おあつらえ向きに、左斜めに行く細い道があった。
舗装されていない道だったが、進んで行くと、林の東側の道に出た。
林に沿って左折すると、右手に一軒の家があり、その裏の路面にレールがあった。
林の前に柵があったが、その一部はこわれ、人が通れるようになっている。
林の中は、トンネル状で、線路のうえの草も短く、歩きやすそうである。
私がここに近づいたときから、先ほどの家の犬が吠え続けている。
写真を撮り始めたところへ、近所の人と思われる男性が、小さな男の子をつれて現れた。
手には小さなカメラを持っていた。
二人は、私の前を通り過ぎ、林の中へ入っていった。その行動は、なれたものであった。
この中を抜けると、先ほどの入間川の土手に出る。ここは近所の人の散歩道になっているのか。
林の反対側を見ると、架線柱の列が続き、その脇に直線の道路が走っている。
その道を通って駅方面に行くことにした。
私がそこを離れるまで、犬はあきずに吠え続けていた。
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