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清水眞砂子著『青春の終わった日』から抜き書き

2010年02月23日 22時57分59秒 | 日乗

清水眞砂子著『青春の終わった日』から抜き書き 。

 「青春は終わる。いつまでも続くわけじゃあないわ」。つい三週間ほど前、私は研究室で四、五人の学生たちと話していました。がっかりした表情を見せる無邪気な学生たちの中でひとり、「ほんとうに?」と小さく聞き返す学生がいました。「ええ、きっと。もう少しよ。あと二、三年か数年か」。にぎやかな学生たちのかげで、彼女がひとりこっそりと涙をぬぐったのに私はきがつきました。
 「終わる日が来るんですよね」。その日の夕方、再び研究室にやってきた学生は言いました。私は大きくうなずきました。「ああ、うれしい。なら、わたし、生きられます、ぜったい」。学生はきっぱりと言って、帰っていきました。うれしくなったのは私のほうでした。(本書p248から)

 最近の【落穂拾い】で、(教師の醍醐味)を取り上げている。集団の主流となる雰囲気の中で一人自分自身と向き合う学生と、きちっと対面できることは、これまた(教師の醍醐味)ですよね。

 

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