2時から、六本木アカデミーヒルズ40キャラントAで開催された『親鸞フォーラム』に出かけました。
主 催:真宗大谷派(東本願寺)
後 援:大谷大学
テーマ:人間・死と生を見つめる ー今を生ききるためにー
パネリスト:鳥越俊太郎(ジャーナリスト)
竹内 整一(鎌倉女子大学教授・東京大学名誉教授)
箕輪 秀邦(仁愛大学名誉教授・真宗大谷派教学研究所長)
コー゛ディネーター:
木越 康 (大谷大学准教授)
超高層40階の会場は、定員いっぱいの500名程の聴衆が集まりました。
開会の前に、コーディネータの木越氏がパネリストの方々と打ち合わせの様子を報告してくれました。
三人それぞれで、打ち合わせもまとまらなかった由。
一番バッターの鳥越さんは、ジャーナリストらしく、
「私は、講演会やこのようなパネルの時、何の用意もしません。その場に行って会場の聴衆を見てから“即興”で話をします」と、聴衆を笑わせた後、ご自分の子どもの頃の“死”の実感の場面の話から入ってガンの手術の様子やその時の出来事を坦々とお話しました。
鳥越さんのことば。
「がんになって初めて自分の残りの時間を深く思うようになりました。残りの時間を深く感じると、感性がより鋭敏になって、日常の出来事が非常に愛おしくおもうようになりました。今年も目黒川の桜を見に行きましたが、桜の色がこれまでと本当に違って感じられました」と。
竹内さんは、「私は、学者のはしくれですから予習をして参加した」と会場をわかせた後、
『徒然草』『平家物語』『日本書紀』にふれながら、「やさしさ」「かなしみ」「はかなさ」等について話されました。
私は、竹内さんの著作を読んでないので、明日図書館に走ります。
「はかなさ」についての説明では、
「はかる」…計る・図る・測る・謀る・量る・諮るのこと。
「はかない」…「はかる」がないとのこと。
なかなか面白いですね。いただきです。
教育も、ほどんどが「はかる教育」ですが、「はかない教育」もあっていいですよね。
少し考えてみます。
写真は、終了後、40階からの東京タワー・東京湾方面の眺望。