先週、次の一冊を読みました。
板橋興宗+玄侑宗久
「からだに訊(き)け!」
春秋社 2006年7月20日 第1刷出版
本書の中で、板橋興宗さんは、お釈迦さまについて次のように教えてくれています。
◆ドイツの有名な哲学者、ニーチェがお釈迦さまの教えを総合的に結論づけて、
このようなことを言っているそうです。
「釈尊は偉大な生理学者であり、彼の教えは衛生学である」と。
西欧の一神教とお釈迦さまの宗教との根本的な違いを彼は見抜いていたように思われます 。
お釈迦さまは特別な真理を説いているのではなく、
人々がなぜ悩み苦しむのか、その道理を知ったのです。
それでその悩みを解消する処方箋を説き明かしていたのです。
◆お釈迦さまは自分の像をつくり、それに金箔を塗って尊べ、
などということは絶対にいわなかったでしょうね。
そうでなくて、「あなた、そういう悩みがあるの、
それならこうした方がいいよ」とアドバイスをする。
悩んでいる人はそれを聞いて「ああ本当にそうだわ」と納得する。
実例を示してこんこんと説く。
俗に言う「応病与薬(おうびょうよやく)」です。
その人の状況に合わせた、その人なりの相談にのってあげたいと思うんです。
ボクは、お釈迦さまは、私たちの(カウンセラー)(スーパーバイザー)だと思っています。
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