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MERCANO THE MARTIAN

2005-03-09 17:02:16 | cinema
「火星人メルカーノ」
[監][脚]フアン・アンティン 
[脚]ラウタロ・ヌニェス・デ・アルコ 
[音]レアンドロ・フレスコほか 
[声]グラシエラ・ボルヘス ロベルト・カルナギ ダミアン・ドレイジク 
[制作データ] 2002アルゼンチン/アップリンク
[上映時間] 75分

かなり前に何かのコラムで
「フランスで、初日は3人、最終日には300人」と書いてあって、
これは!と思ったんでした。
アルゼンチンのアニメというのも珍しいし。
社会的ブラック・ユーモアに満ちていて、
アルゼンチン版サウス・パークかと。
こういうの好き。
ストーリーはあと一歩かなあ。
毒素だけでは満足はできないぞ。
それとメルカーノは結局何を食べてたんだろう。。。
すごく気になる。

the President's barber

2005-02-23 13:11:29 | cinema
「大統領の理髪師」
監][脚]イム・チャンサン [総]チェ・ジェウォン  [撮]チョ・ヨンギュ 
[音]パク・キホン 
[出]ソン・ガンホ  ムン・ソリ リュ・スンス イ・ジェウン チョ・ヨンジン 
[制作データ] 2004韓/アルバトロス [上映時間] 116分

ル・シネマにて。
ル・シネマでも韓国映画を上映
なんてことを考えると韓流ブームなんだなあと思う。
いや自分もどっぷり浸かっておいてなんなんだけど。
勿論世界中のいい映画を上映しているところだけども、
アーティスティックな映画が多かったでしょ。
ル・シネマで映画観て笑った記憶あまりない。
そういう意味でちょっと画期的だなあと思ったりした。
「大統領の理髪師」はソン・ガンホと時代的なストーリーに惹かれて。
もっと根本的に勉強が必要だと痛感。
「閣下(大統領)は国家だ!」
すごい権力を持ってたのね。
しかもこれ日本語が似てた。
カッカヌン、コッカダ!
面白い映画ではあったんだけど、
父といい息子といい、なーんか苛々する。
権力に逆らえないとかお人よしとかそうじゃないだろ!
「シンセミア」の後「背く子」を読んだせいか、
理不尽や不条理に対して言いたいことが言えないってシーンを見過ぎた。
すっごいフラストレーション。
更なる増長。
今の私にはだめだ~。
「誰がこんな体にしたんだー!!」
って、半分は自業自得じゃん!
つっこみたくなったのは私だけではないでしょう。

あ、あと一番驚いたのはロビーに在ったコメントの一つ。
ソン・ガンホってブラピより若いんだって。
ええー。

sympathy for Mr. Vengeance

2005-02-17 13:09:03 | cinema
「復讐者に憐れみを」
[監]パク・チャヌク [総]イム・ジンギュほか [脚]イ・ジョンヨンほか 
[撮]キム・ビョンイル [編]キム・サンボム 
[出]ソン・ガンホ  ペ・ドゥナ シン・ハギュン 
[制作データ] 2002韓/シネカノン [上映時間] 121分・R-18

「オールド・ボーイ」の監督。
ポップでキッチュなヴァイオレンス・ムービー。
「オールド・ボーイ」だけじゃなかったんだ。
元々のセンスがコミックっぽいんだ。
色と女の子の使い方(好みも一致してるらしい)と一歩引いた主人公の視線。
殺し方けっこう残酷なんだけど、そういうのをどうしてこんなに
面白くクールな映画にできるんだろうな。
やっぱりセンスなんだろうなあ。
シン・ハギョンは染五郎に似てるなあ。
馬場風。

Ray

2005-02-13 12:27:52 | cinema
「Ray」

[監][製][脚]テイラー・ハックフォード 
[出]ジェイミー・フォックス  ケリー・ワシントン シャロン・ウォレン 
  レジーナ・キング  アーンジャニュー・エリス 
[制作データ] 2004米/UIP  [上映時間] 152分・PG-12

