川越雑記帳2(川越見て歩き)

雑草の天下取ったかオニアザミ(アメリカオニアザミ)

地方庁舎跡の脇を、大きな草が増えて来たなと思いながら歩いていると、その草に花が咲いている。

花自体は大きくはないが、紫色をしている。

アザミに似ているが、よく見るものとは草丈が違いすぎる。

それを横目でながめなら角を曲がると、さらに大きなものが密集していた。

高さは、優に大人の背丈ほどもあり、横幅もかなりあり、全体として球形に近い。



フェンスのすき間から覗くと、茎の先端に多くの花と蕾をつけている。



花はアザミに間違いない。

花の下の苞のトゲも、葉のトゲも大きく、刺さると痛そうだった。



オニアザミという名前が浮かんだが、自信はない。


フェンスの前で悩んでいると、歩いて来た道の方から声をかけられた。

「アザミですか?」

道から少し入ったところに、日傘をさした女性がいた。

「きれいな花だなと思って見ていましたが、アザミでしょうか?」


どうやら、私の後を歩いていて、同じように空地の草を見ていたらしい。

「ええ、そうだと思います」と答えたが、確信はなかった。

「どうも」と挨拶して女性が去った後も、しばらく観察を続けていた。

フェンスに沿って見て行くと、より多くの花をつけている株もあった。



また、すでに花は枯れ、白い羽毛でいっぱいになっているものある。



羽毛の下には種があり、タンポポと同じように風に乗って飛んで行くらしい。

これなら、広い空地のあちこちに生えていても不思議ではない。



帰り際に、フェンスにカメラを持ちあげて中を撮ったが、かなり広い範囲を占めていて、大きさでも数でも他を圧倒している。



図鑑で調べたが、よく見かけるノアザミとは明らかに違う。

手持ちの図鑑には該当するものが無かったが、ネットで調べると、アメリカオニアザミのようだ。

ノアザミの高さは50~100㎝だが、アメリカオニアザミは50~150㎝になるらしい。

空地のものは、その最大値に近い。

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