法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

易行 難行

2009年03月07日 11時09分35秒 | 日乗

昨晩の《くりのみ会》での懇親会で、易行と難行 他力と自力の出ていました。

そこで、手元にある『浄土真宗聖典 七祖編』本願寺出版社で、龍樹と曇鸞の言葉を引いてみました。

龍樹『十住毘婆娑論』より(聖典5p~)
仏法に無量の門あり。世間の道に難あり易あり。陸道の歩行はすなわち苦しく、水道の乗船はすなはち楽しきがごとし。菩薩の道もまたかくのごとし。あるいは勤行精進のものあり、あるいは信方便易行をもって疾く阿惟越致に到るものあり。
偈(略)
かくのごときもろもろの世尊、いま現ずるに十方にいます。
もし人疾く不退転地に至らんと欲せば、
恭敬心をもって、執持して名号を称すべしと。

曇鸞『無量寿経優婆提舎願生偈註』より(聖典47p~)
つつしみて龍樹菩薩の『十住毘婆娑』(意)を案ずるに、いはく、「菩薩、阿毘跋致を求むるに、二種の道あり。一つには難行道、二つには易行道なり。難行道とは、いはく、五濁の世、無仏の時において阿毘跋致を求むるを難とす。この難にすなはち多途あり。ほぼ五三をひいて、もつて義の意を示さん。一には外道の相善は菩薩の法を乱る。二には声聞は自利にして大慈悲を障ふ。三には無顧の悪人は他の勝徳を破る。四には転倒の善果はよく梵行を壊つ。五にはただこれ自力にして多力の持つなし。かくのごとき等の事、目に触るるにみなこれなり。たとへば陸路の歩行はすなはち苦しきがごとし。易行道とは、いはく、ただ真佛の因縁をもつて浄土に生ぜんと願すれば、仏願力に乗じて、すなわちかの清浄の土に往生を得、仏力住持して、すなはち大乗正定の聚に入る。正定すなはちこれ阿毘跋致なり。たとへば水路に船に乗ずればすなはち楽しきがごとし」と。この『無量寿経優婆提舎』(浄土論)は、けだし上衍の極致、不退の風航なるものなり。

 

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2 コメント

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失礼いたします。 (tenjin95)
2009-03-07 16:22:14
> くりのみ先生

明後日はよろしくお願いします。
それから、昨日は色々とこの件についても申し上げましたが、以前に拙ブログで記事にしたことがあったためです。よろしければご参照ください。

http://blog.goo.ne.jp/tenjin95/e/44dd0db8043c86605711be4899d97eb8
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門前の・・・ (くりのみ)
2009-03-07 22:34:39
昨日は、お世話になりました。
「門前の小僧」のつもりでいましたが、「門前の爺」でした。
今後とも、いろいろ教えてください。
明日は、奥方の姪が四谷のニューオータニで結婚式です。
月曜日は、仙台に出かけます。
お二人の晴れ姿、楽しみにしています。
よろしくお願いします。
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