平日に2h30はきつい。
やっと観れた土曜の午後。
すごい人。
アカデミー効果は絶大。
始めから最後までJamie Foxxに驚嘆。
すごーい、本物みたい。
最近自伝モノは多いけど、一番似てるかもね。
歌うことや演奏することも含めた上で、それは本当に素晴らしいこと。
昨日グラミーでも歌ったらしい。as Ray? or as Jamie?
「コラテラル」でも素?の彼を観た後だからこそ、
Rayとしての彼に驚く。どちらも相乗効果。
ストーリーはどうだろう。
そんなに目新しいことはない感じ。
女性の描かれ方が様々で気になった。
「涙を拭いて。誰も憐れんではくれないのよ。」強い母親。
「私には無理、わからないわ。」忍耐強い妻。
理想に描かれすぎというか、Rayの視点から?
話の都合のいいように描かれているような気がしないでも。
さて、アカデミーの結果はいかに。

Finding Neverland

2005-02-04 15:12:09 | cinema
「ネバーランド」
[監]マーク・フォースター [原]アラン・ニー 
[出]ジョニー・デップ  ケイト・ウィンスレット フレディ・ハイモア 
  ジュリー・クリスティ  ダスティン・ホフマン 
[制作データ] 2004米.英 [上映時間] 100分

やっとJohnnyに会いに行けた。
アカデミー候補とか子どもに見せられる作品に、とか
「真っ当な役」を演じるJohnnyということで、
ドキドキしてたんだけど。
そうでもないじゃん。
そこかしこに今までの役の影というか匂いが。
幕間から覗いてるときはエド・ウッドかな。
子どもたちとの晩餐は「妹の恋人」を彷彿、
遊んでるときはまさにジャック!
Johnnyは変わらないんだなあ。
人を見るときの視線が本当に素敵。
きちんと心に語りかけてくるところが。
ストーリーは惜しむらく内容が読めてしまうし、
子どもがいるのに初めから諦めてしまう母親の姿には共感できないし、
色々ひっかかるところがあって
純粋には楽しめなかったな。
むしろ私はピーターみたいな子どもだったから、
大人になるって悪いこと?
って思ってしまった。
あーまだ天邪鬼なところは変わらずだ。
ダスティンがなーんか不満そうなのは
俺がフックなのに!って思ってるから?
なーんてね。

search for Kase!

2005-01-31 13:38:42 | cinema
昨日、同僚のMatさんが借りた「ハッシュ!」と
「アカルイミライ」の共通点は何でしょう。

A:加瀬亮出演作
そう、加瀬亮。
遅ればせながら気になりだした次第。
私はたまたま「SAVVY」最新号のインタビューを読んでいたから
わかったものの、
いや、実際どっちも観てるんだけど、どこに彼が出ているのかちゃんと
わかっている人ってすごい。
んー、何でしょう、この存在感の無さは。
Matさんもぼーっと観てたらどの人だったかわからなかったらしい。
彼の出演作はほとんど観ているのに、記憶にない!!
彼のサイトには役名も載ってるので、それでわかるかと思ったけど...
まあ「ハッシュ!」は蕎麦屋定員だったけどさ。
彼のよさはその普通っぽさだからねーとMatさんと結論。
これからはしっかりチェックして応援しようっと。
http://www.anore.co.jp/kase/profile/profile.html

tokyo tower

2005-01-20 12:29:28 | cinema
「東京タワー」

[監][脚]源孝志 
[原]江國香織 
[脚]中園ミホ 
[音]溝口肇 
[歌]山下達郎 ノラ・ジョーンズ 
[出]黒木瞳 岡田准一 松本潤  寺島しのぶ  余貴美子  岸谷五朗 平山あや 宮迫博之 
2004東宝
[上映時間] 126分・PG-12

