着物で文化人気取り

諸事情により最近は着物を着る機会が減り、
ネタも様変わり
日々感じたこと、本、映画など
思うままに書き綴っています

K20 怪人20面相伝

2009-01-22 21:22:32 | 映画
江戸川乱歩や横溝正史の描く
おどろおどろしくも妖艶な世界観が好きです

彼らの作品を読んでいたのは小学生から中学生の時分だったけど

今、時を経て、歳を重ねて

映画化またはドラマ化されたそれらを観ると

大正~昭和初期という時代のモダニズムと

退廃的な空気感に一層魅せられてしまいます。

で、
観てきました。

K20 怪人20面相伝

あらすじ
~極端な格差社会の架空の都市“帝都”では、富裕層のみを狙い、美術品や骨董品を鮮やかに盗み出す“K-20”こと怪人二十面相が世間を騒がせていた。ある日、サーカスの曲芸師・遠藤平吉(金城武)は、財閥令嬢・葉子(松たか子)と名探偵・明智小五郎(仲村トオル)との結納の儀に潜入して写真を撮ってくる依頼を引き受ける。~
(シネマトゥデイ)





少し前まではね

こういった大仕掛けの娯楽作品は

絶対ハリウッドの専売特許だと思っていました。

それがさ

日本映画もとうとうここまで作れるようになったんだよね。


遊園地で

最初から最後まで全く飽きさせることなく

遊具で楽しく遊びまくった感じ。


遊んだ後がまた心地よい

昨今のハリウッド映画のように

やみくもに遊具の数を増やし、装置に懲り過ぎて

無駄に観客を疲れさすのではなく

ありえない世界を

ありえないままに

とことん味わえる感じ

またそれがさ

ハリウッドの真似っこじゃなくてさ、
ちゃんと日本の素材を
日本流に味付けしているところがエライと思うわけよ

第二次世界大戦を回避した1940年代の日本という
北村想さんの架空の設定

戦争は免れたけど
軍隊の権力はより強くなり
原子爆弾を連想させる最新兵器が開発されている

そして人類の滅亡を招く恐れのある最新兵器を狙って
世界征服を企む怪人20面相・・・



このベタ過ぎる設定が逆にこの映画の醍醐味となっている

役者陣も多様



金城武は
レッドクリフの諸克孔明と同じ人が演じているとは
思えないほどのハジケっぷり

松たかこ演じるご令嬢のブッ飛び方も可愛くて魅力的

ラストシーンを観て、
「ルパン三世 カリオストロの城」を彷彿とさせられたのは私だけでしょうか。

多分
予想だけど、この映画、
パート2、パート3と作られていくのではないでしょうか。

期待したいです


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
邦画が (まーくん)
2009-01-22 23:08:42
最近は邦画がいい味出していますよね~。
なかなか映画館に行ってみることが出来ないけど、これも見たい作品の一つです。
松たかこきれいやね~♪
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まーくんさん (くりくり)
2009-01-24 18:00:11
本当はずっと以前から優れた日本映画は
たくさんあったのでしょうが
気づかなかったのだと思います 
怪人20面相伝は
大人から子供まで、家族でも十分楽しめる
映画に仕上がっていましたよ 
機会があればぜひ
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スキ (かえる)
2009-01-27 05:55:47
いやー、わたしも江戸川乱歩とか、横溝正史とか好きッス。
私が小学生の頃、土曜ワイド劇場で明智小五郎を見るのが大人の世界の憧れだったもんなぁ。
ついでに夢野久作とか安部公房とか(ちょっと外れてきたか?)も大好きです。

北村想さんが原作なんですか。
それは、なんかやさしそうな感じですね。
松たかこさんも、キレイでコミカルでステキな役者さんですよね。

ああー、見たいなぁ。
感想が聞けただけでも、よしとしよう。
いつかDVDで
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かえるへ (くりくり)
2009-01-29 00:57:48
そうだったね。 
かえるは夢野久作、安部公房好きだったね 
私、そっちはまだ読んだこと無いけど
さらにおどろおどろしいイメージがあります。
いつかチャレンジしてみようかな 

土曜ワイド劇場の明智小五郎といえば
天知茂さんだよね
渋かったねぇ

北村想さんと聞いて
かえるをすぐに思い出しました 

大人も子供も楽しめる作品だとは思うけど、
あおちゃんたちにはまだちょっと早いかな

私、最近はこの時代のファッション(着物とか)も
見どころのひとつになっています
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