昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します。
足許の悪いところ (あしもとのわるいところ)
足許は、足の立っている所、また 足どりや身の回りです。
「足許の悪いところ、お越しいただきありがとうございます」と言う挨拶は、雨や雪などで歩きにくく足を運ぶのに苦労した来客への礼の言葉です。
昔は舗装された道は少なく砂利道が多かったので、雨が降るとズボンにはねあがり泥で汚れた、足許の悪い所だらけでした。
ご足労おかけします (ごそくろうおかけします)
わざわざ相手に足を運んでもらうことに対して「ご足労をおかけしまして恐縮です」と挨拶します。
昔は、目下の者が目上の人の家を訪問するのが普通です、
仕事の場合は依頼人が相手の家に行く、どんな関係であれ 自分の家に来てくれた客に対して「ご足労おかけしまして」と礼を言う。
時には目上の人が来る事もあった、そんなときは「わざわざお運びいただき光栄です」と礼をのべる。
こんな時の「お運び」は尊敬語です。
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