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東山魁夷展・・・♪

2012年09月20日 | 芸術
今月初め札幌近代美術館で行われていた「東山魁夷展」に行ってきました。



最終日一週間前とあり凄い人で、会場に入るまで炎天下で並ぶこと数十分・・・まるで東京の美術館のよう。
でも十分に待つ価値のある素晴らしい作品に心打たれ帰って来ました。



パンフレットにもなっている、ぼんやり青みがかった「道」や・・・



蒼い蒼い森に佇む白馬の絵くらいしか知らなかった私ですが、どの絵もとにかく素晴らしいの一言に尽きます。



「道」の絵などは、完成作の他、5枚のスケッチ、2枚の下図、そして試作1枚も一緒に展示されていました。
草の1本1本までも細やかに描かれたスケッチと違い、作品は全ての無駄を取り除き、道だけを抽象的に描いているよう・・・未来へと伸びる道を前に優しい勇気を与えてくれるように感じます。



作品図録ではその感動は伝わらないと思いますが、こうして日にちがたっても改めて見てみると、やっぱり凄いと感じます。



今回私が一番心惹かれた作品は、「冬華」・・・2m×1.6m、一面の銀世界、太陽が霧の中で輝いていて、この絵の中に吸い込まれるような感覚になり、ひんやりと冷たい空気で身体の細胞までが清らかに浄化されるような気持ちになりました。



「花明かり」・・・満月の夜の、満開の枝垂れ桜・・・静けさの中に浮かび上がる見事な美しさ、静かに心が落ち着く感動を覚えました。



どの作品も癒されるだけでなく、心にドーンと響く深い感動がありました。



札幌まで見に行った価値は充分にありました。



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