品川にてishさんと。
目当ては岡田くん。
ここ数年じわじわと成長しているのを実感しつつ、
今年は彼の年になりそう。
先月号の「CUT」見てほしい。
去年の夏に「モルト入門」の看板が駅に出現するや、連日シャッター音が。
あの広告は本当に格好いい。
ジャニーズだから、いまいちこう
アイドル枠で見られてしまいがちなのは残念。
結構すごい仕事してるのにね。
クドカンや蜷川さんとだったり。
今年入ってからのドラマは3本もあった。
NHKの「大化の改新」、向田邦子ドラマ「冬の運動会」、
クドカンの「タイガー&ドラゴン」
どれも面白かった。いい仕事してます。
そうだ、それに彼はマツジュンと違って、J氏に
「ユー、きちゃいなよ!」とか「ユー、入っちゃいなよ!」
って言われて入ったんじゃないしねー。
「元気がでるテレビ」のジャニーズ甲子園出身だってきいた。
ハングリー精神が違いそうじゃない?
ともかく、この映画は彼だからできたことがいっぱいあった。
20歳も年上の女性との恋愛を美しく描こうとするのって思うより難しいと思う。
夕暮れに部屋で彼女の電話を待ち続ける姿を健気でいじましいと思えるか
やばいと思えるかは人によるのでは。
ishさんと、あれは岡田くんでなかったら怖いよねという話をした。
原作は未読なので、比較ができないけど、
映画は男性的なロマンに満ちていると思う。
ついね、現実的に観てしまうから、女性としては。
後先考えてない感じが羨ましい。
ヘンな嫌らしさがないのもすごく好感が持てた。
美しく撮ることに情熱を傾けてるのだなあと思う。
まあハイソな世界だったし。
東京タワーってあんなに綺麗だったっけ。
ファッションも一見の価値あり。
特に瞳ちゃんは素敵でしたねー。
ミニが可愛く履けるのってすごいわ。
女性でいることについてまた深く考えてしまった。
寺島さんのファッションも色々面白かった。
ただ綺麗なだけじゃなくて、面白さという点では
マツジュンと寺島しのぶの関係が引き立つ。
なんで寺島しのぶ?と思った方は是非観た方がいい。
これも彼女でないとできない力強いぶっとんだ、でもかわいい人妻。
マツジュンも色気があって、吉田ママがつまづいたのもうなづける。
(ヨシダさんでいいんですよね?表札が「寺田」だったんだけど。)
映画は原作とは大分違うらしいので、別物だと思った方がいいのかな。
勿論、瞳ちゃんもよかったので、ストーリーよりもキャラ勝ち。
もっと色々思うところはあるけれど、今日はここまで。

.................................

ishさんへ。
噂の花柄長靴はこちらです。
http://www.rakuten.co.jp/blau/591430/600027/

team bavarois

2005-01-19 16:33:45 | cinema
「約三十の嘘」

[監][脚]大谷健太郎 
[原][脚]土田英生 
[総]椎名保ほか 
[脚]渡辺あや 
[音][歌]クレイジーケンバンド 
[出]椎名桔平  中谷美紀  妻夫木聡  田辺誠一  八嶋智人  伴杏里 
[上映時間] 100分

こちらもやっと観にいけた。
立川で観るのはゆっくりできていい。
ストーリーはずっとミステリーものだと思っていた。
誰が犯人か!?みたいな。
そういうのを求めて観にいくとがっかりするかも。
元が戯曲なだけに、豪華なお芝居を見ているみたいだった。
演技も映画より舞台っぽかったし。
だから人によってはストーリーの端折られ方とか(ゴンゾーの活躍は?)
セリフに違和感を持つかもしれない。
お芝居における一番の面白さは会話の掛け合い。
本当に堪能した。
何といってもお芝居だったらありえないくらい豪華な出演陣!
誰を目当てに行っても面白いと思う。
キャラの説明をしようとすると途端に陳腐になる位、
それぞれのキャラのこなし方が上手かった。
(田辺誠一ファンはちょっとどうかな。。。キス・シーンが。。。)
伴杏里は「さゆり2号」みたいだったよね。
ボインちゃん、ミルキーちゃん、パインちゃん。。。
多くは言うまい。。。
ちょっとひっかかるところはありつつも。
ちなみに妻夫木くんは今までの映画で一番好きかも。
前髪あった方が好きってのもあるけど。
私はとくに中谷美紀が!
綺麗で、強くて、格好よくて、可愛い役。
「だから今だけ、もう一度キスして」
あのラストの表情は映画でないと。
あー素敵だった。
と思ったら早速、高崎映画祭の主演女優賞受賞だそうで。
やっぱりね!

ゴンゾーのブログもあるのだ。
http://blog.excite.co.jp/gonblo

if you were me

2005-01-17 12:46:33 | cinema
「もし、あなたなら~6つの視線」

韓国人権委員会が<ヒューマン・ライツ=人権>をテーマに製作した短編オムニバス。
「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク、「子猫をお願い」のチョン・ジェウンら6人の監督が
それぞれ異なる切り口から人権や差別問題を捉え、観客へ“もし、あなたならこの局面でどう感じるか”を、
画面を通し訴えかけていく。
「彼女の重さ」――少々太めの女子高生ソンギョンは就職に向け容姿を変えようとある決断をする…。
「その男、事情あり」――近未来。性犯罪者として名前を公表されたA氏を住民は無視し続けるが…。
「大陸横断」――脳性麻痺を抱えるキム・ムンジが送る日常生活とは…。
「神秘的な英語の国」――英語のRとLの発音が出来ない6歳のジョンウに両親は…。
「顔の価値」――駐車場の美人係員と男性ドライバーが口論を始め…。
「N.E.P.A.L. 平和と愛は終わらない」――つたない韓国語を話すネパール人女性チャンドラは精神障害者と間違われ…。

