KAZUの雑記帳

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昭和レトロ 言葉編 8

2019年02月27日 14時47分12秒 | 昭和レトロ 言葉

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します、

お口汚し  (おくちよごし)

客に食べ物をすすめる時「ほんのお口汚しでございますが」とへりくだって言う。

「口が汚れるだけの簡単で粗末なもの」の意味。

「粗飯でございますが」「粗宴でございますが」と言う表現も同じような言葉です。

お口汚しは量が少なく腹の足しにならない事も言っている。

だが、時には他人の家で「ほんのお口汚しで失礼ですが」と前置きして、次から次へと見事な料理を供される事がある。

この様に 言葉通りに受け取ってはいけない事も有ります。

「口汚し」が「口汚い(くちきたない)」になると、

「口汚く罵る(ののしる)」と言うように、品ない言葉が次から次に出る事を言うし、

「口が汚い」と言うと、何でもがつがつ食べる口の卑しい事を言う。

たった一字の違いでこうも違った意味が出てくるから、要注意です。

 

お口直し  (おくちなおし)

まずい物、苦い薬などを口にした後、その味を消すために別の物を食べたり飲んだりする。

小さな子供に薬を飲ませると「お口直し」と言って甘い菓子や飴を与えたりする。

また居酒屋に行った後、「ちょっと口直しにどこかへ寄って行こうか」と称して はしご酒する事もある。

飲食に限らず、嫌な出来事が有ったとき気分を変えるために別の事をするのも「口直し」です、

 

前話 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/d8a50a2e688a038746dbb966d685a356

言葉編の意図 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/eb57ddb8a2ee7b1367ea4596175f5cbf