、この共同研究の行く末は興味深い。「あとかたずけ」「ベッドメーキング」、それに「高齢者にも優しい移動手段」などというのは夢のようだけど実現可能な技術だろう。でも、技術だけを追い求めていった先に本当に豊かな高齢社会が出現するのだろうか? おもちゃ好きの幼稚な未来では困る。社会福祉やリハビリ、倫理、哲学の専門家も交えて進めていってほしいと思う。 . . . 本文を読む