“あの人、この人の訃報を
受ける
肉体は消えうせても
心に残してくれた余韻は
決して消えさることがない“
「人間は死を約束された動物
である」と聖路加看護大学長
の日野原重明先生はおっしゃ
る。
人は一人で生まれ、やがて
たった一人で黄泉の旅に出る。
生の帰結は死である。
その前に一切は無力である。
学歴も、名誉も、地位も、
財産も、形のあるものはすべ
て壊れる。
でも、その人が残してくれた
無形の教訓は、肉体ととに
死滅するのではない。
人は死んでも、その人に影響
は消えない。自分は
何を残せるだろうか、思えば
溜息ばかり出る。