以前、韓国映画祭で上映されて気になっていた。
何しろ扱っている内容が面白い。
異常で過剰でリアル。
「もし、あなたなら?」という問いかけもいい。
否が応にも引き込まれていく。
つい日本と比較しがちになってしまうけれど、
大きく違うところは美しさを求めないところ。
人間臭くて、ストレート。
それを前面に押し出されていて、ちょっとびっくりするかもしれない。
とにかく内容にも驚くし。

オムニバスは面白さはともかく、いかにアーティスティックであるか
みたいなところが疲れる。(全てがそうだとは言わないけど)
わかりにくくても、それは芸術だからという映像美で片付けられてしまうような。
だからずっとオムニバスは苦手だった。
でも、最近のオムニバスは面白い。
それは私がというより、オムニバス映画が進化したからだと思う。
「Jam films」が大きくヒットしたり、「カンヌshort5」、
今度くる「愛の神、エロス」(これは早く観たい!)といい
なんだか作り手も楽しんでるモノが増えた気がする。
このオムニバスも楽しんでいる空気がいい。
(サイトの表紙の写真が好き)
美しさはないと言ったけれど、
この映画はピビンバのようだ。
よーくまぜたピビンバは美しくないけど、大変美味しい。

"Pas sur la bouche" & "DE-LOVELY"

2005-01-17 12:20:53 | cinema
「巴里の恋愛協奏曲」

オペレッタとは。
mmm...ミュージカルとの違いがはっきりせずに観る。
オペラというよりはミュージカルに近いと思うんだけど。
衣装はオペラらしく絢爛で、Audreyファンにはたまらないでしょう。
セリフはほとんど歌。
フランスらしい恋愛バタバタ劇。
入れ替わったり、気持ちが動いたり、すぐに恋したり(ここがフランスっぽい)、
シェイクスピアの恋愛喜劇のようで、ラストの収まり具合も如何にもといった感じ。
それが悪いのではないけれど、新鮮味には欠けるかなあ。
オペレッタを知るいいきっかけにはなった。
歌自体は皆上手で、面白い。
タイトルになっている「Pas sur la bouche」(口唇にはダメ)は最高に可愛い。
女の子4人がキスしてよってせまる歌。
まだ頭から離れない。
あとAudreyが好きな彼にどうやって男の人を誘ったらいいかしら?
こんな感じ?といいつつ誘っている歌が!
なるほど!見習うべきはここね!
と思わせるのだった。
女子力が上がりそう。
ラストの挨拶?と歌はとっても可愛くて、
これのせいで憎めない映画になっている。

「五線譜のラブレター」

同じくシャンテ・シネにて。
こちらはこの間見た雑誌で、2004年のワーストに入っていて、
ちょっとためらったものの。。。
いやいやどうしてワーストなの?
美化しすぎだから?
両刀なのがだめなのか?
コール・ポッターの人生というだけでなく、
ミュージカルの裏側というかどうやって作られていくのか、
そういうのを知る上でも面白く観られた。
言葉が先?音楽が先?
どうやってストーリーに合った歌を作るの?
って思っていた、ずっと。
そうかー、こんなに彼の人生とリンクしていたのね。
リンダとコールの関係もとても興味深い。
男女の愛、人間としての愛、家族としての愛、
どれも当てはまらないし、全てを持ち合わせてもいる。
才能に惚れて、というのはよくあるけれど、
リンダの生き方は女性として楽ではなかったはず。
それでも彼を支えつづけた彼女は格好いいなあと思った。
自分にはできない。
Ashleyの着ている衣装も素敵。
時代的な衣装を着こなすのって大変なのだなあと
他の女優さんと比較して思う。
年のとり方も二人とも上手すぎる。
なんだか変なところに関心してばかり。
数々の名曲をそうそうたる面子で歌っているのも必見。
でもラストに彼のコールの歌う「kiss me Kate」の一曲が一番かな。
ミュージカル観にいきたい!!