ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

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お気に召したらうれしい限り。

伊坂幸太郎 「死神の精度」 読了

2018年02月10日 06時57分16秒 | 読書
おはようございます、ジニーです。



今回呼んだのは伊坂幸太郎の「死神の精度」。
知り合いから面白いよと言われていた本でしたが、なかなか読む機会がなく
やっと手を付けました。

もともと伊坂さんは割と好きなほうで(といってもまだそんなに読んだわけではないのですが)
「重力ピエロ」や「オーデュポンの祈り」あたりは面白かったです。

独特な世界観が特徴で、超能力者やしゃべる案山子やらがでてきたり、
作品を飛び越えてほかの作品の登場人物が出てきたりします。
そういう世界観の熱狂的なファンがいるのがこの著者、伊坂幸太郎です。


さて、今回呼んだ「死神の精度」。
「死神」なんていう物騒なタイトルですが、内容としては比較的ポップです。
死神というくらいなので、死を与える存在なのですが、直接手を下すわけではありません。
死を与えられる対象とされた人物に1週間、死の調査員として関わり
与えられる死の可否を判定していく。
それが、この本に出てくる死神の仕事。
対象者に関わるわけですから、当然人間の姿をして表れるわけです。

この設定だけでも伊坂さんの特徴がいかんなく発揮されている感じですが、
とにかく死神がクールでポップ、そんでもって面白い。
人間のエゴのようなものを真面目に不思議がる死神の存在はシニカルさもあるけど
思わず笑ってしまいます。


読みやすい短編集。
非常に読みやすく、パパっと読めました。
うん、いろんな方にお勧めしたい本ですね。


とりあえず読み終わって感じたのは、死神の「精度」に対する自分自身の精度の甘さw
ラストあたりで、おおーっと個人的に思う展開があるのですが、全く気付かなかった。

ネタバレになるので詳しく言えないのですが、
いかに人間は自分自身のもっている時間軸の範疇でしかとらえられないのか、
という感じですかね・・・うまく言えない。


さて、最後のこれは書かねばならぬことだと思うので、書きますね。
朝から晩までCDショップの視聴コーナーに入り浸っていて、手袋をしている人がいたら死にがんかもしれません。
その人がいるときはいつも雨で、名前がどこかの地名なら、ほぼ確定です。
お気をつけて(笑)

コメント
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