法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

『武士道』と道徳教育

2014年10月21日 21時45分19秒 | 日乗

午後、区立の中央図書館に出かけて一冊借りてきました。

インターネット持仏堂
『いきなりはじめる浄土真宗』 内田樹×釈徹宗
本願寺出版  2005年3月23日 第1刷発行



若い頃、新渡戸稲造の『武士道』の読んだ時から、ボクが仮説としてあたためている箇所が、本書の釈さんの文章で見つかりました。

『武士道の』最初のところに、新渡戸がベルギー人の法学者に、
「あなたがたの学校に宗教教育というものがないのなら、いったいどうやって道徳がありえるのか」と質問されて立ち往生したときのエピソードが紹介されています。

新渡戸は、「武士道がある」と答えたものでした。

ボクは、新渡戸はキリスト教者であるので、仏教と答えづらかったと思ったものです。
これが、ボクの仮説です。

以来、このことをずっとあたためているのですが、釈さんの文章に、ボクの仮説と重なる箇所を偶然見つけました。

武士道の』最初のところに、新渡戸がベルギー人の法学者に、
「あなたがたの学校に宗教教育というものがないのなら、いったいどうやって道徳がありえるのか」と詰問されて、愕然としたことを書いています。それから、稲造は考えた抜いた結果、日本人の道徳心が武士道であるとの結論に至ります。
この武士道のみならず、華道や茶道から落語や演歌ににいたるまで、肌感覚化・無自覚化した仏教をを見ることができます。(本書 87頁)

さて、文科省は、道徳教育の特別の教科化に熱心です。
ボクは、三つの点で、文科省の教科科に反対です。
①道徳教育と宗教との関係が明確でない。
②政府・文科省の主導の道徳教育は、権力者側に都合の良い授業内容になりがちである。
③道徳教育を教えるだけの資質をもった教師がいない。不慣れ。

繰り返しになりますが、文科省が作製した『指導書』で全国一斉に・画一的に、道徳授業をされたらたまりませんね。

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香港 行政長官選挙の民主化

2014年10月21日 21時09分29秒 | 日乗

香港で行政長官選挙の民主化を求めている学生組織代表と香港政府との正式対話が始まったようです。

このような機会を通して、中国の民主化が進むことを念ずるものです。

率直に申し上げますと、選挙の民主化をもとめる香港の学生のエネルギーに感心しています。
一方、我が国の学生は、集団的自衛権・原発再稼働・・・等にどのように考えているのか、報道等を通して感じられないの少々寂しい気がします。

先週、スポーツジムに出かけた時のこと。
フロントに、若いスタッフ二人がいました。
専門学校に通っている男女で、アルバイトスタッフです。

ひょんなことから、女性スタッフとは挨拶・お喋りができる関係です。
以前、お爺さんからのアドバイスで、読書をすすめていました。

久しぶりに会ったので、

ボク「最近、読書している?」
女性スタッフ「この頃、呼んでいません」
ボク「少しずつ読むといいね」
女性スタッフ「ハ~イ。分かりました」
ボク「がんばって!」
男性スタッフ「ボクは、本を読んだことないなー。中学・高校時代でも、途中まで読んだことは少しあるけど、最後まで読んだことはありません」と呟く。

若い人は、本当に本を読んでいないんですね。

そこで、話題を変えて、「香港で何が起こっているか知っている?」聞いてみました。

悲しいですねー。

香港で学生が行政長官選挙の民主化のデモのことも、香港についてのその他の知識も何も出てきませんでした。

このエピソードを【くりのみ会】で報告したところ、皆さん、ビックリしていましたが、
若い子どものいる佐◇さんのお話に納得しました。

佐◇「昔は、夕食の時、家族の団らんがありました。その時、7時のニュースを見ている家庭が多かったと思います。現在は、その時間、高校生・専門学校生・大学生は、アルバイトや予備校で家にいいません。家族で、ニュースについても共有する時間がなくなっています」と。

その通りなんでしょうね。
また、この頃は、スマートフォンでゲームの若者も多いですし・・・


日本の若者、大丈夫でしょうかねー?


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