着物で文化人気取り

諸事情により最近は着物を着る機会が減り、
ネタも様変わり
日々感じたこと、本、映画など
思うままに書き綴っています

着物にまつわる深いい話~粋であること~

2008-07-31 23:12:36 | 着物
江戸の昔から、
江戸っ子は、「粋」であることを真髄として、
その反対の「野暮」ってやつを最も嫌っていたようだ。

着物を着るようになって
私も「粋」な着こなしというものに憧れてはいるが、
はたして「粋」って何だろう

テレビ東京で放送中の「和風総本家」は和の話題ばかりを集めた番組だが
その中で
着物職人とその伝統の技を紹介するコーナーがある。

少し以前の放送で、「江戸小紋」を特集していた


贅沢をたしなめた徳川幕府の政策で、
派手な柄の着物が規制されたため、誕生したのが
遠くからは無地に見える「江戸小紋」だった。


人間国宝である一人の江戸小紋師に伝統の技を披露して貰い、
さらに彼に「粋と野暮との境目は何か」と問うたところ
その答えがなるほどとうなるものだった。

人間国宝曰く・・・

それは、「誠意があるか、ないか」なのだそうだ

そして人間国宝はさらに続けた。

昔、彼の工房を訪れたという、オードリー・ヘプバーンは、
大女優なのに少しも気取らず、
爽やかで清々しかった。

「彼女こそ本当の粋ですよ」と。

こうなると「粋」とは「着物」だけの話ではない。
生き方そのものに通じる。

他人との関わりの中で、誠意を持って接すること、

おのずと「着る」という行為にも神経を使うようになる

そういう思い、気配り、
それこそが「粋」な装いにもつながっていくのだろう

深いい~
深いい~

常に誠意を忘れないって、本当に難しいことだけど、
心の片隅に留め置きたいものだと思った。

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