よどみに浮ぶうたかた(泡沫)の運命はいつの世も同じ。 はずなのだが。 小さな水路から大きな水路へ流れ込むところに、すこし黄ばんだ大きな泡が浮いていた。 しばらく見ていたが、泡の形はほとんど変わらない。 その近くと少し下流?に小さなアワがうかんでいるが、これもほとんど動いていない。 大きな泡から分かれて来たようだが、ここまで来るのにどれほど時間がかかったか。 それに比べて新河岸川の流れは速く、白波を立てて堰を流れ落ちていた。